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花巻市に新幹線が通る駅を!市民運動の姿描く「ネクタイを締めた百姓一揆」東京で公開

ナタリー

20/10/7(水) 10:00

「ネクタイを締めた百姓一揆」ポスタービジュアル

岩手・新花巻駅を巡る14年間の実話をもとにした「ネクタイを締めた百姓一揆」が、11月6日より東京・UPLINK渋谷ほかで公開される。

新花巻駅は、地方自治体・地元住民・新駅周辺企業等の要望により開設された“請願駅”。本作では1971年10月に当時の日本国有鉄道が発表した東北新幹線基本工事計画に予定されていなかった花巻市に駅を設置するため、市民が運動を繰り広げるさまが描かれる。キャストには金野佳博、千田秀幸、堀切和重、藤原俊春、小原良猛、佐藤正明、東海林浩英、小野智明、高橋広朗、穂坂栄一、高橋洋らが名を連ねた。

脚本と監督を担当した河野ジベ太は「激動の70年代、理想と現実、人と人の思いが真っ向からぶつかった時代。駅を素人の市民が作ろうとすれば当然、知らないことだらけ、一筋縄で行きません。不器用に間違えて回り道してぶつかって、それでもくじけず前を向くエネルギーを大切にしようと思いながら脚本を書きました」とコメントしている。なお本作は地元・岩手県の5つの映画館で先行上映が行われた。YouTubeでは特報が公開中だ。

河野ジベ太 コメント

これは実在する新幹線の1つの駅に纏わる物語ですが、同時に昭和に整備されてきた様々なインフラに込められた普遍的な物語でもあります。今の私達にとって当たり前の便利な日本は、かつての人々の熱い思いによって実現されてきたものです。
本作の舞台は、1971年からの14年間の岩手県花巻市です。激動の70年代、理想と現実、人と人の思いが真っ向からぶつかった時代。駅を素人の市民が作ろうとすれば当然、知らないことだらけ、一筋縄で行きません。不器用に間違えて回り道してぶつかって、それでもくじけず前を向くエネルギーを大切にしようと思いながら脚本を書きました。おじさんたちの映画なのに青春映画のようになっているのはきっと新しいことに挑戦したときに人は誰でも若者のようなエネルギーを持つからだと思います。
みんなのために本気だったからこそ傷つき、喜び、前に進んだ。現代の令和という個人を尊重するデリケートな時代にも、きっと心に響く物語だと思っています。

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