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「静かな雨」中川龍太郎が仲野太賀とのエピソード語る「公園で言い合いになったり」

ナタリー

20/2/7(金) 20:21

「静かな雨」トークショーの様子。

「静かな雨」のトークショーが2月6日に東京・かえつ有明高等学校で行われ、監督の中川龍太郎が登壇した。

「静かな雨」は、宮下奈都のデビュー小説をもとにしたラブストーリー。仲野太賀が大学で生物考古学の研究助手をしている行助、衛藤美彩がたい焼き屋で働くこよみを演じている。

トークショーで中川は学生からの質問や感想に返答していった。演技の“間”について学生から意見が挙がると、「衛藤さんはもともと乃木坂46にいた方なので演技がアイドルっぽくて、意地悪な言い方をすると媚びるような部分があった。例えばあるシーンではセリフを決めずに、本当に衛藤さん自身が部屋に入ったことのない状態で太賀にエスコートしてもらって、自然と出てくる言葉を使っているんです」と述懐する。

「俳優が一番苦労している点」を尋ねられた中川は「役者さんが一概に“これに悩んでいる”と言うのは非常に難しい」と回答。「一方ではっきり言えることは、どの俳優さんも与えられた意図がどういうものなのかくむことに必死になる。アクションならアクションができることが大事だけど、こういう映画の場合は非常に難しいから、僕は太賀と何度も喧嘩しながら作っていった。当時、家が近かったこともあって、公園で夜中にすごい言い合いになったり(笑)。そういう青春ぽいことをしていました」と振り返った。

本作では高木正勝が音楽を担当している。「環境音の1つひとつが引き立っていてきれいで、まるで映画の中にいるような感じがした」という感想を受け、中川は「この映画を撮るときに、まるまる1曲を即興で弾いてもらうって考えたんですね。この映画は一種のおとぎ話だと思っていて、高木正勝さんに感情を誘導するような音楽ではなくて空間に合う音を即興で入れていってもらったんです」と説明。「その都度で鳴っている音と音楽がハーモニーするように、環境音も含めて音楽になるようなものを作ろうと。(気付いてくれて)とてもうれしいです」とにこやかに語った。

「静かな雨」は東京・シネマート新宿ほかで公開中。

(c)2019「静かな雨」製作委員会 / 宮下奈都・文藝春秋

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