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突然の連行…北朝鮮強制収容所の内情描く「トゥルーノース」本編映像

ナタリー

21/4/30(金) 10:00

「トゥルーノース」ポスタービジュアル

北朝鮮の強制収容所をテーマにしたアニメーション「トゥルーノース」の本編の一部がYouTubeで公開された。

“在日朝鮮人の帰還事業”で日本から北朝鮮に渡ったのち、キム・ジョンイル体制下の強制収容所に入れられたパク一家の姿を描く本作。収容所の内情と、過酷な環境で家族や仲間たちが生き抜くさまを映し出す。在日コリアン4世である清水ハン栄治が、実際に収容体験を持つ脱北者や元看守へのインタビューをもとに、10年の歳月を掛けて作り上げた。

映像には母が父の失踪に戸惑う様子や、主人公ヨハンが家族とともに収容所に連行される場面が切り取られている。またこのたび滝藤賢一、武正晴、熊切和嘉らのコメントが到着。滝藤は「この理不尽極まりない地獄から 人間がいかに神秘的な生物か 浮き彫りにしてくる」とつづった。

「トゥルーノース」は6月4日に東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開。

滝藤賢一(俳優)コメント

ずば抜けた映画だ。
この理不尽極まりない地獄から 人間がいかに神秘的な生物か 浮き彫りにしてくる。人間は素晴らしいよ!

武正晴(映画監督)コメント

誤った国家による被害者が加害者となっていく描写に身震いした。少年少女達の収容所での成長譚に救われた。
映画とは人を救うために創られることを再認識した。清水ハン栄治監督の偉業は余りにも尊い。
どうかお子さんを連れて劇場で家族と観て頂きたい。

熊切和嘉(映画監督)コメント

苛烈の隙間に見えた満天の星空と、壁に貼られた花びらの鮮やかさ。
自分がいかに大切なことから目を逸らして生きているかを思い知らされた。

李闘士男(映画監督)コメント

この映画からは、ミステリーや感動や笑いなどは味わえないだろう。
ただ、ただ心が震えるに違いない

深作健太(映画監督・演出家)コメント

アウシュヴィッツへ行った。カンボジアのトゥールスレンでも同じ光景を見た。
〈国家〉という言葉の愛おしさと恐ろしさを、僕たちは考え続けなくてはならない。

豊島圭介(映画監督)コメント

監督は北朝鮮の強制収容所にいる12万人を本気で救おうとしている。
真実を伝え、人々を動かそうとしている。そのために彼が選んだのは「超一流のエンターテイメントを作る」という方法だった。
心を揺さぶられまくりました。

石丸次郎(ジャーナリスト)コメント

「夕焼け小焼けの赤とんぼ 負われて見たのは いつの日か…」
北朝鮮で、それも収容所の中で日本語の歌なんて? いえいえ、十分あり得ることなのです。

藤津亮太(アニメ評論家)コメント

取材を踏まえた「重さ」と物語の「力強さ」がしっかりと組み合わさって、現実の冷酷さとその先の光を描き出した一作だ。

佐々木俊尚(ジャーナリスト)コメント

凄惨きわまりない状況を描く圧倒的なリアリティ。しかし、それでも人間性を最後に信じていこうという希望。
そのふたつが両立している稀有な作品でした。

尾原和啓(IT批評家)コメント

本当にあるなんてと信じられないほど過酷な現実だからこそ、没入を誘うヒューマニティあふれるストーリーが観客を主体者にかえていく

矢田部吉彦(元映画祭ディレクター)コメント

知られざる凄惨な現実を前向きなエンターテイメントに昇華させた、実に貴重な作品だ。
伝えねば!という監督の強い思いが胸に突き刺さる。

(c)2020 sumimasen

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