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『FNS歌謡祭』第1夜、コラボパフォーマンスの見どころは? 山崎育三郎×宮野真守からLiSA×清塚信也、水樹奈々×倖田來未まで

リアルサウンド

20/12/2(水) 12:00

 12月2日18時30分より『2020 FNS歌謡祭 第1夜』(フジテレビ系)が放送される。毎年この時期に放送される『FNS歌謡祭』と言えばやはり、番組でしか見ることのできないアーティストの垣根を超えたコラボレーションが他の大型音楽番組にはない魅力だ。本稿では、第1夜でのアーティストによるコラボパフォーマンスの見どころを紹介したい。

郷ひろみ×ISSA(DA PUMP)×松下奈緒

 デビューから48年経った今も衰えないパワフルなパフォーマンスとゴージャスでスタイリッシュな姿を魅せ続ける郷ひろみは、同じくスタイリッシュなパフォーマンスが持ち味のDA PUMPのISSA、そして女優としてだけでなくピアニストとしても活動する松下奈緒とコラボレーション。自身の名バラード「逢いたくてしかたない」を披露する。「逢いたくてしかたない」は20年以上愛され続けるラブバラード。きっと郷やISSAの歌唱力がいかんなく発揮されるパフォーマンスになることだろう。そんな2人に寄り添うような松下によるピアノの演奏にも注目したい。

藤井フミヤ×DISH//×藤井尚之

 藤井フミヤと藤井尚之、さらに演奏しながら歌って踊るダンスロックバンドとして人気の高いDISH//の3組がコラボして披露するのはチェッカーズ往年の名曲「ジュリアに傷心」。思えばDISH//と同じようにチェッカーズも、演奏をしながら曲に合わせてダンスも踊れるバンドであった。DISH//とチェッカーズは共通点を持つアーティストなのではないか。そんな2組の時代を超えたコラボレーションは必見。なお、藤井フミヤと藤井尚之はチェッカーズ「星屑のステージ」も披露する。

德永英明×山崎育三郎、山崎育三郎×宮野真守

 NHK連続テレビ小説『エール』での歌唱演技も大きな話題を呼んだ山崎育三郎は、德永英明とのコラボで「レイニーブルー」を歌唱する。「レイニーブルー」は失恋による傷心を描く、都会的で切なげな匂いのする德永の代表曲。繊細な表現が求められる1曲だが、音大、そしてミュージカルの舞台で鍛えられた山崎の歌唱ならば、素晴らしいパフォーマンスになることは間違いない。また山崎は、声優の宮野真守ともコラボレーション。布施明の名曲「君は薔薇より美しい」を披露する。ミュージカル界のプリンスと称される山崎と、声優界のプリンスと称される宮野。今回のコラボレーションは言わば、プリンス同士の夢のような共演。きっとこの夜一番の華やかな時間になるだろう。

LiSA×清塚信也

 今年を振り返る上で欠かせないのはやはり、『鬼滅の刃』の大ヒット。コロナ禍で何かと俯きがちだった今年の中でも数少ないポジティブなニュースだった。そして『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』ヒットと共に、主題歌であるLiSAの「炎」も今年を代表する1曲となった。一方の清塚信也は『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)などの音楽番組でもトーク力を発揮し、そのユニークなキャラクターと音楽への造詣の深さが毎回話題となっている。もちろんピアニストとしての才能も抜群だ。「炎」という曲が持つヒリヒリした緊張感と、かけがえのない人との別れの乗り越える強い覚悟を描いた世界観が、清塚のプレイで一層引き出されるはずだ。

水樹奈々×倖田來未

 水樹奈々は倖田來未と異色のコラボレーション。アニソンの女王と呼ばれる水樹奈々とセクシーな楽曲や衣装が持ち味の倖田來未のコラボ、というのはかなり意外な組み合わせだが、実はこの2人、デビューが共に20年前の12月6日。奇しくも同じ日にデビューした2人なのだ。20年間それぞれのシーンを牽引してきた2人の邂逅は、ジャンルを超えたコラボを展開する『FNS歌謡祭』ならでは。共にデビュー20周年を迎えた2人の貫禄のあるステージに期待したい。

中島美嘉×藤巻亮太

  中島美嘉と藤巻亮太は11月に配信リリースした「真冬のハーモニー」を披露。中島は「雪の華」、そして藤巻はレミオロメンとして「粉雪」と、リリースから10年以上が経った今もなお歌い継がれる冬の名曲を持つ2人。そんな2人がタッグを組んで生み出した新たな冬の名曲が「真冬のハーモニー」だ。この曲が描くのは「雪の華」のような哀切漂う世界でも、「粉雪」のようなすれ違う恋人たちの孤独の物語でもない。寒さの中で「あなた」との未来を見いだす、心温まる瞬間だ。2人が生み出すあたたかいハーモニーは、見ている視聴者の心も解かすことだろう。

 本稿で紹介したコラボレーション以外にも、『FNS歌謡祭』では様々なアーティストによる珠玉のパフォーマンスや、同番組でしか見ることのできない一夜限りのコラボレーションが放送される予定だ。2020年はコロナ禍で誰もが辛い日々を過ごす1年だったが、そんな年の締めくくりは『FNS歌謡祭』で音楽に触れ、笑顔で過ごしてみてはいかがだろうか。

■ふじもと
1994年生まれ、愛知県在住のカルチャーライター。ブログ「Hello,CULTURE」でポップスとロックを中心としたコラム、ライブレポ、ディスクレビュー等を執筆。
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