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20回記念プログラムも。映画祭「東京フィルメックス」が本日開幕!

ぴあ

『シャドウプレイ』 (C)DREAM FACTORY, Travis Wei

映画ファン毎秋恒例の映画祭「東京フィルメックス」が本日開幕する。アジア圏の優れた作品を数多く紹介し、人材育成や映画人のネットワークづくりにも尽力してきた本映画祭は今年、記念すべき20回目を迎える。

優れたアジア映画を紹介する映画祭として2000年にスタートした東京フィルメックスは、当時はまだ新人だったアピチャッポン・ウィーラセタクン、ロウ・イェを初年度のコンペ部門に選んでいる。その後、第2回(2001年)にはキム・ギドクがコンペ部門に登場。本映画祭が見つけ出した新人監督たちはその後、世界の大規模な映画祭で高い評価を得る作家に成長しており、彼らの新作がフィルメックスで上映されることも多い。上映作品をいたずらに増やすのではなく、“確かな眼”で選ばれた映画が並ぶフィルメックスは、多くの映画ファンから信頼されているといっていいだろう。

今年のオープニング作品『シャドウプレイ』を手がけたロウ・イエ監督は、『ふたりの人魚』で映画祭最初のコンペ最優秀作品賞をを受賞。20回目を迎える記念すべき年の冒頭を飾るのにふさわしい監督だ。クロージング作品として上映されるのは、昨年のフィルメックスで審査委員長を務めたウェイン・ワンの最新作『カミング・ホーム・アゲイン』。この2作をみるだけでもフィルメックスが映画作家たちと堅い信頼関係を築いてきたことがわかる。

ほかにもペドロ・コスタ監督の『ヴィタリナ(仮題)』、ジャファル・パナヒ監督の『ある女優の不在』、オリヴィエ・アサイヤス監督が1997年に発表したドキュメンタリー『HHH:侯孝賢』、その侯孝賢が翌年に発表した『フラワーズ・オブ・シャンハイ』のデジタル修復版など映画ファンが見逃せないタイトルが続々と並ぶ。

そして気になるコンペティション部門には10作品が選ばれた。ブリランテ・メンドーサがプロデュースを担当し、ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門で審査員特別賞を受賞した『評決』、カンヌ映画祭の批評家週間のクロージングを飾った『春江水暖』、ロカルノ映画祭で審査員特別賞を受賞した『波高(はこう)』など注目の作品が集結。日本からは中川龍太郎監督の『静かな雨』と広瀬奈々子監督の『つつんで、ひらいて』がエントリーされている。

他にも、歴代受賞作からファンの投票によって選出された3作品(『ふたりの人魚』『息もできない』『ふゆの獣』)の特別上映や、阪本順治監督の特集、有楽町マリオン内の施設で行われるVR上映、人材育成プログラム、シンポジウムなども開催。

メイン会場の有楽町朝日ホールはロビーがひとつで、著名な映画作家も評論家も一般の映画ファンも同じ場所に集う。映画を愛する人たちが同じ場所で“映画の未来”を探る東京フィルメックスは今年も多くの映画ファンを集めることになるだろう。

第20回 東京フィルメックス
本日11月23日から12月1日(日)まで
有楽町朝日ホール(有楽町マリオン)
TOHOシネマズ 日比谷ほか

Talents Tokyo 2019
11月25日(月)から11月30日(土)まで
有楽町朝日スクエアB

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