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いま、最高の一本に出会える

「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『空の青さを知る人よ』

リアルサウンド

19/10/11(金) 18:00

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は編集部の中の蛙・安田が『空の青さを知る人よ』をプッシュします。

『空の青さを知る人よ』

 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、『心が叫びたがっているんだ。』などの長井龍雪監督、脚本・岡田麿里、キャラクターデザイン・田中将賀の3人によるアニメーション制作チーム、超平和バスターズの最新作です。さらに今回は、『君の名は。』を成功に導いたプロデュー サー川村元気が、企画に携わっており、これまで以上に“ガチ”な作品に仕上がっているのは、座組から見ても明らかです。

 山に囲まれた町に住む、17歳の高校2年生・相生あおいとその姉・あかね。13年前に事故で両親を失い、当時高校3年生だったあかねは、あおいの親代わりとして恋人との上京を断念して地元で就職をします。

 姉の幸せを奪ってしまったとあおいが、負い目を感じている中、あかねのかつての恋人であり、あおいに音楽の楽しさを教えてくれた憧れの人、慎之介が地元に帰ってきます。それを知ったあおいの前に、過去から時間を超えてやって来た18歳の慎之介が現れます。様々な再会を通して、4人の関係性に変化が訪れます。

 と、あらすじを紹介してみましたが、ファンなら超平和バスターズ節が全力投球されているのは感じられるでしょう。鬱屈とした日々を過ごす若者が、不思議な出会いを通して、世界の見え方が変わっていく。不思議な出会いは、『あの花』では、死んだはずのめんまとの再会。本作では、31歳の大人になった慎之介、そして過去からやってきた高校生の慎之介、通称“しんの”との出会いです。

 18歳の“しんの”は、夢溢れた青年でした。ギター1本を担いで東京へ行きミュージシャンを志していた彼が、13年後はやつれた姿で演歌歌手のバックミュージシャンとして現れます。かつてのヒーローだった姿と現在の姿に、あおいは戸惑い悩みます。そんな慎之介の姿は、子どもでなく大人にこそ共感されるのではないでしょうか。筆者は上映中、「もし13年前の自分が今の自分の姿を見たらどう思うだろう?」なんてことを考えてしまいました。

 そして2人の慎之介を演じるのは、吉沢亮です。『なつぞら』(NHK総合)で天陽くんとして、お茶の間に愛された彼ですが、本作では声だけで1人2役に挑戦。制作が発表された当初は、声優経験がないことに一抹の不安がよぎりましたが、本編を見てびっくり。年齢、人生経験の差異を見事に捉えた濃淡を解像度高く表現しております。同じく主要キャストを務める吉岡里帆とともに、吹替声優などに呼ばれることも増えるのではないでしょうか。

 そして、本作の主題歌はあいみょんが務めます。『君の名は。』でRADWIMPSとのコラボレーションが大ヒットしてからというもの、アニメーションと有名アーティストのタイアップは、アニメーションを鑑賞する一つの楽しみにもなりつつありますが、本作でも鑑賞を晴れやかな気分にさせてくれること間違いありません。

■公開情報
『空の青さを知る人よ』
全国公開中
声の出演:吉沢亮、吉岡里帆、若山詩音、落合福嗣、大地葉、種崎敦美、松平健
監督:長井龍雪
脚本:岡田麿里
キャラクターデザイン・総作画監督:田中将賀
主題歌:あいみょん(unBORDE/Warner Music Japan)
(c)2019 SORAAO PROJECT
公式サイト:https://soraaoproject.jp/

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