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東京芸術祭ファーム「The City & The City」、東京チームの成果物を公開

ナタリー

「The City & The City: Mapping from Home」キービジュアル

「『The City & The City: Mapping from Home』最終成果プレゼンテーション」が、本日9月17日に東京・ターナーギャラリーおよびオンラインでスタートした。

「The City & The City: Mapping from Home」は、舞台芸術の祭典および「東京芸術祭」の人材育成機能を集約した新しい枠組み「東京芸術祭ファーム2021」のラインナップの1つ。東南アジアにおける舞台芸術のプラットフォーム・バンコク国際舞台芸術ミーティング(BIPAM)と「東京芸術祭」が共同で取り組む本プロジェクトでは、「Mapping from Home」をテーマに、東京とバンコク、それぞれの参加者がリサーチした情報を交換しながら、都市を再発見し、今後のアウトプットにつなげていく。

現在ターナーギャラリーでは、東京チームの成果物を一般公開中。なお、バンコクで同時開催を予定していたバンコクチームの展示は、パンデミックの影響によりフルデジタル・完全オンライン開催となったため、専用Webサイトで公開される。ターナーギャラリーでの展示は9月20日まで。

東京チームの参加者であるラナ・トラン、リリー・シュウ(LILY SHU)、迫竜樹のコメントは以下の通り。

ラナ・トラン コメント

「私はどこにいる?」人間社会が減速を余儀なくされている中、私は一度立ち止まって、自分の周りを理解するためのアプローチを、考え直す必要がありました。ひとりひとりの「場」の認識は、国や都市というスケールから、近所、または部屋へと規模が変化しているのかもしれません。このプロジェクトでは、参加メンバーそれぞれが、ある都市の地図をつくるのではなく、目の前に出現している「場」をどうナビゲートできるのかを、独自の視点で提案しているのではないでしょうか。

リリー・シュウ(LILY SHU) コメント

このプロジェクトがきっかけに思い浮かべたアイディアが沢山ありました。その中のほんのひとつだけ作品にしてみました。移動させられた植物と移動できなくなった人間という構図で、帰る場所としての「家」ではなく現在地としての「家」という視点をとってみました。

人間中心主義的に開発された都市に広がる意図された生態とそうではない生態に対する観察と考察を、移民である自身のアイデンティティと照らし合わせ、写真、映像、言葉を融合させたインスタレーション作品を発表します。

迫竜樹 コメント

遠くにいる人ほどオンライン上で近くに感じ、近くにいる人ほどいつでも会える気でいて連絡を取らず疎遠になっていく。

そんな距離感が私自身の中で組み立てられ再構築されていく状態は、地理的な距離が無意味になっている事を感じさせ、様々な事が交錯している状態を作り出しているように思う。

そんな勝手に出来上がっていく関係性は、結果的にどの様な状態を作っていくのか。

弟との生活や窓辺に見えた正体不明の物体の観察を通じて、今までとは違う日常生活について考えたい。

「『The City & The City: Mapping from Home』最終成果プレゼンテーション」

2021年9月17日(金)~20日(月・祝)
東京都 ターナーギャラリー / オンライン

参加メンバー

東京チーム:ラナ・トラン、リリー・シュウ(LILY SHU)、迫竜樹
バンコクチーム:アチッタポン・ピアーンスックプラサート(ニックネーム:フィーム)、ティップスダー・ライマトゥラポン(ニックネーム:フーリー)、ピッチャーパー・ワンプラサートクン(ニックネーム:ナムウン)

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