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何かが起きる3日間!シス・カンパニー初の“短期集中決戦” 『たむらさん』今週末チケット発売

ぴあ

『たむらさん』

さまざまなエンタテインメントの中止、延期が続き、過去に例を見ない年となった2020年。まだまだ予測不能の状態だが、そんな中、数々の上質な芝居、話題作を世に送り出してきたシス・カンパニーによる企画公演が登場。「こんな状況だからこそ」と立ち上げられたのは、新進脚本家として注目を集める加藤拓也の書き下ろし新作『たむらさん』の上演だ。しかも、“初の短期集中決戦”と銘打ち、今週末9月26日(土)にチケット発売、10月9日(金)には新国立劇場で開幕するという、まさに“こんな状況”だからこそのスピード感で進められる。

加藤拓也

今回、演出も手掛ける加藤は「劇団た組。」を主宰し、昨年放送された古田新太主演ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』の脚本で注目度が増したクリエーターだ。今週開幕した三島由紀夫没後50周年企画『MISHIMA2020』にも作・演出で参加している。今回のシス・カンパニーとの企画は突発的なようにも見えるが、実は以前から2021年以降の数本のプロジェクトが進行中で、これまで密なコミュニケーションを取っていたことから今回の緊急企画に即対応できたという。

橋本淳
豊田エリー

物語は、ある男が淡々と語り始める冒頭から、そこは『たむらさん』の世界。これ以外の設定も登場人物も事前には明かされず、何が待っているのかは幕が開くまでのお楽しみだ。出演するのは、橋本淳と豊田エリー。橋本は「皆様への情報開示もそこまでしていないので、どんな内容かは分厚いベールに包まれていますが、期待大の“挑戦作”です。憧れであったシス・カンパニーさん、そしてとても信頼している作演の加藤拓也氏と共演の豊田エリーさん、この上ないほどの贅沢な場で、思い切り羽を広げさせてもらいます」とコメント。また、豊田は「加藤さんの描く人間は、確かに生きていると信じてしまう実在感に溢れていて、橋本さんもまた人の弱さや歪みも含んだリアルな様を表現するのが素晴らしいので、稽古が楽しみで仕方ありません。今回の作品について、お伝えできることは少ないのですが、脚本を読んだ時に味わった、足元がぐらつくような感覚をみなさまにもお届けしたく思っています」と意気込む。

短編小説のような手触りをもつという本作。果たして“たむらさん”の世界とは……? 今後の活躍が期待される加藤の作品を、ぜひ今観てほしい。

『たむらさん』
10月9日(金)~10月11日(日)新国立劇場 小劇場にて上演
チケットは9月26日(土)10:00より発売

文:伊藤由紀子

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