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綿矢りさ×大九明子のゴールデンコンビ再び 『私をくいとめて』のんの新カット公開

ぴあ

『私をくいとめて』新カット ©2020『私をくいとめて』製作委員会

公開まで、ついに1カ月を切った映画『私をくいとめて』の新カット2枚が届いた。本作は、2001年に『インストール』で第38回文藝賞を受賞し、デビュー後は芥川賞や大江健三郎賞などを受賞した人気作家・綿矢りさの同名小説を実写映画化したもので、女優兼、創作あーちすとの“のん”が主演を務めるラブコメディだ。

のん演じる主人公は、脳内に相談役「A」を持つ、おひとりさまライフ満喫中の31歳・みつ子。快適なひとりきりの生活に慣れていた彼女が、会社に時々顔を出す営業の年下男子・多田くんに恋した自分の気持ちに戸惑いながらも、崖っぷちの恋に一歩踏み出す姿を本作は映し出す。多田くんを演じるのは、カンテレ・フジテレビ系TVドラマ『姉ちゃんの恋人』に出演中の林遣都。『恋するマドリ』『美人が婚活してみたら』などを手がけ、ロングランを記録した『勝手にふるえてろ』で綿矢とタッグを組んだ大九明子がメガホンを取る。

原作者の綿矢と大九監督によるゴールデンコンビが再び実現し、公開前からすでに話題となっている『私をくいとめて』。先日行われた一般試写会後、SNSでは「『勝手にふるえてろ』コンビ最新作、期待裏切らず!」「おひとりさまの悲喜交交を大九監督ならではのポップな演出で描き出した快作」と絶賛の声が相次いだ。さらには、第33回東京国際映画祭の「TOKYOプレミア2020」部門にて、一般観客の投票で最も多くの支持を獲得した観客賞を受賞。大九監督にとって、『勝手にふるえてろ』以来、史上初となる2度目の受賞となった。

大九監督は、原作本について「原作を知ったのは、ちょうど『勝手にふるえてろ』を仕上げている最中。いろんな人から“綿矢さんの新作読んだ?”と聞かれることが増えて、『勝手にふるえてろ』では主人公がモノローグで描かれている小説を会話劇にして映像化したのですが、本作ではまさにそのようなことが行われていると。主人公が“脳内相談役=A”と喋ってるよ、と聞いてすぐさま書店に走りました」コメント。映像化にあたり、「綿矢さんの作品は大きなうねりのある起承転結があるというわけではなく、登場人物がどう感じてどう生きているかということが、一番の醍醐味。綿矢さんならではの言葉の切れ味のよさ、チョイスの面白さを咀嚼して出せれば大丈夫かなと思いました」と、原作に絶大の信頼を寄せていたことがわかった。

大九監督から脚本を受け取った谷戸豊プロデューサーも、「これは原作にも脚本にも通ずるところではありますが、基本的には楽しいお話でありながら、その裏でとんでもない負の内容を書いている。一見、ネガティブに思われそうなことを“A”という存在が肯定し、面白おかしく書く。でもあなたのすぐそばにもこんなとんでもないことが待ち受けているかもしれない……という物語を、ここまで軽やかにユーモラスに描けるのはすごいなと思います」と絶賛。主人公・みつ子役を演じるのんも、「『勝手にふるえてろ』のおふたりが再びタッグを組まれると聞いて、信頼関係があるのだなと感じました」と振り返った。

また、のんは、「本作でも自分の中で考えすぎることで、行動できなくなってしまう部分にはとても共感しました。脚本と原作を交互に読んだりしながら、みつ子の“痛み”はどこにあるのか、いつも探していましたし、“このセリフ言いたい!”と思うようなところもたくさんあって、みつ子を演じられたのはすごく楽しい時間でした」と本作の魅力や、撮影時の思い出を語った。

『私をくいとめて』
12月18日(金)公開

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