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“新しい芸術”を作り手・観客が共に検証。「東京芸術祭 2020」が今年もスタート

ぴあ

東京芸術祭2020キービジュアル

東京の様々な芸術文化を通じて世界とつながることを目指す都市型の総合芸術祭「東京芸術祭 2020」が今年も東京の池袋エリアを中心に開催されている。今年は感染症拡大防止を徹底した上で、作り手、観客にとって新しい芸術のあり方を模索・検証する。

本イベントは2016年から開催されており、演劇、ダンス、伝統芸能、野外劇、パフォーマンスだけでなく、観客が参加できるプログラムも用意し、様々な角度、視点から芸術の魅力と可能性を追求してきた。さらに2018年から演出家の宮城聰が総合ディレクターに就任。各事業のディレクターと協働体制を敷くことで、その内容やコミュニティはさらなる広がりを見せている。

コロナ禍での開催となる今年のテーマは「どうやって出会う!」(To Meet or Not to Meet?)。誰にでも開かれた、多様な人々のための「思考や精神が外出できる」居場所として、東京という街の魅力の一端を担いたいという芸術祭プランニングチームの想いが込められており、単に観客がステージを鑑賞するだけでなく、この状況下で芸術に何ができるのか? 観客にとって、作り手にとってこれからの芸術はどうなっていくのかを共に考えられる催しが揃っている。

ノーベル賞作家カズオ・イシグロの名作を取り上げる朗読劇『日の名残り』や、庭劇団ぺニノの代表作をVRで楽しめる『ダークマスター VR』、熱狂的なファンを数多く持つ木下歌舞伎『糸井版 摂州合邦辻』、野田秀樹がモーツァルトの名作を演出し好評を得た歌劇『フィガロの結婚』~庭師は見た!~の再演、距離を楽しむ新しい盆踊りを創作するコンドルズの『にゅ~盆踊りNEO』ほか、オンライン配信イベントも予定されており、連日に渡って刺激的なプログラムが次々に上演される。

近年、池袋とその周辺エリアは街のいたる場所に劇場や映画館、憩いの空間が広がり、それらが連携しながら"新しい芸術都市のあり方”を追求している。目当ての公演のチケットを確保するだけでなく、さらにもう1公演立ち寄ったり、終演後に街を歩いてみる中で、予想もしなかった発見や出会いが見つかる。そんな祭典になりそうだ。

東京芸術祭 2020
12月18日(金)まで開催予定
会場:東京芸術劇場、あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)、東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)、GLOBAL RING THEATRE(池袋西口公園野外劇場)ほか池袋周辺エリア及びオンラインにて
https://tokyo-festival.jp/2020/

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