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「21世紀の女の子」の挑戦とは?木下あかり、堀春菜、倉島颯良が舞台挨拶に出席

ナタリー

19/2/11(月) 21:53

「21世紀の女の子」舞台挨拶の様子。左から山戸結希、首藤凜、木下あかり、堀春菜、倉島颯良、夏都愛未。

オムニバス映画「21世紀の女の子」の舞台挨拶が本日2月11日に東京・テアトル新宿にて行われた。

本作は、プロデュースを担当した山戸結希を含む女性監督たちが、“自分自身のセクシャリティあるいはジェンダーが揺らいだ瞬間が映っていること”というテーマを各自8分以内の短編で表現した作品。この日の舞台挨拶には、キャストの木下あかり、堀春菜、倉島颯良、監督の首藤凜、夏都愛未、そして山戸が登壇した。

「I wanna be your cat」を監督した首藤は、山戸から木下を主演に迎えた決め手を問われると「この作品は、脚本家の女と男性監督が温泉宿でめちゃくちゃ喧嘩をするという話なんですが、脚本家は女優女優した方じゃないほうがいいなと思って」と前置きをする。以前に舞台のインターンで木下と出会った際のことを回想した首藤は、「いい意味で普通な感じや、ふとしたときにきれいなイメージがあったのでお願いしました」と明かした。

木下は「とにかく喧嘩をしているお話で、こんなにも感情をむき出しにする役はやったことがありませんでした。あと、ラストが私の想像するものとはかけ離れていて『こんな終わり方ってあるのか!』と衝撃だったので、ぜひやりたいなと思いました」と述懐。撮り終えた感想を聞かれた首藤が「“普通の女性”の女性的な部分が出せたかなと。あと私、木下さんの体が大好きで……(笑)。骨格がすごく好きなんです。そこも観ていただけるかと思います」と述べると、木下は「初めて言われました。ありがとうございます」とはにかんだ。

「珊瑚樹」を監督した夏都は、堀について「春菜さんは等身大という言葉がすごく似合う女優さん。普通の女の子にある普遍的なものをすべて持ち合わせている方なので、絶対に主役をお願いしたいと思っていたんです」と言及。倉島については「オーディションに来てくれたんですが、一生懸命話すときの目線やしぐさから人としての真面目さを感じて。一緒にお仕事をしたいなと深く感じました。一目惚れでした」と夏都が称賛すると、倉島は「そんなふうにロックオンしてくださってたなんて……すごくうれしいです」と感激した様子でほほえんだ。

実際にテアトル新宿で本作を鑑賞したという堀は、「最初は女の子という枠に入れられるのに抵抗があったんです。でもスクリーンで観て、もしかしたら私が一番『21世紀の女の子』を待っていたのかもしれないと思いました。観るタイミングによって響くものが全然違ってくる作品です」と紹介。倉島は「自分とは全然違った女の子を演じたので、この作品を通して新たな自分の一面を見つけられたような気がしています」と晴れやかな表情を見せた。

キャストと監督の言葉を受けて山戸は「この作品は“21世紀の女の子に捧げる挑戦的短篇集”と打ち出しているんですが、“普通の女の子”という概念に挑戦しているという意味も含まれているのかなと思いました。その中で、同世代の皆さんが戦われた作品だなと感じます」と述べ、「この作品でご自身の中の“21世紀の女の子”像を更新して、ぜひこれからの皆さんの表現や人生に光をつないでいっていただけると幸いです」と観客に語りかけ、イベントの幕を引いた。

「21世紀の女の子」は、テアトル新宿にて公開中。2月15日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次上映される。なお山戸が監督を務めた「ホットギミック」は、6月28日より全国で公開。

(c)2019「21世紀の女の子」製作委員会

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