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あいみょんが最優秀ビデオ賞獲得 瑛人、JO1、NiziU、日向坂46ら出演『MTV VMAJ 2020 -THE LIVE-』全アクトレポ

リアルサウンド

20/11/20(金) 15:00

 『MTV VMAJ 2020 -THE LIVE-』が11月19日、都内某所で開催された。“ミュージックビデオの祭典“として毎年行なわれている同イベントは、「今年の音楽シーンを彩った世界基準の優れたミュージックビデオ(以下、MV)」を輩出したアーティストが、「MTV VMAJ」の受賞者として出演。一般投票による「最優秀ビデオ賞」も発表された。今年は無観客での開催となり、事前収録されたパフォーマンスなどは、11月29日にMTVで放送、Huluでも配信が決まっている。本レポートでは、事前収録の模様をお届けする。

 マカロニえんぴつは、「恋人ごっこ」で最優秀邦楽新人アーティストビデオ賞を受賞。同曲のMVを通して出会ってくれたファンが沢山いることについて触れ、MVの存在の大きさを改めて噛み締めていた。賞を受賞した「恋人ごっこ」では、オレンジとピンクのスポットに包まれると、瞬く間にマカロニえんぴつの世界観を展開。「mother」では、先ほどのポップな雰囲気とは一転し、イントロでメンバーにスポットライトがあたると、歌声を会場に響き渡らせ、感情を込めた演奏を行った。

 「MTV Breakthrough Song」を受賞したのは、今年「香水」が大ヒットした瑛人。同曲でギターを担当する小野寺淳之介とパフォーマンスを行った。1億回の再生数を記録している「香水」のMVを彷彿とさせるセッティングで歌唱した。天然キャラとして知れ渡りつつある瑛人だが、この日も授賞式で贈られたトロフィーを独特な持ち方をしたまま、コメント収録に臨んだ。そんな様子を見て、小野寺が思わず「ガテン系……?」とツッコミも入れる場面も。その後も2人のコンビネーションは場を和ませ、即興セッションを随時挟みながら、収録は行われた。MVとは一味違うアングルにこだわった演出にも注目だ。

 今年デビューしたJO1はメンバー全員、黒ジャケットでキメて登場した。今後の躍進が期待される新人に贈られる特別賞「Rising Star Award」を受賞したJO1。メンバー間のリハーサルは川尻蓮を中心に進行され、ダンスの確認やフォーメーションの調整などでは細やかな箇所まで気を配っていた。リハーサル映像を確認すると、メンバーからは「かっこいい」「すごい」との声が上がる。この日何度もリハーサルや収録を繰り返していた中、場の雰囲気を明るくしようと終盤では河野純喜が「世界を明るくしようぜ!」と新曲にちなんだエールを何度も発し、本番開始ギリギリまで練習を続けていた。メンバーからも好評だったダイナミックなカメラワークで届けるデビュー曲「無限大(INFINITY)」と最新曲「Shine A Light」には、放送でも大いに期待だ。

 『第71回NHK紅白歌合戦』初出場が決まり、注目度が上がっているBABYMETALは、『METAL GALAXY』で最優秀アルバム賞を受賞した。この日は炎を用いた演出で、同作収録曲「PA PA YA!!(feat. F.HERO)」を披露。お馴染みのメタリックな衣装とデビュー当初からのトレードマークでもあるヘアスタイルは、この日も健在。SU-METALの突き抜けるような歌声とMOAMETALとのダンスのキレで、神聖なパフォーマンスを魅せる。熱い中、終始ハイテンションでパフォーマンスをするそのパワフルさには、世界を股にかける頼もしさも垣間見せた。

 昨今大注目のNiziUは、「Make you happy」で最優秀ダンスビデオ賞を受賞。今や老若男女に大人気である同楽曲でカラフルなステージを披露した。この日は、ピンクと黒を基調とした大人っぽい衣装で登場。リハーサルでは何度も歌の確認をするメンバー。特に、ラップパートの掛け合いの練習が始まると、次第にメンバー全員がノリノリに。MIIHIに加え、MAYAも体調不良から活動に参加できないことが発表されたばかりであるが、この日7人のメンバーは互いに励まし合いながら臨んでいたのが印象的だった。

 日向坂46は、「青春の馬」で最優秀振付け賞を受賞し、昨年に引き続き2年連続での登場となった。メンバー全員が青系統のワンピースに身を包み、スカートをヒラヒラとさせながら、元気いっぱいのパフォーマンスを披露。この日最も多い人数でのパフォーマンスとなった日向坂46は、華やかなステージの端から端まで埋め尽くした。今回披露した「アザトカワイイ」と「青春の馬」は、日向坂46の魅力を前面に引き出し、全力で届けた。特に、「アザトカワイイ」でセンターを務める佐々木美玲の“あざとさ”は、ファンにとっては堪らないものとなっていることだろう。

 「裸の心」で最優秀邦楽女性アーティストビデオ賞を受賞したあいみょんは、女性ソロシンガーとしてはトップクラスの人気を誇っている一人だ。同イベントでは、「裸の心」と「チカ」を持ち前のソウルフルな歌声で披露した。人間臭さにフォーカスすることに定評があるあいみょんだが、コメント収録の際にトロフィーを渡されると「やったー!」とお茶目な一面も見せた。さらに、同イベントの目玉である最優秀ビデオ賞の受賞を決めたことでも歓喜。コメントでは、「裸の心」のMVや楽曲についての思いを語った。

 「かつて天才だった俺たちへ」で最優秀ヒップホップビデオ賞を獲得したのは、Creepy Nuts。受賞コメントとして、MV撮影時のエピソードを語った2人。そのエピソードにはスタッフからも多くの笑いが聞こえた。ラジオも大人気であるCreepy Nutsだが、この日もセンス溢れるトークが披露された。そんなCreepy Nutsは、圧巻のパフォーマンスで会場を支配、放送でも思わず釘付けになること間違いないだろう。三方をスクリーンに囲まれる無機質な空間で、「かつて天才だった俺たちへ」と「耳無し芳一Style」をパフォーマンスした。

 実力派ボーカルグループ、Little Glee Monsterは「足跡」で最優秀ポップビデオ賞を受賞。「Be My Baby」では、巨大なミラーボールが出現。グルーヴ感のあるディスコソングでノリノリなダンスと共にパフォーマンスを行った。感動的なバラード曲である「足跡」は、ハーモニーの美しさが際立つ。大人っぽい雰囲気も徐々に定着してきたメンバーたち。リハーサルの段階からすでに完成度の高い歌唱を披露していたが、本番直前まで発声練習を行っており、オフマイクでも持ち前の声量を会場に響かせていた。 

 最優秀撮影賞を受賞したのは、BiSH「LETTERS」だ。セントチヒロ・チッチは、同イベントのMCも担当した。暗めの髪色に変えたことでもビジュアルに新鮮さを感じさせ、他のメンバーからも触れられていた。斬新な衣装と楽曲で人気があるBiSHは、この日も「STORY OF DUTY」でグループらしさ全開のパフォーマンスを披露した。「LETTERS」では、感情むき出しのステージの中でも、優しい表情を時折見せており、視聴者の心を動かすだろう。

 現在の日本の音楽シーンに多大な影響を与えた邦楽アーティストに贈られる「Inspiration Award Japan」を受賞したのは、今年解散が発表されているガールズグループ、E-girls。集大成として、スペシャルメドレー(「Show Time」「Follow Me」「ごめんなさいのKissing You」)と「別世界」を披露した。光沢のある衣装で登場したメンバー。煌びやかなステージで、歌とダンスのスキルを存分に発揮した。メンバー全員でのダンスパフォーマンスは迫力があり、年内限りの活動を惜しむ気持ちがこみ上げてくる。それでも、これまでのヒット曲を中心に、集大成と言えるパフォーマンスで、グループの魅力が詰まったステージを披露。メンバーは終始、入念なリハーサルを行っており、ダイナミックかつスタイリッシュなパフォーマンスを見せた。

 DISH//は今年「猫」が話題になったことから「Best Buzz Award」を受賞。アコースティックバージョン「猫 ~THE FIRST TAKE ver.~」を魂込めて歌唱した。アコースティック仕様のバンド編成と、オレンジのあたたかな光に包まれ、エモーショナルなパフォーマンスに。YouTubeにアップされている動画とは一層テイストの変わった歌唱となっているだろう。同曲をきっかけに初めて賞をもらったというDISH//のメンバーは、トロフィーをみて目を輝かせるピュアさも垣間見せていた。「僕らが強く。」でも、全身全霊でのパフォーマンス。メッセージ性の強い同曲を、北村匠海の力強い歌声で、会場に轟かせていた。  

 総勢12組によるパフォーマンス。今年はYouTubeやTikTokをきっかけにヒットしたアーティスト、楽曲も見られ、幅広い面々が受賞者として名を連ねた。

■受賞作品
・最優秀ビデオ賞:あいみょん「裸の心」(山田智和)
・最優秀邦楽男性アーティストビデオ賞:米津玄師「感電」(奥山由之)
・最優秀洋楽男性アーティストビデオ賞:THE WEEKND「Blinding Lights」(Anton Tammi)
・最優秀邦楽女性アーティストビデオ賞:あいみょん「裸の心」(山田智和)
・最優秀洋楽女性アーティストビデオ賞:DUA LIPA「Break My Heart」(Henry Scholfield)
・最優秀邦楽グループビデオ賞:Official髭男dism「I LOVE…」(新保拓人)
・最優秀洋楽グループビデオ賞:BTS「Dynamite」(Yong Seok Choi (Lumpens))
・最優秀邦楽新人アーティストビデオ賞:マカロニえんぴつ「恋人ごっこ」(井樫彩)
・最優秀洋楽新人アーティストビデオ賞: DOJA CAT「Say So」(Hannah Lux Davis)
・最優秀ロックビデオ賞:King Gnu「どろん」(OSRIN / Margt)
・最優秀オルタナティブビデオ賞: millennium parade「Fly with me」(Shu Sasaki × Yuhei Kanbe)
・最優秀ポップビデオ賞:Little Glee Monster「足跡」(大久保拓朗)
・最優秀R&Bビデオ賞:藤井 風「何なんw」(Chris Rudz)
・最優秀ヒップホップビデオ賞:Creepy Nuts「かつて天才だった俺たちへ」(永田俊 / 山本広司)
・最優秀ダンスビデオ賞:NiziU「Make you happy」(Kim Youngjo, Yoo Seungwoo)
・最優秀コラボレーションビデオ賞:LiSA「play the world! feat.PABLO」(田辺秀伸)
・最優秀アートディレクションビデオ賞:GENERATIONS from EXILE TRIBE「One in a Million -奇跡の夜に-」(箱守惠輔)
・最優秀撮影賞:BiSH「LETTERS」(くろやなぎてっぺい)
・最優秀振付け賞:日向坂46「青春の馬」(白石剛浩)

特別賞
・最優秀アーティスト賞:常田大希 (King Gnu / millennium parade / PERIMETRON)
・最優秀楽曲賞:YOASOBI「夜に駆ける」
・最優秀アルバム賞:BABYMETAL「METAL GALAXY」
・MTV Breakthrough Song:瑛人「香水」
・Best Buzz Award:DISH//
・Rising Star Award:JO1
・Inspiration Award Japan:E-girls

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