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峯田和伸(銀杏BOYZ)のどうたらこうたら

定期的に「誰にも会わないところ」に行きたい

毎週連載

第2回

僕が山形にいた高校生の頃は、情報が本当になかったんですよ。レコード屋さんも1軒だけで、インディー系はないし、まして、僕が好きだったアメリカやイギリスのパンクバンドのレコードなんかなかなか手に入れられなかったんですよ。
 しょうがないから、自分の家の電器屋のバイトをしてなんとかして、お金を貯めて、土曜日なんかに斎藤正樹(元マネージャー)とかと一緒に仙台までレコードや洋服を買いに行っていたんです。
 ただ、洋服は山形でも駅前にお店が何軒かあったかな。洋服は、そういう地元でも手に入れられたんだけど、もう地元の若者、全員そこ行っちゃうからイヤだったんです(笑)。買いに行くと絶対誰かに会っちゃうんですよ。イヤじゃん、洋服を買いに行った店で誰かに会うの。だから、洋服も仙台で買っていました。

 つまり「『誰とも会わない場所』に行きたい。定期的に『誰にも会わないところ』に行きたい」っていうことですね。でも、ここもたぶん山形育ちの引け目かもしれない(笑)。
 ただ、だからこそ情報の吸収力、行動力とかは高まったというのはあるかもしれない。他に娯楽がないからこそ、自分でなんとかして探しだそうとしていたし、「何かやらないといけない」ってずっと考えていましたから。

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