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『いなくなれ、群青』特集

黒羽麻璃央「すべてを受け入れることが大人になることかもしれない」

全4回

第4回

19/9/9(月)

捨てられた人たちの島「階段島」。謎だらけの島を舞台に、島の謎の解明や、島から脱出するために奮闘する学生たちの姿を描く『いなくなれ、群青』が、9月6日(金)に全国公開。

唯一無二の世界観と、心に深くくさびを打つような美しい文章で、広く熱く愛されている河野裕の小説『いなくなれ、群青』が実写映画化し、9月6日(金)に全国公開する。第8回「大学読書人大賞」を受賞し、「読書メーター」読みたい本ランキング第一位を獲得するなど、シリーズ累計100万部突破のベストセラー小説の待望の実写化である。

横浜流星が演じる七草と同じ高校に通い、いつも屋上にいて、「君は俺とよく似ているね」「まるで、愛を避けて歩きたがっているみたいだ」と、独特の言い回しで七草と会話する不思議な少年ナド。ナドを演じるのは、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズの三日月宗近役などで注目された俳優・黒羽麻璃央だ。猫のような自由人ナドをどう演じたのだろうか。

ナドは猫のような生き方をしている人

── 今回ミステリアスなナドを演じられましたが、黒羽さん自身ナドと似ているなと思うところはありましたか?

ちょっと似ているかもしれないですね。僕はナドに関しては、あまり役を作らずに、その場その場の空気でやろうと思っていました。ナドは七草にとってとてもリラックスできる存在なので、個性が強すぎないように、七草にとって空気のような存在でいたいと思ったので。あまり主張せずに、「何を考えているんだろう?」っていう風に思わせることを大事に、フラットでいました。

── 七草と屋上で語るシーンが印象的ですが、ナドにとってはどんな意味があったんでしょうか?

屋上はナドのホームグラウンドですね。ナドがその領域に入れる人は限られていて、七草には自ら手招きしています。授業も受けないで屋上にいちゃう系で、学校に来ても自分の好きなことしちゃう人(笑)。猫もそうですよね。居心地のいい場所で日向ぼっこして、ぐてーんとしていて。まさに猫のような生き方をしている人なので。僕らの学生の時は鍵がかかっていたので、屋上には行けなかったので、自分的にはいけないことをしているような感じがある大興奮の1日でした(笑)

── 劇中ナドが七草に「僕とよく似ている」と言うセリフがありますが、どういう所が似ていると思ったのでしょうか?

空気感を含めてだと思うんですけど、その人が発するオーラというものが似ているからこそ、親友と呼べる存在になれると思うんですよね。それか、まったく逆か。近いか、まったく真逆かの人とはたぶん近づけるんですけど、微妙にずれている人とは、「うん?」って思うポイントに触っちゃうと思うんです。そういう所が七草とナドは似ているんでしょうね。あと多分、ナドは七草を「気に入っている」のだと思う。ちょっと動物的かもしれないけど、所有物みたいな。演じてみてそう思いました。

── 演じられる上で、七草役の横浜流星さんと打ち合わせなどはされましたか?

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