Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

『24 JAPAN』原作ファンの唐沢寿明が語る、リメイクの重要性 「モノマネにはならないように」

リアルサウンド

20/10/9(金) 10:00

 10月9日よりテレビ朝日系で『24 JAPAN』の放送がスタートする。本作は、アメリカ連邦機関CTU(テロ対策ユニット)の捜査官ジャック・バウアー(キーファー・サザーランド)が、凶悪なテロ事件と戦う姿を描いた米国ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』をテレビ朝日が20世紀FOX社と組んでリメイクするもの。“米国史上初のアフリカ系アメリカ人大統領”が誕生するまでの24時間を描写したオリジナル版のシーズン1をベースに、“日本初の女性総理”が誕生するまでの24時間を描く。

 国内でも大きな話題を呼んだ原作のリメイクとなる本作。今回、リアルサウンド映画部では、原作の大ファンだという主演の唐沢寿明にインタビュー。本作ならではの魅力、日本とアメリカでの脚本の違い、役者論についてまで語ってもらった。

「獅堂現馬はジャック・バウアーじゃない」

ーー唐沢さんはもともと、『24 -TWENTY FOUR-』の大ファンだったそうですね。

唐沢寿明(以下、唐沢):そうですね。魅力は何といっても、ストーリーですね。知らず知らずのうちに引き込まれて、夜に眠れなくなるという(笑)。携帯の着信音までCTU(※原作の主人公ジャック・バウアーが所属する政府組織)の内線音にしてますから。この作品のオファーをいただいたときに、「バレたら嫌だな」と思って、一時期は変えていましたが(笑)。今回、リメイクにあたっては、日本の世界観にしたときに不自然さをなるべく感じさせないように気をつけていました。ジャック・バウアーを演じるにあたっては、僕なりのイメージを出そうとしています。ぜひオンエアを観ていただいてほしいです。

ーー『24 -TWENTY FOUR-』のリメイクということで、アクションにも期待がかかります。

唐沢:ガンアクションはこれまでもやってきたので、その経験を活かせるようにしています。銃って前に向けると思っている人が多いと思うんですが、本当はそうじゃないんですよ。空砲で実際に撃ったこともあるんですが、ものすごい衝撃が自分に来るから、それを計算して構えないといけない。そういう細かいリアリティには気をつけていますね。あと、常日頃から体が動けるようにトレーニングは欠かさないようにしています。

ーー2クールという長丁場の撮影を乗り切るために工夫していることはありますか?

唐沢:自分の出番じゃないときも、集中力を切らさないようにしています。作品自体も観ているとハラハラする展開なので、演者である自分自身が緊張感を失わないように、撮影がないときも台本を読んだり、作品から離れないようにしています。

ーー唐沢さん演じる獅堂現馬はどんなキャラクターですか?

唐沢:すごく普通の人なんですよ。原作で主演を務めたキーファー・サザーランドさんが印象にあると、もしかしたら強面の暴れん坊みたいなキャラクターだと思っている方もいるかもしれないですが、そんなことはなくて。ただ、状況に巻き込まれて規則とかを破らざるを得なくなったというキャラクター。主人公だからといって極端に前に出るのではなく、あくまで普通の人だということは意識していました。モノマネにはならないようにしています。獅堂現馬は、ジャック・バウアーじゃないことは確かです。サザーランドさんの演技は真似できないし、彼も僕の演技は真似できない。俳優ってそういうものだから。

ーーほかのCTUメンバーも豪華なキャストが揃いました。

唐沢:池内(博之)くんなんか、もしかしたら僕より目を引くキャラクターなんじゃないかな(笑)。原作のトニー・アルメイダに近い雰囲気がありますよね。どこか陰湿な感じ(笑)。僕はトニーが一番好きなキャラクターなんですよ。栗山(千明)さんもすごく役に合っているし。

「すごく小さな役までバックグラウンドが描かれている」

ーー『24 -TWENTY FOUR-』のいちファンとして、リメイクである本作ならではのポイントは?

唐沢:総理大臣候補が女性という設定なのは、すごく現代的だし、興味深いですよね。仲間(由紀恵)さんとのシーンが同じではないのでわからないですが、彼女なら総理候補の役も間違いなく見事に演じてくれると思います。

ーーリメイクである本作の主人公を演じてみて、改めて気づいたことはありますか?

唐沢:アメリカの脚本はすごく小さな役までバックグラウンドが描かれている。こういう脚本は日本にいる限り、なかなか巡り合うことがないんですよ。そういう脚本が日本にあれば、もっとバイプレーヤーとして輝ける役者が育つと思うんですが、その土壌自体が日本にはまだない。だから、こういう作品をやることで、当たり前のようにヒットドラマのリメイクが出来るようになったら、日本人の俳優のクオリティももう少し上がってくるんじゃないかと思いますね。

ーー主役や脇役関係なく、そのポジションなりの輝き方が出てくると。

唐沢:そう。この作品は小さい役でも真面目にしっかり考えてやらないとダメな作品だから。脚本がそういう風に出来ているんですよ。そういうものを体験できるという意味で、役者としてもありがたい。視聴者の方々にとっても見応えあるものになっていると思います。

■放送情報
『24 JAPAN』
テレビ朝日系にて、10月9日(金)スタート 毎週金曜23:15〜放送
※一部地域を除く(全24話)
出演:唐沢寿明、仲間由紀恵、木村多江、桜田ひより、筒井道隆、今井悠貴、森マリア、栗山千明、池内博之、朝倉あき、村上弘明、片瀬那奈、高橋和也、前川泰之、上杉柊平、犬飼貴丈、柳美稀、神尾佑、でんでん、水野久美、櫻井淳子、内村遥、天野慶久、時任勇気、佐野史郎
日本語版脚本:長坂秀佳
日本語版脚本協力:山浦雅大
音楽:奈良悠樹
チーフプロデューサー: 五十嵐文郎(テレビ朝日)
プロデューサー:船津浩一(テレビ朝日)、神田エミイ亜希子(テレビ朝日)、下山潤(トータルメディアコミュニケーション)
協力プロデューサー:藤本一彦(テレビ朝日)
監督:鈴木浩介、木内健人、日暮謙、大塚徹
原作:Based on the U.S. Series “24” Created by JOEL SURNOW & ROBERT COCHRAN (c)2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
制作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む