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BTS「Your eyes tell」、日本語曲ならではのスロウなメロディがキーに 『CDTVライブ!ライブ!』で見せたまっすぐな表情

リアルサウンド

20/7/14(火) 13:00

 7月15日にリリースされるBTSの日本での4枚目のアルバム『MAP OF THE SOUL : 7 ~ THE JOURNEY ~』より、「Your eyes tell」が7月13日放送の『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)で世界初披露となった。

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 「Your eyes tell」は10月23日公開予定の映画『きみの瞳が問いかけている』の主題歌に決定しており、メンバーのJUNGKOOKが制作に参加していることで公開前からファンの話題を呼んでいた。『きみの瞳が問いかけている』は、2011年公開の韓国映画『ただ君だけ』のリメイク版。以前BTSのメンバー・JIMINが“人生最高の映画”として挙げていた作品だけに、少し不思議な縁を感じる。予告映像が公開になるや否や、映画のストーリーにマッチした高音で美しく切なさを感じるメロディに多くのファンが期待の声を寄せていた。

 今回世界初披露となった「Your eyes tell」の舞台は、同アルバムの先行公開曲「Stay Gold」と同じ大きな木をバックにしたステージ。メロディが美しいと本人たちがコメントしていた通り、ゆったりとした優しいサウンドが特徴的な曲だった。JUNGKOOKが聴く人を安心させるような落ち着いた声で歌い出すと、それに続いたのはVの歌声。彼の声は高音を出していても深みを感じさせる、そんな魅力を持っている。そして、JINの心に突き刺さるような美しい歌声が続いた。JIMINの歌い方は歌詞に込められた感情が強く伝わってくる。BTSにとっては母国語ではない日本語の曲にもかかわらず、彼らはその歌詞の意味や世界観をいつも私たちに訴えかける。

 SUGAはさっぱりとクールに歌詞を伝え、J-HOPEは思いをまっすぐ語りかけてくるようなラップ。そしてRMの優しく諭すようなラップと、ラップパートでも伝えかたは三者三様。また、いつも聴く韓国語のラップよりもゆっくりとした曲のため、彼らの優しい声を耳に染み込ませることができるだろう。制作に参加したJUNGKOOKが「僕の好みが積もった曲」と言っていたのも印象的だ。

 シンプルな舞台のセットと柔らかい照明の光は、いつものBTSとは違う姿を見せてくれた。激しいダンスパフォーマンスや強い照明がない分、私たちは彼らの歌声と表情に釘付けになる。

 「Stay Gold」で見せた爽やかな大人の表情も魅力的だったが、今回「Your eyes tell」のステージで見せたまっすぐに感情を見せるような歌い方も彼らの違った一面のようで印象に残った。

 その表情を見せるキーになっているのは、日本語曲ならではのスロウなメロディだろう。ゆったりとした曲調に、一本の筋のように光る高音のサビは私たちに切ない思いを訴えかけてくるようだ。対照的な落ち着いた歌いだしや静かなラップも、心の声を伝えてくるようでまた私たちを感情の渦に引き込んでいく。はじめから終わりまで、まるで大事な手紙を読まれているような、そしてその手紙に自分の心が強く揺さぶられているような気分に包まれる1曲だ。

 そして、歌っている表情をじっくりと見ることができるのも今回のパフォーマンスのポイントだ。言葉の意味を咀嚼して丁寧に表現している彼らの表情は、それだけで歌詞の切ないイメージが伝わってくるほどだ。普段ダンスの緩急の合間で見る彼らの顔や、ダンスブレイクの際に見える強い目つきももちろんだが、バラード曲でしか見ることのできない表情もファンの心を掴むだろう。

 アルバムのリリースは7月15日ともう目前だ。今回のBTSのアルバムも多くの愛を受けることを願って、待ちきれない明日までのカウントダウンをしたい。(フルヤトモコ)

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