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西野七瀬、「真ん中」と語る女優業への思い 座長・石原さとみは「かっこいい」

リアルサウンド

20/7/23(木) 6:00

 乃木坂46を卒業したのち、バラエティやドラマなど幅広いフィールドで活躍している西野七瀬。昨年放送された『あなたの番です』(日本テレビ系)では2クールという長期間に渡った放送を最後まで盛り上げるキーマンとなり注目を浴びた。そんな西野の次なる女優としての出演作が、フジテレビの木曜劇場『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(以下、『アンサング・シンデレラ』)だ。

 『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』『医龍』『Dr.コトー診療所』など数々の名医療ドラマを作ってきた木曜劇場の薬剤師を主人公とした新しい医療ドラマへの意気込みや、本格的に2年目となる女優業への思いについて語ってくれた。(3月某日取材)

【写真】西野七瀬撮り下ろしアザーカット

■『アンサング・シンデレラ』は、ハードな現場

ーー撮影に入って、どう過ごしてますか?

西野七瀬(以下、西野):早歩きか走ってるか、階段を登ってるか降りてるかというくらい動きが止まっているシーンがなくて、ちょっとハードな現場という印象です。でも、実際に病院を見学して、薬剤師さんのお仕事を目の当たりにしたら、「縁の下の力持ち」という言葉通りの職業なんだなと感じて。撮影を重ねるにつれて、筋肉痛になってしまうこともあるんですが、身をもって体感できているんだなと思いました。

ーー今も筋肉痛ですか?

西野:今はちょっと落ち着いています。朝起きたら急にふくらはぎが痛いなと思って。運動してないからだろうなと思ったんですけど、あ、これ撮影だって気づきました(笑)。

ーー実際に演じてみて、薬剤師の印象が変わったことはありましたか?

西野:病院を見学したときに、調剤室を見せてもらったんですが、その部屋には椅子が1つもなくて、皆さん立ちっぱなしか動いているかで、頭も体もすごく使うハードなお仕事だと知りました。私たちみたいに知らない人もきっといるから、こんなにかっこいい仕事であることを上手く伝えたいねと、そのときにみんなで話したりもしました。

ーー現場で見て、特にかっこいいなと思ったことはなんでしょう?

西野:薬剤師さんの動きがもう止まらないんです。1200種類ぐらい薬が棚に並んでいて、処方箋が出てきたら一瞬でどの薬が何錠必要かを見て、数字で何錠と書いてあるわけではなく、食後とか1日何回という表記を元に計算しながら薬を手に取って入れて、次の薬をまた計算して……というのを止まることなくスムーズに繰り返していて。そこまでスピード感があると思っていなかったので驚いたし、一生懸命たくさんの薬を捌いてくれてるんだなと思いました。

ーー今回演じる新人病院薬剤師の相原くるみはどのようなキャラクターでしょう?

西野:素直な人なんだなと思いました。キラキラした新人というタイプではないんですが、かといって脱力してる感じの子でもなくて。でも、くるみは色んなものをちゃんと見ている子だなと考えて、普段の私のままだとあまり目に力が入らないんですけど、目にちょっと意識をおいて演じることに取り組んでいます。

ーー役作りの上で準備したことはありますか?

西野:他の薬剤部のメンバーは何年目かの設定なので、調剤の練習とかを大変そうにやっていらっしゃったんですけど、私は幸い新人役だったので、そこは逆に今は練習しないでいいよとスタッフさんが言ってくださって。ハンクと薬袋というお薬の袋と錠剤の練習セットをもらったんですけど、上手くなっちゃってもあれだしなと思って、まだ触らないまま家にあります。

■共演の石原さとみ「パワフル」「かっこいい」

ーー主人公・葵みどり役の石原さんとは初共演になりますが、どんな印象を持ちましたか?

西野:初めてお会いしたのがビジュアル撮影の日で、そのときから初めましてという感じがあまりしなかったんです。石原さんが、誰にも壁を作らないような接し方をしてくださる方で、私もすぐ慣れることができて。初めて会った日は、とても嬉しかったです。

ーー実際に現場で石原さんから影響を受けることも?

西野:やっぱりすごく熱意を持っている方なんだなと思いますし、とてもタフで体力的にも強い方なんだなと。ご本人も、あまり体調悪くすることがないとおっしゃっていたんですが、そのパワフルさを現場でも見ていて、かっこいいなといつも思っています。

ーーくるみは消極的なスタンスで薬剤師の仕事に就いていますが、第1話でも大きな心境の変化が描かれていました。

西野:「向いていなかったら辞めようと思っています」というくるみの言葉はちょっと強気というか、本当に素直に思って言っていることだと思うんです。くるみは新人だから、みどりとか他の人には敵うわけがないし、できないこともたくさんあるっていう状況で。そこで自分ができないことを自覚したりするタイミングだったり、みどりを見ていて「そこまでやるんだこの人」と思ったタイミングで、気持ちに変化が起きているんだろうなって。その積み重ねでちょっとずつ、靴や、内面的じゃない部分にも変化が表れてるのかなと思いました。

■西野七瀬にとっての女優業

ーー乃木坂46を卒業して1年とちょっと経ちましたが、1人での活動をやってきて感触はどうですか?

西野:どうなんだろう……あまり自分のことを評価するのは難しくてできないんですが、周りから言ってもらえる意見を聞いて、安心しています。

ーー結構、自由にやりたいことに挑戦できている環境ですか?

西野:自由は感じていますね。今回のようにドラマのレギュラーキャストに決まるのは本当に貴重だと思っています。3カ月以上も、その期間に頑張れる大きな目標ができるので、すごくモチベーションにも繋がります。そのときに集まったキャストさん、スタッフさんで1個のものを作っていくのも好きなので、より大事にしないといけないなと思いますし、みんながまた集まることは撮影が終わったら難しいと思うので、楽しく過ごしていきたいです。

ーーいろんなお仕事されている中で、女優という仕事は西野さんにとってどういう立ち位置にあるんですか?

西野:真ん中です。自分の中で1番やっていきたいと思うことですね。もともと、グループにいたときからお芝居は少しずつやらせていただいていたのですが、本業と並行してやっていたので、卒業する前からもっとちゃんとやりたいなと思っていました。今、こうして素敵なキャストとスタッフの皆さんと作品に携われて、とても幸せです。

ーーいま現在の女優としての目標はありますか?

西野:課題だらけだと思うんですけど、頼もしい先輩たちがいるので、その姿を見ながら学んでいきたいです。現場がとても好きなので、この作品で関わる人たちとの時間を大切に過ごしていきながら、皆さんの心に届くような作品を作っていけたらなと思いますし、このドラマが終わった後も、たくさん現場に関わっていきたいです。

(取材・文=大和田茉椰)

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