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三浦大知×KREVA、セカオワ Fukase×オーラル 山中拓也、Nissy×ワンオク Taka……インスタライブコラボで見える関係性

リアルサウンド

20/4/21(火) 6:00

 新型コロナウイルス感染拡大防止に伴うイベント自粛要請によって、ライブが軒並み延期・中止となっている。アーティストたちはその影響を一身に受け、音楽を披露する場を失っていた。そんななか外出を自粛しているファンに音楽を届けるため、アーティストたちは日々趣向を凝らしており、重要な役割を果たしているのがインスタライブ(instagramのライブ配信機能)だ。単独で配信を行えるだけではなく、他のユーザーと一緒に配信を行えることから、アーティスト同士がコラボを披露する場所として機能している。今回は、近日配信されたインスタライブコラボからアーティスト同士の関係性を探っていきたい。

(関連:三浦大知、10年代ダンスミュージックとしての楽曲の魅力とは DJ視点で聴かせる『NON STOP DJ MIX』を分析

●三浦大知×KREVA
 まずは、三浦大知とKREVAのコラボから。『DAICHI MIURA LIVE TOUR 2019-2020 COLORLESS』が中止・延期となってしまったことから、三浦の提案でライブ予定日だった4月10日の夜にインスタライブを配信したという。自宅での撮影ということもあり、プライベート感のある会話でファンを楽しませた。KREVAは配信中、三浦が参加した自身主催のフェス『908 FESTIVAL 2017 -クレバの日-』でのエピソードを披露。フェス内で行われた「ライミング講座」で、三浦が披露した瓶底メガネ姿について「想像の4倍増しで良かった」と語った。その出来事に関しては、昨年行ったインタビューで「ちょっとぐらい天狗になったり、嫌そうなところを一秒でも見せてもいいんだけど、ほんっとに見たことがない。(中略)全開で後輩キャラになってくれるところもあるし、バリッと見せてくれるところもあって。その力たるや末恐ろしい」と三浦について語っていたKREVA(参照:https://realsound.jp/2019/02/post-322052_2.html)。

 今回の配信でも、KREVAは「大ちゃんは良い人オブザイヤーに毎年入っている」と明かしていた。その言葉に対し、三浦は「KREVAさんだって存在が愛の塊じゃないですか」と答えるなど、終始褒め合っていた2人。ファンも思わず、照れてしまうようなやり取りを繰り広げた。また、KREVAの言葉に一生懸命耳を傾けていた三浦のまっすぐな姿勢も印象的だ。宇多丸(RHYMESTER)の紹介で出会い、自身の楽曲「Your Love feat.KREVA」でもコラボしたKREVAについて、三浦の方はインタビューで「KREVAさんはリーダーシップが半端なくて、自分が先頭に立ってどっちに進むかをしっかり示すし、しかもそれだけじゃなくて愛もあって、周りの人に対してもすごく気を使っているんですよね」と尊敬の念を明かしていた(参照:https://realsound.jp/2018/03/post-169107_2.html)。アーティストの先輩でもあり、大きな影響を与えてくれているKREVAは、三浦にとって同士であり、恩師でもあるのだろう。心を許し合い、アーティストとして互いをリスペクトしている2人の絆が、今回のインスタライブで再確認できた。 

●Fukase(SEKAI NO OWARI)×山中拓也(THE ORAL CIGARETTES)
 SEKAI NO OWARIのFukaseは、4月13日にTHE ORAL CIGARETTESの山中拓也とともにインスタライブを配信。「Fukaseくん」「拓也くん」と仲良く呼び合う2人の出会いは、きゃりーぱみゅぱみゅやKing Gnuの井口理らとの忘年会。知り合う前からSEKAI NO OWARIの曲を聴いていた山中は、「この人は俺が今悩んでいるモヤモヤの答えを知っているかもしれない」と思ったことをその場で伝えようとしていたが、肝心のFukaseは世間話をしているうちに入眠したという。また、現在2人はInstagramのアカウントを相互フォローしているが、山中は半年間片思いフォローだったことを暴露。まるでFukaseのファンのような山中は、特に好きなSEKAI NO OWARIの曲として9thシングル曲「SOS」と回答。「聴いた時に神かよって思った」と本人に直接熱弁した。そんな山中に、FukaseはSKY-HI(日高光啓)と計画したマイクリレー形式で曲を制作するプロジェクトについて触れ、「拓也くんも良かったらやってよ」と提案。山中も自身が企画した、音楽とアートを繋ぐリレー「Lucas.co Weekend」にFukaseを誘った。付き合いの長い三浦とKREVAとは対照的に、まだ知り合ったばかりのFukaseと山中。しかし、今回のインスタライブでは2人が交流を深め、今後のコラボについて示唆する場面が見られた。まだまだ外出自粛が続きそうな今日、インスタライブのみならず、歌声をつなぐ2人のコラボにも期待したい。

●Nissy(AAA)×Taka(ONE OK ROCK)
 そして、少し遡るが、Nissy(西島隆弘)が自宅から配信した4月6日のインスタライブには、ONE OK ROCKのTakaが登場ていたことも記憶に新しい。プライベートでも交流のある2人は、当日の食事について話すなど、和やかなトークを展開。食事に気を使っているというTakaがしみじみと語った「我々もいい歳ですから。出会った頃の22~23じゃないですからね」という言葉から、2人の付き合いの長さが伺えた。実は、Nissyが所属しているAAAとONE OK ROCKは、どちらも2005年から活動スタート。経歴15年して、2人が直接コラボするのは今回が初となった。インスタライブ中には、「2人が歌を重ね合わせるようなタイミングもどこかで作れたらいいね」とTakaがコラボを呼びかける場面も。これが実現となれば、共に国内外で活躍する2人のコラボは音楽シーンに衝撃を与えるに違いない。

 未だに収束の見えない、新型コロナウイルスの感染拡大。ライブに足を運べないファンにとって、こうした生配信は唯一の拠り所となっている。特に今回のコラボのように、好きなアーティスト同士が交流している自然な姿を目の当たりにできることは、怪我の功名ともいえるだろう。これを機に普段は明らかにならないアーティストの交流関係を探るのも新たな1つの楽しみとなるかもしれない。(苫とり子)

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