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石井裕也監督作『アジアの天使』公開日が7月2日に決定 ティザービジュアル&場面写真も

リアルサウンド

21/3/10(水) 13:00

 石井裕也監督作『アジアの天使』が7月2日より公開されることが決定し、あわせて場面写真とティザービジュアルが公開された。

 『舟を編む』で日本アカデミー賞監督賞を最年少で受賞、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』でアジア・フィルム・アワード、アジア最優秀監督賞を受賞し、その後も『町田くんの世界』『生きちゃった』など話題作を発表し続けている石井監督。本作は、95%以上のキャスト、スタッ
フが韓国チームであり、ロケもすべて韓国で行われた。

 キャストには、石井監督と数々の作品でタッグを組んできた池松壮亮が主演で参加、ふたりは韓国初進出となる。そして池松の兄役でオダギリジョーが出演。韓国映画界からはヒロインとして『金子文子と朴烈』で長編映画初主演を務め、2018年には第23回釜山国際映画祭で俳優賞を受賞したチェ・ヒソが参加している。

 「元々異国の地で映画を作ることに興味はあった。自分の経験値や感覚が通用しなくなった時に果たしてどんな新しい発見があるか、そのことに大いに興味があったからだ。それに、映画とは本来途方もなく自由なもののはずで、狭い世界など軽々と飛び越えていけるもののはずだ。そういう映画の可能性に期待もしていた」と語る石井監督は、2014年の釜山国際映画祭に審査員として参加したときに出会った、韓国のパク・ジョンボム監督と意気投合。それ以来韓国という国が自分にとって「外国のひとつ」ではなく、「とても大切な友達が住んでいる国」に変わったという。「そのときに、映画を撮れると確信した。韓国という国の全容はもちろん外国人である僕には分からないが、友達の心の痛みを想像することができるなら映画も撮れると、直感的に思った」と語っている。

 8歳のひとり息子の学を持つ青木剛(池松壮亮)は、病気で妻を亡くし、日本から逃げるように、疎遠になっていた兄(オダギリジョー)が住むソウルへ渡った。「韓国で仕事がある」と兄から告げられていた剛だったが、兄の生活はその日暮らしで貧しく、想像していたものとは違った。ほとんど韓国語も話せない中、怪しい化粧品の輸入販売を手伝う羽目に。一方、ソウルでタレント活動を行っているが、市場のステージで誰も聞いていない歌を唄う仕事しかないチェ・ソル(チェ・ヒソ)は、所属事務所の社長と関係を持ちながら、自分の歌を唄えない環境やうまくいかない兄や妹との関係に心を悩ませていた。しかし、そのとき彼らはまだ知らない。事業に失敗した青木と兄、学たちと、資本主義社会に弾かれたソルと兄、妹たち、どん底に落ちた日本と韓国の2つの家族が共に運命を歩んでいき、奇跡を目の当たりにすることを……。

 また、釜山国際映画祭(BIFF)主催「アンニョン」プロジェクトとして、池松とチェ・ヒソ、オダギリのオンライントークが今年1月に実施された。3人からはコメントも到着している。

[#BIFF_온택트​ #안녕_프로젝트​, 서로의 안부를 묻다. 이케마츠 소스케 X 최희서 X 오다기리 죠 EP.4]

コメント

池松壮亮

日本と韓国のスタッフが一緒に映画を撮るにあたり、韓国の皆さんは本当に温かく僕たちを迎えてくれて、日韓の関係性がこの映画でより良い作用が生まれればと思います。そして、世界中の人たちが家族と会えなかったり、心の距離も離れてしまった今こそ、この映画を公開できることの意味がすごくあるのではと思っています。

オダギリジョー

この映画はいくつもの困難を越えて完成しました。石井監督はいつも、何かに挑戦し、闘う姿勢を崩しませんが、今回はいつも以上に苦しんだのではないかと思います。世の中の困難を乗り越えた向こうに、朝日なのか夕日なのか、希望の光のような映画を観たいと思いませんか?

チェ・ヒソ 

石井監督は「この映画には国籍がない」と言っていました。この映画は国境を越えて痛み
を共有する2つの家族の物語です。そして今、私たちはコロナの苦痛を共有していますので、すべての人にとってタイムリーな家族の映画になると思います。

■公開情報
『アジアの天使』
7月2日(金)テアトル新宿ほか全国公開
出演:池松壮亮、チェ・ヒソ、オダギリジョー
脚本・監督:石井裕也
エグゼクティブプロデューサー:飯田雅裕
プロデューサー:永井拓郎、パク・ジョンボム、オ・ジユン
撮影監督:キム・ジョンソン
音楽:パク・イニョン
配給:クロックワークス
制作プロダクション:RIKIプロジェクト、SECONDWIND FILM
製作:『アジアの天使』フィルムパートナーズ
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会、KOFIC、ソウルフィルムコミッション、カンウォンドフィルムコミッション
(c)2021 The Asian Angel Film Partners

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