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窪田正孝×本田翼、『ラジエーションハウス』にかける意気込み 「この人の背中を追っていきたい」

リアルサウンド

19/3/12(火) 6:00

 4月8日より、窪田正孝主演のフジテレビ月9ドラマ『ラジエーションハウス』が放送される。

参考:遠藤憲一、山口紗弥加、和久井映見、浜野謙太ら、窪田正孝主演『ラジエーションハウス』出演へ 

 本作は、『グランドジャンプ』(集英社)で連載中の同名コミックを原作とした、放射線科“ラジエーションハウス”を舞台に、患者の病とケガの根源を見つけ出す“縁の下のヒーロー”たちの戦いを描く物語。窪田演じる五十嵐唯織は、写真には必ず“真実”が写ると信じている診療放射線技師。アメリカから帰国し、甘春杏(本田翼)が放射線科医として勤務する甘春総合病院で働き始めることになる。

 一方、本田演じる甘春杏は、甘春総合病院の前院長の娘の放射線科医で、父が愛した病院を守りたいと思っている。どんな時でも患者を助けたいという信念を抱いているが、病院側の人間として、患者よりも病院のルールや効率を優先してしまう。真面目でプライドが人一倍高いばかりに、何でもひとりで背負い込んでしまう一面を持っている。

 今回リアルサウンド映画部では、主演の窪田正孝と本田翼にインタビュー。医療ドラマへの意気込みや互いの印象について話を聞いた。

ーーご自身が演じる役柄について教えてください。

窪田正孝(以下、窪田):僕が演じる唯織は、すごくまっすぐな人で、技師としての才能もあり、努力の天才だと思います。一方で杏ちゃんと交わした子どもの頃の約束を守り続けていたり、まっすぐすぎて人とのズレが生まれてしまうこともあります。技師としての唯織と、1人の男の子として純粋無垢な唯織は、演じる上で差をつけながら、2つの要素が混じり合うよう演じていければいいなと思います。

本田翼(以下、本田):杏は、窪田くんが演じる幼馴染の唯織さんのことを覚えていません。ですので、彼との関係性がこれからどうなっていくのか、楽しみにしていただきたいですね。杏は病院を継いでおり、その病院を自分の代で潰してはいけないという責任感やプレッシャーの中で仕事に向き合っている、あまり周りが見えていない女の子と捉えています。視聴者の方からすると、少し嫌なタイプの人に見えてしまうかもしれません。彼女のバックボーンをきちんと考えて、なにか裏があるなと思っていただけるように演じられたらと思います。

ーー放射線技師や放射線科医を演じるにあたり、気をつけているポイントはありますか?

窪田:医療モノや刑事モノ、法廷モノのドラマには欠かせないですが、どうしても専門用語が多いので、しっかりやりたいなと思います。自分にとっても聞き慣れない言葉なので、口で覚えるのではなく、“腹で覚える”という感じで取り組んでいます。あと、パソコンの前にいるシーンも多くあるし、画像の読影においても、杏を手助けできるような存在でありたいですね。

本田:先日病院にもお伺いし、手術している様子や仕事風景、女医さんのお話なども聞くことができました。私は技師さんが撮ってくれた写真を見て診断する役割なのですが、病院で実際にやっているところを観ていると、自分が気がつかなければこの人の病気を見逃していまうという緊張感がありました。サラッとやっているように見えて実はすごく集中している。その、現場で感じた印象のまま臨めたらいいなと思います。あとやはり常に勉強していらっしゃり、学ぶことを忘れない姿勢が印象的でした。

ーー唯織は、子どものころに決めた約束を守り続けている一途な男の子ですね。

窪田:決めたことを貫き通すのはすごいことだなと思います。1つのことに集中してしまう気持ちは、僕もわからなくもないです。僕も子どものころから車だけは好きなので、似ている部分もあるかもしれません。でも物ではなく人に献身的になれるというのはすごいことだなと思います。性格的に、結婚したら唯織が奥さん側になっちゃうんじゃないかなと。

ーー本田さんは思われる側ですがいかがでしょう。

窪田:でも、(唯織の一途な想いは)重いよねぇ。

本田:杏ちゃんの場合、覚えていないというのがまた問題ですよね。でも一途って言葉は好きです!

ーーおふたりは2012年のCM以来の再共演になりますが、お互いの印象はいかがですか?

窪田:当時からすごいなとは思ってて、変わらない“ばっさー”だったので安心感がありました。

本田:今日初めてばっさーって呼びました?

窪田:そうだね。当時呼んでたなって、さっきメイクしてる時に思い出した(笑)。その時からすごく活躍しているのに、気負わずナチュラルで。この人の背中を追っていきたいなとすごく思いました。

本田:ありがとうございます。CMで共演して以来の再会ですが、窪田さんの『デスノート』(日本テレビ系ドラマ)とか見てましたよ(笑)。すごく繊細なお芝居をされていたし、最近は朝ドラ(『エール』)も決まりましたし。6年前に共演して今もこうして共演することができるのは嬉しいです。

窪田:なんかおごります(笑)。

本田:よし!(笑)。

ーー本作では、写真を使って目には見えない病を見抜くという役ですが、おふたりは目には見えない周囲の変化に敏感でしょうか?

窪田:見つける努力はしています(笑)。どちらかというと気づかない方ですかね。鈍感ですよ。例えば、前髪1センチ切ったとかわからないですよね。「あ、ちょっと変わったな」と思っても、全然変わってなかったりして。

ーー友達の悩んでる姿に気づいたりとかは?

窪田:人並程度には気づきますね。でも話しかけるというよりは、空気を読みます(笑)。明らかに話したいんだなってときは聞くようにしていますけどね。世の中難しいです。

本田:私も「あれ、髪切った?」って言って外れるタイプなので(笑)。女の子ってちょっとした髪の巻き方で印象が変わったりするので。私もわりと鈍感な方だと思います。

ーー作中で、唯織は昔の写真を大切に持っています。おふたりの中で大切にしている写真や心に残っている1枚はありますか?

窪田:なんだろう……。

本田:ドラマの集合写真とか?

窪田:撮影が終わると台本とかと一緒にまとめて実家に送っちゃうんですよね。写メなんですけど、13年間一緒にいた猫の写真を1枚持ってるんです。携帯変えてもデータをパソコンに保存して移して、今でも見ますね。やっぱり一番最初の子が一番大切だなと。(本田に向かって)やっぱり集合写真?

本田:そうですね(笑)。ドラマのクランクアップが近づくと、皆で集合写真を撮るんですけど、その写真を持ってます。

ーー最後に、あらためて本作への意気込みをお願いします。

本田:私は初の女医役に挑戦することになります。今まで放射線科医や放射線技師を取り扱ったドラマがなかったので、今までの医療ドラマの内容はあまり参考にならなくて。その意味でも、自分の中で放射線科医というお仕事をきちんと突き詰めていきたいと思います。

窪田:今回月9の主演を務めさせていただくことになりましたが、「月9だから」という気持ちは正直ありません。医療ドラマは、数々の名作があると思いますが、その中のひとつとなれるように、みんなで一丸となってドラマを作っていけたらと思います。

(取材・文・撮影=安田周平)

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