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宮城聰

宮城聰が「東京芸術祭2019」に意気込み、「東京を世界への“発信拠点”に」

ナタリー

19/7/27(土) 11:17

「東京芸術祭2019」の記者発表会が昨日7月26日に東京・東京芸術劇場で行われた。

東京芸術祭は、2016年にスタートした、東京都の提案により行われる都市型総合芸術祭。昨年、宮城聰が総合ディレクターに就任し、東京芸術祭が包括する各事業のディレクター8名によるプランニングチームとの協働体制により、多面的なプログラムを展開している。

会見に登壇した宮城は、まず今年の東京芸術祭のテーマである「出会う。変わる。世界。」に言及。「このテーマはプランニングチームの皆さんが考えたものですが、人が演劇を観る理由が見事に集約されています。演劇は旅と同じで、“自分以外の他者と出会う”もの。他者と出会うことで自分が変わり、そして人々が変わることで、やがて世界が変わるんです」と笑顔を見せた。

東京で演劇祭を開催する意義を、宮城は“分断の縫合”“人材育成”“発信力”の3点であると話す。“分断の縫合”については、「人間社会というものは、そもそも分断されやすい。その中で人間は演劇や、その原型である祭を通して、裂け目を縫い合わせてきました。しかし近年、特に東京で、本来縫い合わせる役目を持つはずの演劇界自体が“閉じて”しまい、社会から分断されてしまっている。この問題は、東京だけではなく世界中で起こっていて、僕たちがこの課題に取り組むことは、世界の演劇人の課題を率先して担うということでもあります」と意気込みを述べた。

“人材育成”の点については、「次の世代にバトンを渡していくためにも、舞台芸術に税金を使う意味や、僕たちの世代が実践の中で考えてきたことや発見してきたことを、伝えていかなくてはならない」と話し、“発信力”については、「東京を、アジア中のアーティストが世界に飛躍していく飛行場のような場所にしたい」と構想を語り、そのために「東京芸術祭ワールドコンペティション」を開催することになったと明かした。

その「東京芸術祭ワールドコンペティション 2019」は、世界各地のディレクターから推薦を受けた合計6チームの若手アーティストが、作品を上演する催し。宮城は「審査員長として、長年フランスの文化政策において重要な仕事をされているジャック・ラングさんをお呼びし、副審査委員長には夏木マリさんに就任していただきました。鉄壁の布陣です(笑)」と自信を見せ、「審査員の方々にはコンペの作品を観るだけではなく、滞在中に東京の舞台芸術を触れて、新しい才能を発掘していただければと思っています。つまり、若いアーティストがその時期に東京で公演を打てば、世界への足がかりを掴める可能性が増える。そこから発信拠点としての東京が実現できてくるのでは」と展望を述べた。

最後に宮城は、世界の演劇界や舞台芸術界におけるアジアの存在感が薄いのは、舞台作品の優劣を測る尺度や価値観がヨーロッパ基準だからだと指摘し、「固まった価値観を打ち破るためにも、“物差し”自体をアジアからもっと発信していくべき。このコンペティションが、そういった新たな基準を増やすきっかけになれば」と思いを語った。

「東京芸術祭2019」は9月21日から11月23日までの64日間、池袋周辺を中心に開催される。

「東京芸術祭2019」

伝統芸能@野外公園 IKEBUKURO薪能「能楽Quest」(東アジア文化都市2019豊島スペシャル事業)

2019年9月21日(土)
東京都 東池袋中央公園 特設舞台

伝統芸能@野外公園 「このほしでひとはおどるー民族舞踊フェスティバルー」(東アジア文化都市2019豊島スペシャル事業)

2019年9月22日(日)
東京都 東池袋中央公園 特設舞台

「奈々福の、惚れるひと。」

2019年10月1日(火)
東京都 あうるすぽっと

セノ派「移動祝祭商店街」

2019年10月5日(土)・6日(日)
東京都 トランパル大塚、豊島区内商店街

NODA・MAP 第23回公演「『Q:A Night At The Kabuki』inspired by A Night At The Opera」

2019年10月8日(火)~10月15日(火)、11月9日(土)~12月11日(水)
東京都 東京芸術劇場 プレイハウス

デューダ・パイヴァ・カンパニー「BLIND」

2019年10月17日(木)~20日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターイースト

レッドトーチ・シアター「三人姉妹」

2019年10月18日(金)~20日(日)
東京都 東京芸術劇場 プレイハウス

香料SPICE「ニュー・ジャングル」

2019年10月18日(金)~20日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト

「野外劇 吾輩は猫である」

2019年10月19日(土)~29日(火)
東京都 東京芸術劇場 劇場前広場

「ファーム」

2019年10月19日(土)・20日(日)
東京都 あうるすぽっと

「暴力の歴史」

2019年10月24日(木)~26日(土)
東京都 東京芸術劇場 プレイハウス

「Strange Green Powder」

2019年10月24日(木)~27日(日)
東京都 豊島区立目白庭園 赤鳥庵

「東京芸術祭ワールドコンペティション 2019」

2019年10月29日(火)~11月4日(月・振休)
東京都 東京芸術劇場

[参加作品]

戴陳連(中国)「紫気東気-ビッグ・ナッシング」
シドニー・チェンバー・オペラ(オーストラリア)「ハウリング・ガールズ」
エル・コンデ・デ・トレフィエル(スペイン)「可能性は風景の前で姿を消す」
シャルル・ノムウェンデ・ティアンドルベオゴ(ブルキナファソ)「たびたび罪を犯しました」
ボノボ(チリ)「汝、愛せよ」
dracom (日本)「ソコナイ図」

Hand Saw Press「ひらけ!ガリ版印刷発信基地」

2019年10月中旬~11月中旬
東京都 豊島区内某所

「NOWHERE OASIS」

2019年10月下旬~11月中旬
東京都 東京芸術劇場 ほか

「バーサよりよろしく」

2019年11月2日(土)~4日(月・振休)
東京都 あうるすぽっと

ドキュントメント「『Changes』シーズン2」

2019年11月2日(土)~4日(月・振休)
東京都 池袋HUMAX シネマズ

「オールウェイズ・カミングホーム(仮)」

2019年11月8日(金)~10日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターイースト

みんなのシリーズ第4弾「能でよむ~漱石と八雲~」

2019年11月9日(土)・10日(日)
東京都 あうるすぽっと

「大田楽 いけぶくろ絵巻(東アジア文化都市2019豊島スペシャル事業)」

2019年11月10日(日)
東京都 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)、Hareza池袋 ほか

コンドルズ×豊島区民「Bridges to Babylon -ブリッジズ・トゥ・バビロン-」(東アジア文化都市2019豊島スペシャル事業)

2019年11月20日(水)~23日(土・祝)
東京都 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
構成・映像・振付:近藤良平

トランスフィールド from アジア

ファンラオ・ダンスカンパニー「Bamboo Talk」「PhuYing」

2019年10月25日(金)~27日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターイースト

「Sand(a)isles」

2019年10月28日(月)~11月10日(日)
東京都 豊島区内各所

「To ツー 通」

2019年11月2日(土)~4日(月・祝)
東京都 シアターグリーン BIG TREE THEATER

「やわらかなあそび」

2019年11月9日(土)・10日(日)
東京都 シアターグリーン BIG TREE THEATER

「トーク」

2019年11月2日(土)「批評から見る<トランスフィールド>」
2019年11月3日(日)「ブルネイのアートシーン」
2019年11月9日(土)「東南アジアから見る<トランスフィールド>の未来」
東京都 東京芸術劇場 シンフォニースペース(2日)、GLOCAL CAFE Ikebukuro(3、9日)

APAF-アジア舞台芸術人材育成部門

2019年10月25日(金)・26日(土)APAF Exhibition 公演
2019年10月27日(日)APAF Exhibition ラップアップ、APAF Lab. 最終公開プレゼンテーション
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト

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