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乃木坂46とAKB48が『ベストアーティスト2020』で見せる次なる展開とは? 大きな局面迎えた2組の動きから考察

リアルサウンド

20/11/25(水) 6:00

 本日11月25日よる7時から、4時間におよぶ生放送にて『ベストアーティスト2020』(日本テレビ系)がついに放送される。2001年の第1回から数えて20回目を迎える今回の“日テレ系音楽の祭典”は、その出演ラインアップや豪華メドレーなども含め、まさに節目を祝うに相応しい内容となっている。

 嵐らジャニーズアーティストをはじめ、Mr.Children、福山雅治といったベテランから、BTS、King Gnu、LiSAなど2020年を代表するアーティストまで全41組が出演する今年の『ベストアーティスト2020』。本稿では、そんな出演者の中でもそれぞれ異なる話題で注目を集める、AKB48と乃木坂46について取り上げる。

大きな局面を迎えたAKB48が見せる、現在進行形の姿に注目

 まずは2020年から11年連続で同番組への出演を果たすAKB48。先日の『第71回NHK紅白歌合戦』の出場歌手発表の際、彼女たちの名前がなかったことが大きな話題となったのが、事実上、グループとしてはこの発表を受けて地上波パフォーマンスを行うこととなる。

 2020年現時点までのAKB48を要約するとしたら、グループ全体として大きな局面にぶつかった年と言えるだろう。2005年の結成から今年15周年を迎えたAKB48は、実際であればアニバーサリーイヤーとして様々な動きを予定していたはずだ。実際の行ったアクションとしては、1月に『AKB48 単独コンサート〜15年目の挑戦者〜』を開催したのち、徐々に拡大し始めた新型コロナウイルスの影響により握手会やイベントが延期・中止となっていく。3月に57thシングル『失恋、ありがとう』をリリースするも、やはり同作に伴う握手会などが行えないこともあり、グループとして立ち止まらざるを得ない状況に。

 そんなコロナ禍で、AKBグループは『OUC48プロジェクト』を4月に発足。メンバーが主体となってYouTube、SHOWROOMといった配信プラットフォームを介して“今私たちにできること”に全力で取り組んでいく。「おうち公演」「おうちでストレッチ」「OUC48ニュース」といったコンテンツをメンバー個々が自らの持ち味を生かす形で配信し、グループとして最大限できることを実行した。そして、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除された6月、AKB48がOUC48と「兼任」となることが発表される。この状況を長期的な目で見た上で、今後もグループとして真摯な態度を持って取り組んでいく姿勢を示した。

【MV full】『離れていても』 / AKB48 message song【公式】

 本稿執筆時点で『ベストアーティスト2020』でのAKB48による演目はアナウンスされていないが、今年7月に配信リリースされた「離れていても」や代表曲「会いたかった」「365日の紙飛行機」などが披露されるのではないかと思われる。コロナウイルス感染拡大防止に取り組む全ての人へのエールを込めた「離れていても」をはじめ、世論の印象以上に“今私たちにできること”を真剣に、そして確実に行ってきたAKB48。紅白の落選という事実をファンやメンバーは想像以上に重く受け止めているようだが、そんな一時の栄光以上に大切なことを、彼女たちはこれまで積み重ねてきた。きっと放送では、今この瞬間に見せる、現在進行形のAKB48による全力のパフォーマンスを目にすることができるはずだ。

乃木坂46は山下美月が初センターを務める新曲を初披露

 「AKB48の公式ライバル」として産声をあげた乃木坂46も、AKB48と同じく今年コロナによる影響を受けたグループだ。先日配信ライブをもってグループを卒業した白石麻衣も、当初は5月の東京ドーム公演を終えて卒業予定であった。1月には台湾公演を成功させ、2月には結成8周年記念ライブ『乃木坂46 8th YEAR BIRTHDAY LIVE』もナゴヤドームで開催した彼女たちだったが、その後はAKB48同様、握手会やイベントが延期・中止に。大人数のグループであるがゆえ、必然的に活動も大きく制限されていった。

 公式発表されてはいないが、おそらく予定されていたであろう毎年恒例となる『真夏の全国ツアー』や神宮球場でのライブも行われなかった乃木坂46。コロナ禍の動きとしては、西野七瀬ら卒業メンバーが参加した配信シングル「世界中の隣人よ」のリリースのほか、ABEMAにて生配信された『乃木坂46時間TV アベマ独占放送「はなれてたって、ぼくらはいっしょ!」』などが大きなアクションとして挙げられる。AKB48と大きく違った点としては、メディア露出している個々のメンバーが数多くいたことから、グループ自体が立ち止まった印象をさほど受けなかったことも、ここに記しておきたい。個々での活躍が、結果“乃木坂46”を少しでも前に前進させたこと、もちろんそれは“元乃木坂46”と紹介されることも多い、卒業メンバーらの活躍も含まれる。

乃木坂46 『世界中の隣人よ』

 そして本日、『ベストアーティスト2020』では新曲「僕は僕を好きになる」が初披露される。2021年1月27日にリリースされる、乃木坂46にとって通算26枚目となるシングル表題である同楽曲は、3期生の山下美月が初センターを務めることで大きな話題を集めている。さらに、「僕は僕を好きになる」はファンの間でも名曲の書き手として信頼が厚い杉山勝彦が手がけたナンバーであることも明かされ、その全貌に期待を抱かずにはいられない。

 表題曲としては「サヨナラの意味」以来となる杉山による楽曲が、白石麻衣の卒業後の初シングル曲として、そして山下を軸に大きく変化を遂げつつあるグループの新章を告げる楽曲として、どのようにテレビ画面から聴こえてくるのか、ぜひ見逃さずにチェックして欲しい。

 AKB48と乃木坂46、この2組が直面している大きな局面は、それぞれ次なる展開を迎えようとしている。テレビを通じたパフォーマンスもまた、アイドルグループの今を映し出す大切な要素であることを頭に入れた上で、今夜の生放送、そして明日以降の2組の動きに注目していきたい。

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