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「セールスマンの死」再演の公演日程発表、長塚圭史らのコメントも

ナタリー

20/10/1(木) 14:45

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「セールスマンの死」2018年公演より。(撮影:細野晋司)

神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホールで上演される「セールスマンの死」の公演日程が、来年1月8日から12日までに決定した。

「セールスマンの死」はアーサー・ミラーの代表作の1つで、1949年にニューヨーク劇評家賞、ピュリツァー賞を受賞した戯曲。作中では老セールスマン、ウィリー・ローマンの死に至る最期の2日間が描かれる。今回、KAATプロデュースにより2018年11月に上演された長塚圭史演出版が再演される。

またこのたび、長塚、ウィリー役の風間杜夫、ウィリーの妻であるリンダ役の片平なぎさからコメントが到着。長塚は「大きく社会が変質する中でアメリカ現代演劇の金字塔がその普遍性をどのように響かせるのか。ご期待ください」と観客にメッセージを送る。風間は「現在、世は混沌として未知のウイルスに怯えるばかりで、文化も経済も、発展しているはずのものが手に掴めない。今この時に上演する意味が、また僕を震わせている」と思いを述べ、片平は「今『ウィズコロナ』が謳われ、働き方や生活が大きく変わってゆく中で、観劇される方々にはどのようなメッセージとして伝わるのでしょう!? リンダとして伝えたい気持ちは、やはり“愛”です」と語った。

なお本作は1月16日に神奈川・厚木市文化会館 大ホール、21日に岩手・岩手県民会館 大ホール、30日に長野・まつもと市民芸術館 主ホールでも上演される。KAAT神奈川芸術劇場公演のチケット一般販売は11月28日にスタート。

長塚圭史コメント

理想の座組で時間をかけて作り上げた「セールスマンの死」を再演できることを心より嬉しく思います。新たな出演者と共に、精度を高めてお届けしたいと思います。ウィリー・ローマンは時代が生んだ怪物です。70年以上経っても全く色褪せないのは誰しもがウィリーの影を抱いているからです。恐ろしいスピードで拡大していく経済と技術に振り落とされた名もなき男の誇り高き人生と、彼と向き合った家族の葛藤。また大きく社会が変質する中でアメリカ現代演劇の金字塔がその普遍性をどのように響かせるのか。ご期待ください。

風間杜夫コメント

役者人生の中で、幾度かは「この役をやるために今まで時を重ねてきたのではないか」と思う作品に出合えるとすれば、間違いなくその体験をした。その作品が、再演の運びになった。もう一度演じるのではない。この普遍性に満ちた作品世界にもう一度生きるのだ。経済の渦に巻き込まれて、虚栄と現実の狭間に自分を見失いながらも、叫びを孤独の中に塗りこめたウィリーと家族の姿は、遥かな時間と空間を越えて魂を揺さぶられる。失意の迷路をさまよった果てに見たものとは、何か。きっと、大切な何かを届けられるに違いない。現在、世は混沌として未知のウイルスに怯えるばかりで、文化も経済も、発展しているはずのものが手に掴めない。今この時に上演する意味が、また僕を震わせている。

片平なぎさコメント

初演から2年。再びウィリー・ローマンの妻リンダを演じられる喜びを感じています。またあの愛する家族に会える。そしてまた崩壊してゆくあの家族に心を痛めるのです。

今「ウィズコロナ」が謳われ、働き方や生活が大きく変わってゆく中で、観劇される方々にはどのようなメッセージとして伝わるのでしょう!?

リンダとして伝えたい気持ちは、やはり“愛”です。

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「セールスマンの死」

2021年1月8日(金)~12日(火)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 ホール

2021年1月16日(土)
神奈川県 厚木市文化会館 大ホール

2021年1月21日(木)
岩手県 岩手県民会館 大ホール

2021年1月30日(土)
長野県 まつもと市民芸術館 主ホール

作:アーサー・ミラー
翻訳:徐賀世子
演出:長塚圭史
出演:風間杜夫、片平なぎさ、山内圭哉、菅原永二、加藤啓、土屋佑壱、智順、山本圭祐、佐野瑞稀、浜崎香帆、大谷亮介、村田雄浩

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