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WACK合宿オーディションは「人間のむき出しのものが撮れる場所」、全グループ集結

ナタリー

19/11/27(水) 13:55

「映画『IDOL-あゝ無情-』フェス」の様子。

音楽事務所WACKのドキュメンタリー「IDOL-あゝ無情-」のトークショーおよびライブ付き上映会が11月26日に東京・丸の内ピカデリーで行われ、BiSH、GANG PARADE、EMPiRE、BiS、CARRY LOOSE、WAggの6組と、WACK代表の渡辺淳之介、監督を務めた岩淵弘樹が登壇した。

本作は、WACKが2019年3月に九州の離島・壱岐島で開催した、アイドルを目指す少女のためのオーディションサバイバル合宿と、その裏で起きた1つの悲劇、その後に至るまでの約半年間を追ったドキュメンタリー。イベントでは全グループが2曲ずつをパフォーマンスするミニライブも実施された。

スターを夢見て参加した少女たちが過酷な試練を課せられ、容赦なくふるい落とされるさまを追った本作。渡辺は「ハードボイルドなアクション」「ホラーありのすべてを詰め込んだ超大作」といった言葉で映画を紹介し、「フィクションではないのに本当にハラハラする展開だったり。事実は小説より奇なりとはよく言ったもの。人の本質的なものが見えてくる映画だと思いますのでぜひ楽しんでいただけたら」と続けた。

BiSHの現役メンバーとして合宿に参加したアユニ・Dは「この映画は最初から最後までこんなものを流していいのかという映像がたくさん流れます。この映画でしか感じられない感情を抱くと思います。初めて観る方、いろんなカオスな感情になって家に帰ることになると思うので、楽しんでいってください」と期待を煽る。「人間のむき出しのものが撮れる場所だった」と合宿を振り返った岩淵は「今回は85分の1本の映画としてまとめました。感情の沸点の部分を集めた映画になっていますので、ジェットコースターのように過ぎていく85分となります。始まったら終わりまで止まらないドキュメンタリーとなっているのでぜひお楽しみください」と作品の魅力をアピールした。

オーディションに合格し、EMPiREに加入したNOW EMPiREは「当時、自分のことで精一杯で周りを全然見れていなくて、合宿中に何が起きていたのか、この映画を通して初めて知ることがたくさんありました」と述懐。そして「候補生や先輩になかなか意見を言うことができずにいたんですけど、合宿を終えて、変われた自分がいて。自分でも知らなかった自分を知ることができた気がしました」と合宿を通した自身の変化を明かす。同じく合宿を経て、WAggの一員になったナアユは「この映画を観て、あらためてWAggに対してどういう気持ちでやっていくか、WAggの未来や何を一番大事にして行動すべきかを考えさせられました」と話した。

「IDOL-あゝ無情-」は東京・テアトル新宿ほか全国で公開中。

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