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少女時代 テヨン、MAMAMOO ファサ、IU、Heize……相次ぐ韓国女性ソロ新作をピックアップ

リアルサウンド

19/11/17(日) 8:00

 秋を迎えてからK-POPアーティストのカムバックが相次いでいる。中でも特にソロの女性アーティストの活躍が目立つ。

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 PSY率いる事務所・P Nationに移籍して初のシングルをリリースしたヒョナ、Wonder Girlsの解散後もJYPエンターテインメントに残ってソロ活動を繰り広げているユビンなど、その活動スタイルもそれぞれだ。本稿ではそれらの中から、ガールズグループに所属しながらソロ活動にも勤しんでいるテヨン(少女時代)とファサ(MAMAMOO)、そしてソロアーティストとして活躍しているIUとHeizeの新作を取り上げたい。

■テヨン『Purpose』
 少女時代のリードボーカルとしてデビュー当初から高い歌唱力を発揮してきたテヨンが、2ndフルアルバム『Purpose』をリリースした。グループ活動と並行したソロ活動でもトップクラスの人気を誇る彼女は、今年3月にシングル「Four Seasons」、5月には日本で初となるミニアルバム『VOICE』をリリースして立て続けにヒットさせている。本作も韓国のあらゆる音源・音盤チャートで1位を獲得して変わらない人気の高さを示した。

 全12曲が収録された本作では、テヨンのボーカリストとしての極めて高い能力が余すことなく発揮されている。リード曲であるオルタナティブソウルポップの「Spark」は、彼女のパワフルなボーカルがあってこそ成り立つ楽曲だ。これ以外にも「Find Me」や「Love You Like Crazy」などテヨンの力強い歌唱力を生かしたトラックが多い。一方、ブルースロックで濃いエモーションを表現した「Better Babe」、ジャジーなムードのバラード「Do You Love Me?」など多様なジャンルの楽曲も完璧に歌いこなす。幅広いジャンルに適応できるテヨンのボーカルスキルが存分に楽しめるアルバムだ。

■ファサ&WOOGIE『화실(化-室:atelier)』
 とびきりの歌唱力を誇るガールズグループ・MAMAMOOの中でも、個性溢れる歌声でとりわけ強い存在感を放つファサ。彼女はデビューアルバムに収録されたソロ曲「내맘이야(私の勝手だ)」をはじめ、数多くの楽曲の作詞・作曲に参加するなどソングライターとしてもそのポテンシャルを証明してきた。今回リリースされた新作『화실』は韓国語で「ファサの作業室」の略語で、彼女自らが迎えたプロデューサーやアーティストとのコラボトラックをリリースするシリーズだという。

 第一弾は、プロデューサーのWOOGIEを迎えた楽曲「가을속에서(秋の中で)」。昨年大ヒットしたファサとラッパーのLOCOによるコラボ曲「주지마(与えないで)」を手掛けたのもWOOGIEだ。今回のシングルは、タイトルからも分かるように季節感を生かした楽曲。ギターとドラムなどのミニマルな楽器構成にファサのボーカルが加わり、不安と孤独に満ちた歌詞と非常によく似合っている。今後の『화실』シリーズにも期待が高まる。

■IU『Love poem』
 幅広いジャンルを横断して活躍しているシンガーソングライターのIUは、11月18日リリースのミニアルバム『Love poem』に先駆けて同名シングルを先行リリースした。本作は昨年10月10日にデビュー10周年を記念してリリースしたシングル「BBIBBI」以来、彼女にとって約1年ぶりの新作となる。「BBIBBI」は洗練されたオルタナティブR&Bの曲調にアンチへの鋭いメッセージを込めたトラックだったが、今回は全く異なったタイプのロックバラードだ。

 IUの切ない感情表現がロックサウンドに乗せられた「Love poem」は、ピアノの音色と歌声のみで始まり、少しずつ感情が高揚していくさまがアレンジで絶妙に表現されている。彼女自身が書いた歌詞からは、誰かを慰める行為すらも慎重に悩んでしまう彼女の深い考え方と人への愛が感じられる。人として、そしてアーティストとして成長を重ねたIUの現在地がうかがえる一曲だ。本シングルはこれまでバラードやフォークからダンス、R&BなどあらゆるジャンルをこなしてきたIUのニューアルバムへのヒントとなりそうだ。

■Heize『Late Autumn(晩秋)』
 ここ数年、大衆から最も高い支持を得ている女性R&Bアーティストの一人、Heize。彼女は今年3月に1stアルバム『She’s Fine』を、7月にはBTSのSUGAがプロデュースしたシングル「We don’t talk together」をリリースするなど活発に活動を続けてきている。彼女が固めてきた聴き心地のいいメロウスタイルのポップR&Bは、どれも外れることなく大衆から脚光を浴びている。そして秋を迎えた10月、彼女はこの季節の感性をたっぷりと盛り込んだミニアルバム『Late Autumn(晩秋)』をリリースした。

 本作では秋の寂しいムードが6曲にわたって続いている。日本語で「落ちる枯れ葉すらも」という意味の1曲目「떨어지는 낙엽까지도」と「凍っている」という意味の5曲目「얼고 있어」は、タイトルからも晩秋を思わせる。「And July」「첫눈에(初雪に)」などといった季節をテーマにした楽曲で愛されてきたHeizeならではの、新たな“季節シリーズ”の一曲だとも言えるだろう。ちょうど秋が過ぎていく今の時期に聴いてこそ、その魅力が最も楽しめることだろう。(soulitude)

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