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いま、最高の一本に出会える

miracle² from ミラクルちゅーんず!が描いた“成長と絆の物語” 集大成となった初ワンマンをレポ

リアルサウンド

18/4/12(木) 8:00

 1年前、この感動のフィナーレをどれだけの人が想像しただろうか。昨春にスタートした特撮ドラマ『アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!』(テレビ東京系)から誕生した次世代ガールズユニットmiracle²(ミラクルミラクル)が、愛知・東京・大阪でワンマンライブ『miracle² SPECIAL LIVE』を開催した。昨年6月に『Catch Me!』でメジャーデビューし、『JUMP!』、『天マデトドケ☆』と立て続けにシングルをリリース。今年2月14日に発表したベストアルバム『MIRACLE☆BEST – Complete miracle² Songs -』は、初登場オリコン週間アルバムランキング2位という素晴らしい結果を残した。ドラマは最終回を迎え、miracle²は音楽の国へ。子どもたちはもちろんのこと、大人たちをも夢中にさせたmiracle²の、まさに集大成とも呼べるライブとなった。次シーズンの『魔法×戦士 マジマジョピュアーズ!』との架け橋まで成し遂げた、彼女たちの勇姿を心に書き留めたい。(取材日:3月28日昼の部)

 Zepp DiverCityでは小さな子どもたち専用のシートがステージ前に設けられ、『ミラクルちゅーんず!』のアイテムや衣装を身につけ、ペンライトや手作りのうちわを振りながらメンバーの名前を呼ぶ子どもたちが、彼女たちの登場を今か今かと待ちわびていた。開演時間になると、スクリーンにオープニング映像が流れ、miracle²が元気いっぱいに登場した。デビュー曲「Catch Me!」が流れると、子どもたちも思い思いに踊りだす。サビの前になると、一ノ瀬カノンを中心にメンバーが代わる代わる「いくよー!」「手を振ってー!」と、盛り上げていく。リリースイベントで培ったライブスキルがオープニングから余すことなく発揮されていた。

 ステージセットは、ドラマで登場したメイクルームをイメージして制作され、ドレッサーのミラーからメンバーが顔を出す可愛らしいパフォーマンスも。ノンストップで「Happy」「天マデトドケ☆」を歌うmiracle²に、子どもたちのテンションも急上昇。「がんばれー!」とメンバーを応援している小さなファンたちの素直な反応に、大人たちも思わず頬がほころんでいた。

 「みなさん、こんにちは。miracle²です!」。声を揃えて弾ける笑顔で挨拶をする5人が、あらためて自己紹介をしていく。「オシャレが大好きな中学1年生、白鳥アカリです! たくさんの楽曲を披露するので、みなさん最後まで楽しんでいきましょう」、「アカリの妹、白鳥ヒカリです。みなさんに最高のパフォーマンスと最高の笑顔をお届けできるように精いっぱい頑張りたいと思います」、「ダンスとアクロバットが得意な中学1年生、橘フウカです。ずっと自己紹介でアクロバットが得意って言っていたのですが、披露したことがないので……今日は披露したいと思います!」と、驚きの展開に。「フウカ! 頑張れ!」とメンバーの声援とドラムロールを受けて、見事なバク転を決めたフウカ。会場から拍手が湧き上がった。

 続いて「歌うことと食べることが大好き、一ノ瀬カノンです! 今日はみなさんに楽しい思い出を作ってもらえるように精いっぱい私たちも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いします」、「miracle²のリーダー、神咲マイです! 今日は私たちも少し緊張しているのですが、最後まで頑張っていきたいと思います。みんな盛り上がっていく準備はできていますかー?」。マイが客席に呼びかけたタイミングで、演歌モードの衣装にチェンジしたヒカリが飛び出してきた。艶やかな姿に客席からは「わー!」という歓声が上がる。

 「この衣装のお気に入りのポイントは、生地が小さいお花が集まっているちりめん柄になっているところと、帯の後ろが編み上げになっているところがかわいくてお気に入りです!」と衣装のポイントをヒカリが解説すると、マイが「みんなー、かわいいよね?」と会場に呼びかけて会場を沸かせる。そんなスムーズなやりとりも、彼女たちの成長を感じる瞬間だ。「演歌のダンスは音が速いので、ついていくのが大変でしたね」と同じ演歌衣装を身にまとったアカリが知られざる苦労を語れば、マイが「私は踊ると首が痛くなる(笑)」とおどけると、「マイはダンスが激しいから!」とツッコミを入れるコミカルなトークにも、チームワークの良さが見て取れた。

 カノンがヒップホップ、フウカがテクノ、マイがロックと、全員スペシャルモードの衣装に身を包み終えると、ドラマのシーンと共にダンスメドレーを披露。スクリーンの映像の前で踊る5人は、まさしくドラマから飛び出したアイドル! 「音が速くて大変」と話していた演歌バージョンも美しく舞い終えた。すると、拍手が止む間もなく、何やら不穏な音楽が。すると、スクリーンには魔王の姿が! そして、ネガティブオーラのせいで声が出なくなってしまったときのカノンの姿も映し出される。

 カノンの声を取り戻したのは、ファンのみんなのあたたかい声援、そしてmiracle²の美しい友情のおかげだった。そんな思いが綴られたソロ曲「KIRA☆TUNE!」をカノンがしっかりと歌い上げる。ベストアルバム発売の際の座談会で、この曲をお気に入りに挙げていたマイが「お父さんとお母さんも手拍子お願いしまーす!」と盛り上げた。さらに、ヒカリとアカリの“カリカリ“が「パラレルWorld」を披露し、キレキレのダンスで客席を魅了すると、カノンとマイとフウカで「ハートのジュエル♡」へ。思えば出会ったころ、3人と2人はライバルだった。それが、今ではすっかり仲良し5人組に。こうして歩みを振り返ると、1年とは思えないほど思い出が詰まっている。

 ライブは、いよいよ後半戦へ。マイとフウカが中心となって、リリースイベントでもお馴染みとなったダンスレクチャーの時間へ。「盛り上がってくれますかー?」と、2階席にも積極的に声をかけていくフウカは、座談会で「マイばっかりに任せているから、私も頑張りたい」と話していた。自分への課題をクリアしていこうとする健気な姿に胸が熱くなる。ミラーボールがきらめくちょっぴり大人っぽい雰囲気の中「週末ダンスフロア」「まわれ☆まわれ」を歌い上げた。

 楽しい時間はあっという間に過ぎ、「最後の楽曲をパフォーマンスする前に伝えたいことがあります」とマイ。メジャーデビューしたこと、いろいろな場所でリリースイベントができたこと、多くのファンと触れ合った日々が幸せな時間だったことがメンバーの口から語られる。「私たち、miracle²はダンスと歌を届けるために……音楽の国に行きます」。声を詰まらせたカノンの目には涙が浮かび、マイが「みんなの笑顔とダンスと歌声は私たちの一生の宝物です。miracle²のこと、一生忘れないでください!」と続けた。フウカがカノンの肩に手を置き、その光景は「KIRA☆TUNE!」の歌詞<一人きりじゃない一緒に行こう!って肩叩く最高のMy friends>そのものだった。「今日いちばんの歌声とダンスと笑顔で盛り上がりましょう!」。マイの掛け声で、5人が「JUMP!」とタイトルをコール。残された夢の時間を噛みしめるように、全力でパフォーマンスする。その想いに共鳴するように、子どもたちもジャンプして盛り上がった。

 もちろんアンコールは鳴り止まない。すると、スクリーンに次シーズンのドラマ『魔法×戦士 マジマジョピュアーズ』の予告映像が流れ、愛乃モモカ、白雪リン、花守ミツキのmagical²の3人がステージに登場。6月13日にリリースするデビュー曲「愛について♡」を熱唱した。miracle²もグッズTシャツ姿で飛び出すと、緊張気味なmagical²をリードしながら、観客に紹介した。そして、miracle²とmagical²の8人で歌う豪華な「Catch Me!」で、大歓声の中、ライブの幕が下りた。特撮ヒロインアイドルを応援する喜びを教えてくれたmiracle²は、実に頼もしく成長した。またいつかどこかで、5人と再会できる日を楽しみにしながら、そのバトンを受け取ったmagical²も見守っていきたい。(取材・文=佐藤結衣)

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