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ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記

20/4/1(水)

「ちむぐりさ」とは、沖縄方言で「ちむ(肝)」を痛める、つまり他人の痛みを自分のものとして胸を痛め、辛い思いをしている人と共に悲しむという意味だ。「菜の花」とは、那覇にあるフリースクール珊瑚舎スコーレに入るため石川県からやってきた15歳の少女の名前。そう、彼女の沖縄での生活を通して、基地の存在やそこから派生する忌まわしい事故、事件などこの島の住民が直面する問題が明らかになっていく。 しかもそれは、少女の視点によるものだ。はじめ、同じフリースクールで一緒に学ぶ、戦後の混乱で学校教育を受け損ねた老人たちとの交流で何かを感じ取った彼女は、自ら学び自ら考え、自分にできることは何だろうかと思い始める。沖縄人の眼からだと怒りの方向になる場合もある理不尽な現実が、15歳の眼からだとどうなるか。菜の花さんと沖縄の人々の「ちむりぐさ」が、そこには見えてくる。

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