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Da-iCE、新時代アーティストとして頭角を現したグループに ラファエル、EXIT、オーラル……各コラボに映る多面的な魅力

リアルサウンド

20/5/12(火) 6:00

 2014年にシングル『SHOUT IT OUT』でメジャーデビューを果たし、4オクターブの歌声を持つ花村想太、アーシーボイスの大野雄大によるツインボーカルと、工藤大輝、岩岡徹、和田颯のパフォーマンス力で注目されてきた5人組ダンス&ボーカルユニット、Da-iCE。インディーズ時代に行ったロサンゼルスでの武者修行で身につけた実力と、ジャンルに捉われない音楽性で若者を中心に人気を獲得、昨年は1stベストアルバム『Da-iCE BEST』をリリースし、2021年には初の全国アリーナツアー開催が決定している。

(関連:EXIT×Da-iCE「I got it get it feat.Da-iCE」MV

 彼らの活動は音楽シーンだけにとどまらず、花村や和田は舞台や映画などに出演。頭脳派の岩岡と釣り好きの大野は個性を活かしたバラエティ番組に挑戦、工藤はNissy(AAA西島隆弘)やFlowBackをはじめとしたアーティストに楽曲提供を行うなど、メンバーのバラエティに富んだ活動もDa-iCEの魅力の一つだ。そんな彼らが今年に入り、YouTuberや芸人、他アーティストとのコラボ展開で新たな動きを見せている。

 2019年にも、Official髭男dismの藤原聡やシンガーソングライターのさかいゆうから楽曲提供を受け、話題を呼んだDa-iCE。そんななか、2月18日に人気YouTuberのラファエルが自身のInstagramで「この度は私ラファエルはYouTuberを辞め(事務所も辞めます)3月1日よりエイベックス株式会社に所属する事になりました。またDa-iCEのメンバーとして今後活動していく事も決定しております」と発表、Da-iCEのInstagramでもメンバーの名前に「ラファエル!?」と記載されていたことから、ファンをざわつかせた。

 その5日後、ラファエルがエイベックス社を訪れる動画をYouTubeにアップ。役員と挨拶を済ませた後にDa-iCEと対面、メンバーはラファエルを大歓迎し、すぐに打ち解ける様子が映し出された。まさか本当にメンバーとして加入!?……と思われたが、事態は急変。Da-iCEに加入できると思っているラファエルと、ラファエルは裏方バイトとして入社すると聞いていたメンバーのスレ違いミニコントが展開される。これにより、視聴者へのドッキリであることが判明。その後は和やかなトークが繰り広げられ、メンバーが普段からラファエルのYouTube動画をチェックしていることも明らかとなった。

 時を同じくして、大人気お笑いコンビEXITとのコラボが決定。EXITが3月25日にリリースしたシングル『EXSID』で、7人組ダンス&ボーカルグループEXIT×Da-iCEとして新曲を発表した。楽曲のタイトルは「I got it get it feat.Da-iCE」。作詞を工藤が担当し、〈It I got it get it(いと上がりけり)〉〈pon pon pon〉や〈もう後は(お後が)here we go〉など、EXITのチャラ語が空耳のように聞こえてくる遊び心が溢れた楽曲に仕上がっている。YouTubeで公開されたMVは、144万回以上(5月10日時点)も再生され、音楽番組『CDTV ライブ!ライブ!』(TBS系)にも7人で出演。改めてDa-iCEのパフォーマンス力に注目が集まった。

 このコラボが話題になった理由の一つに、“第7世代”というキーワードがある。霜降り明星やミキ、四千頭身らと共に、“お笑い第7世代”と呼ばれる若手芸人の代表として活躍しているEXITに倣い、彼らと同世代にデビューしたDa-iCEは、オフィシャルサイトで自らを“音楽第7世代”という言葉で表現。今回のコラボを“エンタメ第7世代”という言葉で称し、それを「ほぼお笑い第7世代と同じ定義。シェア&コラボ大歓迎のエンタメミックス世代であり、その可能性を探る世代」と定義した。確かに活躍するシーンは違えど、改めて注目すれば、ここ最近のDa-iCEの活動はお笑い第7世代の彼らと共通している部分がある。自身の動画配信チャンネルを持ち、多くの人にシェアされる企画力を発揮。EXITもDa-iCE以外に、「EXSID」ではYouTuberのスカイピース、他にもヴァンゆんやおるたな等とYouTubeでコラボしている。

 Da-iCEがエンタメミックスの可能性を探っているのだとしたら、4月に発表したTHE ORAL CIGARETTES(以下、オーラル)とのコラボもその1つではないだろうか。2組は互いの楽曲をクロスオーバー。Da-iCEのアルバム『FACE』に収録されている「BACK TO BACK」をオーラルがアレンジし、オーラルのアルバム『SUCK MY WORLD』の収録曲「Fantasy」にDa-iCEの工藤がオリジナルダンスを振り付けた動画を公開した。時はさかのぼり3月のこと、工藤がパーソナリティを務めるTBSラジオ『TALK ABOUT』にオーラルの山中拓也が出演した際、工藤が「オーラルの曲にダンスの振り付けしますよ」と持ちかけた。これがきっかけとなり、両者のコラボが実現。実は山中も、これまでSKY-HIやsleepyhead(SuGの武瑠)などのアーティストたちとコラボや共演を積極的に行ってきた。その点で、山中もDai-CEと同じく「音楽第7世代」といえるだろう。

 「DANCE」とサイコロの「DICE」を掛け合わせ、メンバー5人(5面)とファンを加えた6面で形成されるという意味を持つグループ名Da-iCE。振ればどんな目が出るか分からないサイコロのように、彼らは多面的な魅力をファンに見せ続けている。紹介した3つのコラボを通し、新時代のアーティストとして頭角を現したDa-iCEの活動に注目していきたい。(苫とり子)

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