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永瀬廉×池田エライザ×柄本佑、究極の問いに選ぶのは「恋」 二宮健監督作『真夜中乙女戦争』完成披露試写会

ぴあ

『真夜中乙女戦争』完成披露試写会 (c)2022『真夜中乙女戦争』製作委員会

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映画『真夜中乙女戦争』の完成披露試写会が12月13日、東京・六本木で行われた。主演の永瀬廉(King & Prince)をはじめ、池田エライザ、柄本佑、二宮健監督が登壇し、役作りのエピソードやストーリーに絡めながらトークを展開した。

原作は10代・20代を中心に圧倒的支持を受け、Amazonでは総合カテゴリでベストセラー1位を獲得した作家Fの同名小説。“平凡で退屈な日々を送る青年が自分自身と東京を破壊するまでの夜と恋と戦争”を描いた作品を、豪華キャストスタッフにより映画化する。

主人公の大学生“私”を演じるのは、大人気グループ・King & Princeのメンバーで、映画『弱虫ペダル』やNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』で見せた繊細な演技力が話題の永瀬廉。永瀬演じる鬱屈とした想いと破壊衝動を内に秘めた主人公の“私”が恋心を抱く「かくれんぼ同好会」の“先輩”役を女優の池田エライザ。そして一連の騒動を首謀する謎の男“黒服”役を柄本佑が演じる。脚本・監督を務めるのは『チワワちゃん』(2019年)、『とんかつDJアゲ太郎』(2020年)など話題作を手掛ける二宮健だ。

完成披露試写会では、まず永瀬が「この映画を観て皆さんがどう感じるのか、皆さんの反応が楽しみです!ゆっくりご覧ください!」、池田が「衝撃とかトラウマ以上の“希望”を与えることができる映画だと思います。ちょうど年末ですし、ポジティブに来年を迎えられるような気持ちになっていただけたら嬉しいです」、柄本は「今観てくださっている皆さんに懸かっています!ぜひこの作品を一緒に盛り上げていただけたら嬉しいです!」、監督は「撮影延期もあったので、こうして今舞台に立っていることが嬉しいです。とてもワクワクしています」とそれぞれがコメント。

役作りについては永瀬が「監督に相談して話し合いました。監督と一緒に作っていった感覚があります」と明かすと、監督も「永瀬さんとは細かいところも共有しながら作っていきました。永瀬さんとは心中するような想いで挑みました」と振り返る。

また「実際演じる中で“私”が引っ張られる部分を感じたので“先輩”と“黒服”の存在も大きかった」と池田と柄本に感謝を述べる永瀬。池田は「“正義に生きる女性=先輩”を、男性からみた女性像だけでなく多角的に演じたかったので、台本を何度も改訂している段階で厳しくいろんな意見を出させていただきました。思っていた以上にたくさん反映してくださっていて、作る段階から携われて有難かったです」と想いを語った。

柄本は「監督とはクランクインする前日まで電話で話していました。“黒服”は黒い服を着ているけど、スピリットが黒いだけで、黒い服が好きなわけではない(笑)。どう演じるか、結構話し合わせていただきました」とそれぞれ監督と密にやり取りしながら役を作っていたことを明かした。監督自身は「皆とディスカッションしながら作れたので、事前にそういう時間を持てたのが現場の信頼関係に繋がったと思います。心強かった」と役作りだけでなく、監督と役者の関係性も深まり作品のクオリティが高まったことを強調。

映画のストーリーに絡め、影響された人物を尋ねられると、永瀬は「僕の人生自体を変えてくれたのは、ジャニー喜多川氏です。僕を中学1年生で見つけてくださって、最後までお仕事に呼んでいただいて、仕事へのやりがいを見つけることができました。たくさん感謝もしていますし、尊敬の気持ちがあります」、池田は「明確に感じるのは中学1年の時です。雑誌『ニコラ』のモデルになる時にたくさん面接して今の事務所の方にお会いして、当時どう努力したらいいのかわからなかったのですが、ノウハウを教えてくださって成長を促してくださる方に出会えた。今もお互い変化し合う関係を築けています」と明かす。

また柄本が「一番は妻との出会い。お互いに大きい選択をして、いい影響を与え合えていると実感があります」と少し照れながらも答えると、永瀬が「お子さんの写真を見せてくださる時の柄本さんの笑顔が可愛いんです(笑)。お話を聞く中でこうした一面を知れるのが嬉しいです」とした。さらに監督は「大学時代に知り合った方々と、まさにこの作品で再会できたのでそういった意味で忘れられない作品になりました。自分のスタイルを分かち合うことができて、僕にとっての“黒服”が現場にたくさんいました」と感慨深げ。

クライマックスでは“私”が「東京破壊計画」と「たったひとつの恋」の2択しか選べないという状況に陥ることから、“選ばなければいけない”という立場の場合どのような選択をするか究極な問いが。すると永瀬は「恋です」と即答、池田も「“東京破壊”は良くないですからね…恋じゃないですか?」、柄本も「破壊はちょっと…」、監督も「恋ですね」として、全員“恋”と迷わずに選択した。

最後に監督が「この時代にこの作品を公開できることに意義を感じています。観終わった後にいっぱい話したくなると思うので、ぜひいっぱいお話してください!ちょっとでも心が軽くなったり、勇気が宿ることを祈っています」とメッセージを送る。

続いて永瀬も「皆さんそれぞれ違う悩みを抱えて生きていると思います。その悩みのどれか一つだけでも軽くなったり、何か挑む時に背中を押すことができる映画だと思います。全身全霊で作った作品なので、映画を観て感じたことをぜひ共有してほしいですし、ぜひお力添えいただけると嬉しいです!」と熱い想いを語り、完成披露試写会は幕を閉じた。

『真夜中乙女戦争』
2022年1月21日(金)公開

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