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日向坂46、グループ結成4年を経てようやく立つことができた大舞台ーー『レコード大賞』『紅白』を振り返る

リアルサウンド

20/1/2(木) 8:00

 日向坂46が、アーティストにとって夢の舞台である『第61回輝く!日本レコード大賞』(TBS系/以下『レコード大賞』)、『第70回NHK紅白歌合戦』(NHK総合/以下『紅白』)に出演。デビューイヤーのラストを飾った。

(関連:【ライブ写真】日向坂46

 『レコード大賞』では、乃木坂46、欅坂46とともに優秀賞を受賞。三坂の揃い踏みとして話題となった。この受賞は、日向坂46が坂道グループの一つとして世間に認められた証といえるだろう。受賞曲は「ドレミソラシド」。恋する人への胸の高鳴りをドレミという音階の言葉で表現した楽曲だ。センター小坂菜緒が指揮者となり、メンバーがオーケストラの演奏者のように手振りするという振付が印象的で、「キュン」とは異なる愛らしさや高揚感を生み出していた。そして、この日は、バンドと弦楽合奏の生演奏によるオーケストラバージョンとなっており、振付との相性も非常によい。胸の高鳴りを見事に表現したドラマティックなアレンジとなっていた。また、メンバーひとりひとりを丁寧に捉えたカメラワークによって、それぞれが主人公のように輝いて見えた。それぞれが自分たちのキャラを築いてきたことで各メンバーに存在感があるのだが、だからと言って個性がぶつかり合うわけではない。グループとして統一されたパフォーマンスを見せているところに、これまで積み重ねてきたキャリアの集大成を感じさせた。

 『紅白』では、デビューシングル曲「キュン」を披露。長濱ねるのためにグループが発足されてから4年という長い月日を経て、ここまで辿り着いたというだけでも感無量だ。夢の大舞台に、出だしは緊張しているように見えたが、徐々に嬉しさがあふれんばかりの笑顔で、安定したパフォーマンスを見せていく。特にこの場を楽しむ余裕を感じさせる東村芽依、カメラを逃さないウインク芸を見せた宮田愛萌、そしてステージ映えする頼もしい存在感を発揮した佐々木美玲が印象的。短い尺ではあったが、彼女たちのストーリーが走馬灯のように甦るかのようだった(また今回の衣装では、ローファーではなくヒールを着用していたことにもふれておきたい)。

 また、日向坂46と関わりのある出演者たちの様子にもグッときた。例えば、彼女たちがけやき坂46時代に出演した『KEYABINGO!」(日本テレビ系)のMCだったサンドウィッチマン。彼らは微笑ましい表情で日向坂46を見つめる。メンバーがステージに向かう際には、伊達みきおがマイクに乗らない声で「がんばれ」と言っている様子も映されていた。また、この日は『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)MCのオードリーは出演しなかったが、副音声での実況トーク“紅白ウラトークチャンネル”で南海キャンディーズ・山里亮太が「オードリー見てるか! お前たちの教え子達が頑張ってるぞ!」といじる場面は、オードリーが彼女たちを見守っている様子が頭に浮かぶようだった。彼女たちを見守る人たちが多いのは、デビューまでの下積みが長かったからこそ。グループ結成4年を経てようやく立つことができた『紅白』という舞台。彼女たちと関わってきたMC陣やファンは、純粋に“パフォーマンスを見たい”という気持ちと、“彼女たちを見守りたい”という両方の思いを抱いていたことだろう。

 日向坂46を応援し続けてきたファンにとっては、最後まで幸福感に満ちた1年間だったことは間違いない。『レコード大賞』『紅白』と大舞台も成功させた日向坂46は、2019年を通して本当に素晴らしいグループへと進化していった。(本 手)

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