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性を巡る9年間の変化と成長の記録『ぼくが性別「ゼロ」に戻るとき』5月公開

CINRA.NET

20/3/9(月) 20:00

©2019 Miyuki Tokoi

ドキュメンタリー映画『ぼくが性別「ゼロ」に戻るとき 空と木の実の9年間』が5月22日から東京・アップリンク渋谷ほか全国で順次公開される。

昨年11月にNHK BS1で放映され、『ギャラクシー賞』候補にもなったドキュメンタリー番組の映画版となる同作は、女性として生まれたが、自分の性に違和感を持ち続けていた小林空雅を9年間にわたって取材し、その変化と成長を描いた作品。13歳の時に「性同一性障害」と診断され、20歳で性別適合手術を受けて戸籍を男性に変えた空雅が、78歳で性別適合手術を行ない女性となった八代みゆき、男と女に二分される性に違和を感じ自ら「Xジェンダー」であることを明かしている中島潤らと出会う中で、自身の性について見つめ直す姿が映し出される。

監督は元NHKディレクターの常井美幸。今回の発表とあわせてメインビジュアル、場面写真が公開された。

常井美幸監督のコメント

劇場公開に向けて:性別の向こう側に隠れていた「ありのままの自分」
「どうしたら自分らしさを失わずに、この社会で生きていけるのだろう?」私は常に自分自身に違和感をもちながら、自分の居場所を探してきました。人格の根幹である「性」が揺れている人たちを描くことで、その答えを見つけようとしたのかもしれません。
登場人物たちはそれぞれ「自分とは何者か」「自分らしい生き方」を真剣に模索する人たち。「性別」という枠を超えた向こう側には、本当の自分がいることを見つけた人たち。彼らと出会うことで、私は自分の生き方を問い直し、新たな気づきをもらい、自分が目指す社会へのイメージを膨らませるきっかけをもらいました。
このドキュメンタリーは「性別」をモチーフにしていますが、「性別」のことだけを描きたかったわけではありません。男と女だけではない、いろいろな形の性別があることを描くことで、カテゴリーの枠をはずれて自分らしく生きられる社会、ひとりひとりが互いの違いを超えて受け入れあえる社会。そういう自由な社会に少しでも近づけたらと思って制作しました。このたび劇場で公開されるにあたって、ひとりひとりが自分らしい生き方を問い直すきっかけになったらうれしいです。―常井美幸

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