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劇団あはひ、新作はエドガー・アラン・ポーの推理小説もとにした幽霊譚「Letters」

ナタリー

劇団あはひ 新作公演「Letters」チラシ表

劇団あはひ「Letters」が11月11日から14日まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオで上演される。

2018年に旗揚げされた劇団あはひは、能やシェイクスピア劇といった東西の古典作品をリミックスし、現代劇として上演している団体。当初は「20/21」のタイトルで、現在をテーマにした作品を発表予定だったが、このたび新作「Letters」を上演する運びとなった。「Letters」では、19世紀アメリカの作家エドガー・アラン・ポーの小説「盗まれた手紙 The Purloined Letter」を題材に扱う。今回は、物語の舞台を現代の日本に設定し、幽霊から届く手紙に翻弄される人々の姿を描く。チラシ裏には「推理小説の金字塔を換骨奪胎した、現代の幽霊譚」というキャッチコピーが記された。

脚本・演出を大塚健太郎が担当。出演者には古館里奈、東岳澄、松尾敢太郎が名を連ねた。チケットの販売は明日10月9日10:00にスタート。大塚からのコメントは以下のとおり。

大塚健太郎コメント

幽霊の話ばかり書いてしまう。

なぜなのだろうと考えて、思いついたのには二つある。

一つには、過去と繋がりたいという欲望が自分の中にあるから。

もう一つには、現実には幽霊なんてなかなか現れてくれないから。

つまりとにかく、僕は幽霊に、現実を飛び越えさせてくれるようなものを期待しているのだ。

そしてそれは、演劇や文学そのものに僕が期待しているものと、ほとんど同じだ。

去年の春、突然時間が止まったように錯覚した。

あったはずの未来がなくなったように感じた。

でもそれは間違いだ。

未来はまだないから未来なのであって、それまでの経験からそんなふうに感じたとしたら、むしろそっちの方が間違っていたのだ。

失われた未来は過去である。僕たちはこれからどう生きていけばいいのか、もうわからない。

だからやはり、今こそ僕たちは幽霊と出会わなければいけないのだと思う。

過去から響いてくる声に、耳を澄まさなければいけない。

できることはきっと、それしかないはずだ。

劇団あはひ 新作公演「Letters」

2021年11月11日(木)~14日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ

脚本・演出:大塚健太郎
出演:古館里奈、東岳澄、松尾敢太郎

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