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好ましいガヤとは?「マヂカルラブリーno寄席」迷走、次回は基本に立ち返る

ナタリー

ランジャタイの漫才にガヤを入れる芸人たち。

昨日1月1日に「マヂカルラブリーno寄席」が東京・ヨシモト∞ホールから無観客生配信された。

2021年元日にも同様に無観客で実施された「マヂカルラブリーno寄席」。出番を待つ芸人たちが客席からステージに野次を飛ばし通常の寄席とは異なる様相を呈すると、今までにないようなお笑いライブとして話題を呼び、当時、吉本興業の配信ライブの中で歴代1位のチケット販売枚数を記録した注目の公演だ。

今回もモダンタイムス、永野、ザ・ギース、脳みそ夫、ランジャタイ、ゴー☆ジャスというマヂラブなじみの仲間たちが集結するが、前回の反響の大きさ、そしてリアルタイム視聴が3500人に上っていることをプレッシャーに感じてか、客席の芸人たちには「ガヤってどうやるんだっけ……?」と緊張感が漂っている。変に意識して野次を飛ばそう飛ばそうと意気込む面々に、野田クリスタルは「前は自然発生だった」とフラットな気持ちになるよう声をかけた。そしてトップバッターのマヂラブが漫才を始めると、「見たことある!」「アリネタ!」と恐る恐る発声する客席の芸人たち。しかししっくり来ないようで「ガヤのやり方忘れた」と首をかしげる。

続いてランジャタイが登場。ネタを終えたマヂラブもガヤ陣に加わり、感覚を取り戻したように激しい野次が沸き起こる。ノッてきた永野は「人気かもしれないけどツッコミ下手だよね?」と口からでまかせの悪口を言い出す始末。野田は、動き回りボケまくる国崎に対して棒立ちで言葉数の少ない伊藤に「伊藤はどう思うの?」と疑問を投げかけ続けた。エンジンが温まってきた一同は気が大きくなってザ・ギースのコントの展開を先に言い当ててしまい、これがのちに「ルール違反」と物議を醸すことに。大騒ぎしているうちにネタが理解できなくなってしまい、「順を追って見てないからわかんねえ」「もったいないことした」「順を追って見ていれば面白いネタだった」と後悔の言葉も漏れ出る。

ザ・ギースでの反省を生かし、ゴー☆ジャスの「ギャグ流星群」には真剣に向き合ってギャグが放たれるたびに拍手を送った一同。一方、ラストの永野はガヤを入れざるを得ない、いい塩梅で見る者の苛立ちを誘うネタを披露し、客席の芸人たちは心からの野次を楽しそうに飛ばしていた。

全員のネタが終了したあとはこの日のガヤを振り返り、探り探りの姿勢になってしまったことから「ガヤとは何か?」という議論に発展。また、ステージに立つ芸人たちも自らガヤを欲しがってしまっていたのではないかと省みる。自由にガヤを入れていた頃の気持ちを取り戻すため、「1回元に戻しましょう!」と野田。永野も「型になったら一番恥ずかしい!」と同意し、次回は一般的な“寄席”ライブに立ち返ることを誓って幕を下ろした。

ライブの様子は1月8日(土)21時半まで視聴できるので、好ましいガヤを追求する芸人たちの姿を確認してみては。チケットの購入は同日12時まで。

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