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山形国際ドキュメンタリー映画祭2019記者会見の様子。左から諏訪敦彦、小田香。

諏訪敦彦、山形国際ドキュメンタリー映画祭記者会見で「なんでも来いです!」

ナタリー

19/9/10(火) 17:46

山形国際ドキュメンタリー映画祭2019の東京記者会見が本日9月10日、東京・台北駐日経済文化代表処台湾文化センターにて開催された。

本映画祭は、山形を拠点に活動したドキュメンタリー監督・小川紳介が発案し、1989年から隔年で実施されているもの。本年度はメインプログラムのインターナショナル・コンペティション部門のほか、台湾文化センターとの共催企画「ともにある Cinema with Us」、アジアのフレッシュな才能を紹介する「アジア千波万波」、山形を多様な視点から検証する「やまがたと映画」、戦時期日本の映像表現とその今日性を探る「『現実の創造的劇化』:戦時期日本ドキュメンタリー再考」、ネルソン・ペレイラ・ドス・サントスの追悼プログラムなどがラインナップに並ぶ。

会見にはインターナショナル・コンペティション部門審査員の諏訪敦彦と、アジア千波万波部門で自身の作品「セノーテ」が上映される小田香が登壇した。審査を行うことに対して諏訪は「ナンセンス」としながらも「先入観を持たずに観ると感じるものがあるだろうなと思っています。賞を決めるのは嫌な瞬間だと思うけれど、審査することもメッセージを発信することの1つだと思っているので」とコメント。また実験映画の審査については「まったく気になってない。ジャンルがどうであれ、作品が独自に持っている力が大事なのであって、ジャンルによって比較されることはないと思ってます。なんでも来いです!」と語る。

長編デビュー作「鉱 ARAGANE」で2015年度アジア千波万波部門特別賞を受賞した小田。初参加の際、他作品の監督たちとカラオケへ行ったエピソードに触れ「深夜まで飲み明かすということをして、山形はお祭りの根が強い映画祭だなと感じました。次に作る映画も必ず出品しようと思いました」と回想する。このたび出品する「セノーテ」については「ワークショップに参加して、講師の方に意見を聞きながら作品をブラッシュアップしたんです。そういう試みは初めてだったのでとても刺激になりました」と振り返った。

会見終盤には、30周年を迎える同映画祭の存在意義について質問が及ぶ場面も。小田は「励みになります」と力強く語り「作ったあとに観ていただける場所があるのは非常に心強いことです。発表する場所がないと自分だけの作品になってしまうので」と思いを口にする。一方の諏訪は「『わかりやすいということが善である』という社会になっているけれど、そうでない場所を確保しなければならない。わかりやすさと闘う数少ない場所がこの映画祭だと思う」と見解を述べた。

山形国際ドキュメンタリー映画祭2019は、10月10日から17日にかけて山形・山形市中央公民館などで開催される

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