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柳家小三治独演会【抽選販売】

20/6/28(日)

『落語の世界2 名人とは何か』(2003年岩波書店刊)の座談会「名人とは、芸とは」の中で、俳優の小沢昭一さんがこんなことを言っている。 「落語っていうのは、私、老人芸だっていうふうに決めつけちゃうんですね。自分より年下の人がなにを言っても説得力がないというようなことがありまして。どんな芸人さんでも、自分よりもずっと年上の人が出て話をしていると、引きつけられるといいますか、だから年とってから花咲く芸だと思うんですけど」 つまり、聴き手の私たちが年を重ねてゆくと、次第に聴きたい落語家が少なくなってしまうという道理になる。70歳を超えた私が寄席に出かけて噺を聴きたいと思う落語家は、同世代の柳家権太楼、五街道雲助、柳家さん喬、春風亭一朝あたりと、年上の柳家小三治となってしまう。 落語が「老人芸」にして「年輪芸」であることを、今、一番教えてくれるのは、柳家小三治である。長い年月をかけて磨き上げてきた技芸に、「今日の小三治」を重ねてみせるところが最大の魅力ではなかろうか?

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