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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

ユーミン自身が語る“アルバムとその時代”

『Wings of Winter,Shades of Summer』2002年

全8回

第7回

18/12/17(月)

 2002年にリリースした『Wings of Winter,Shades of Summer』は厳選に厳選を重ねた7曲を収録しています。完成に至っていなのものも含めて、他にも楽曲はあったのですが、アルバムタイトル通りのテーマにふさわしい楽曲だけを集めようと思って。結果的にギュッと凝縮した作品になったのですが、この時期はかなり苦しかったですね。
 『Wings of Winter,Shades of Summer』は『SURF&SNOW』の21世紀バージョン、というコンセプトがありました。実際にリゾートに足を運んで楽しむという3次元的な発想ではなくて、もっとバーチャルな世界ですよね。コンビニのレジの横に置いてあるミントキャンディを口に入れたときに広がる清涼感をきっかけにして、脳内にリゾートを思い描く ──というような。
 そういうコンセプトを思い付いたのは、私自身の「世界が変わってしまった」という思いが影響していると思います。わかりやすく言うと、世の中がしょっぱくなってしまった気がしたんです。たとえばテレビ番組がバラエティばかりになってしまって、製作費を抑えるためにテロップを作らず、駆け出しの芸人さんにフリップを持たせたり。大物だと思っていた俳優の方が通信販売やパチンコのCMに出ることも珍しくなくなりましたから。特にいまの10代、20代の若い人たちはバブルの時期なんてまったく知らないわけで、しょっぱい状態が当たり前でずっと育っている。その感覚の差は、とても大きいと思います。

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