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UVERworld、sumika、KANA-BOON、Lucky Kilimanjaro……バンドのスタイルを活かし新たなアプローチを取り入れた最新作

リアルサウンド

20/3/3(火) 6:00

 ライブ中止のニュースで埋め尽くされた2020年の3月、それでも素晴らしい音楽は次々と生み出されている。今回はUVERworldの今年最初のシングル、全国アリーナツアーを控えたsumikaの新作EPなどを紹介。バンドのスタイルを活かし、新たなアプローチを取り入れた楽曲をたっぷりと楽しんでほしい。

(関連:UVERworld 『AS ONE』x『仮面病棟』MV Short ver.

●UVERworld『AS ONE』
 昨年12月に10thアルバム『UNSER』をリリース、東京ドーム2DAYS公演を成功させるなど、日本のバンドシーンを牽引し続けるUVERworld。現状に満足することなく、音楽性と活動スタイルを常に更新し続ける彼らの姿勢は、2020年最初のシングル『AS ONE』にも強く刻み込まれている。表題曲「AS ONE」は(アルバム『UNSER』と同様)、現在進行形のオルタナR&B、EDMなどのトラックメイキングを取り入れながら、これまでに積み上げてきたロックバンドとしての強靭さを反映させた楽曲。理想と現実、陰と陽、正義と悪などの二項対立を乗り越え、新たな未来を目指す意思を感じさせるリリックからも、現在のUVERweorldのモードが真っ直ぐに伝わってくる。ドラムンベース、ヘビィロック、ジャズなどが混然一体となったインストナンバー「Spreadown」におけるメンバーのプレイヤビリティの高さにもぜひ注目してほしい。

●sumika『Harmonize e.p』
 2ndアルバム『Chime』(2019年3月)がロングセールスを記録し、sumikaが自身最大規模の全国アリーナツアーの直前にリリースする新作EP『Harmonize e.p』は、このバンドの豊かな音楽性を改めて提示すると同時に、新たなアプローチがふんだんに取り入れられた作品。リード曲「センス・オブ・ワンダー」は、しなやかなハーモニーから始まるポップナンバー。カントリー、ホンキートンク、ブギウギなどの古き良きサウンドを現代的なバンドサウンド、“自分のやりたいことに向かって進んでみよう”というメッセージを込めた歌詞など、sumikaらしさ満載の楽曲だ。さらにスカ、ダンスホールのリズムを取り入れた「ライラ」、ファンク、ソウルの色合いを感じさせる「No.5」、変わりゆく人生のなかで、一生君を愛したいと誓うラブバラード「エンドロール」を収録。

●KANA-BOON『KANA-BOON THE BEST』
 4つ打ちの高速ビートを軸にしたダンスロックでシーンを席捲し、作品を重ねるごとにロックバンドとして強さを手に入れたKANA-BOONによる、デビューから7年の軌跡を追体験できる初のベストアルバム『KANA-BOON THE BEST』。「ないものねだり」「フルドライブ」「Fighter」などを網羅した本作によって彼らは、“デビュー5周年/ 新体制に移行”というターニングポイントの向こう側に突き進むことになるはずだ。さらに特筆すべきは新曲の「マーブル」。アコギと歌で始まるこの曲は、大きな変化の時期を経験したKANA-BOONが未来に向かって歩き始めていることを告げるミディアムチューン。大らかでドラマティックなメロディライン、メンバーの豊かな表現力が反映されたサウンドを含め、このバンドの新たな代表曲として浸透することになるだろう。

●Lucky Kilimanjaro『!magination』
 “想像力を上手く使って、新たな可能性を生み出そう”というメッセージするきらびやかなダンスチューン「Imagination」、才能とか成績という区分けを超えて、ひらめいたアイデアを自由に描くんだという意思を響かせるエレクトロナンバー「Drawing!」。Lucky Kilimanjaroのメジャー1stフルアルバム『!magination』は最初の2曲を聴くだけで、驚くほどポジティブな感情が自分のなかに宿っているのがわかる。80‘sテクノポップから2010年代のEDMを網羅するダンスミュージックのセンスとめちゃくちゃ聴き取りやすい日本語の歌が自然に結びついた本作は、J-POPシーンのなかで一気に浸透しいくはず。シリアスになり過ぎず、現実逃避もせず、それでも“楽しいことをやり続けよう”と鼓舞されるポップミュージックの魔法を久々に感じた。(森朋之)

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