アーティストたちが稽古場での姿をダイアリー形式で紹介するファッションコラム「ケイコレ」。この連載では、稽古中のアーティストに数日間の稽古着姿と稽古場での憧れのファッショニスタ、使ってみたい稽古グッズ、作品の見どころなどをこっそりと教えてもらう。

第19回には、2.5次元舞台やさまざまな作品に出演し、確かな存在感で舞台を“締める”中村誠治郎が登場。中村といえば、ステージ上の華麗なアクションやキレのある殺陣で知られるが、二十代で学び始めたアクションは、立ち姿の美しさや見せ方のセンス、もともとの演技力に加え、年齢を重ねることで一層、円熟味を増した。そんな中村は現在、ロックミュージカル「MARS RED」の稽古中。本作は音楽朗読劇に始まり、マンガ化、アニメ化され、このたび西田大輔の脚本・演出でミュージカル版がお目見えする。アニメ版の物語を下敷きにするロックミュージカル「MARS RED」で、中村はヴァンパイアたちを勧誘・捕縛する第十六特務隊の隊長・前田義信を演じる。同役で初めて、左手の殺陣に挑戦するという彼の、稽古着選びのポイントとは？

Day1

これは俳優仲間の平山佳延が稽古場でこの青色を着ていて、本人に許可をいただき、どこの通販で買ったかを教えていただきました（笑）。

肌触りも着心地もいいし、冬とかにはもってこいだと思います。

ただ、トイレのときは大変です。

Day2

adidasのオーバーサイズのTシャツと、下ははかまタイプのズボンです。

Tシャツはベロア生地なので触っててめちゃくちゃ気持ちいいです。

この日は殺陣稽古だったので、練習にもなるし、はかまタイプはものすごく重宝します。

Day3

デニムのロングシャツ。

足が短いので、こういうロング系の服はものすごくたくさん持っています（笑）。

でも本番中とかも簡単に上から羽織ったりできるので、意外と活躍してくれるんです！

カッコいいし！

下は安定のはかまタイプ。

もうこればっかりはいてます。

ちなみにこれは同じところで買っていて、2代目です。

稽古着におけるこだわりは？

基本的に色は黒系で、ゆったりとしたサイズが多いです。そしていつもクロックスや草履を履いてます。

草履の衣装で殺陣をやるときなど、これで慣れておけばどんなことにも対応できるし、実は、脱げないような動きをすると、自然と正しい足さばきが身につくんです。

理由があって履いてるのですが、たまに“楽してる”と思われます（笑）。

逆です!!

「稽古着おしゃれだな！」と思う共演者は誰ですか？

平野良くんです。

なんかシワの1つもないんですよ！

え、新品？ってくらい毎日綺麗だし、カジュアルなシャツとかをさらっと着ていて、おしゃれだなあと思います。

いつか手にしたい憧れの稽古アイテムは？

オリジナルのはかまや竹光ですね。

いつかは作ろうと思っているのですが、なんかチームとか作って、みんなでおそろいのやつを作りたいですね。

ロックミュージカル「MARS RED」で特に注目してほしいのはどんなシーン？

まずはなんと言っても皆さん歌がうますぎるので、大迫力の歌が楽しめると思います。

そして西田さんの演出と殺陣が合わさるので必見です！

個人的には左手での殺陣が初なので、そこに注目していただきたいです。

もちろん歌もがんばります！

プロフィール

1980年、福岡県生まれ。俳優。アクションや殺陣に定評があり、自ら殺陣指導や振付も行う。映画「昭和最強高校伝 國士参上!!」（ヤッチンVS李のタイマン勝負）で第5回ジャパンアクションアワードベストアクションシーン賞最優秀賞を受賞。近年の舞台に「5 Guys Shakespeare Act1:［HAMLET］」、「遙かなる時空の中で3 十六夜記」、ナイスコンプレックス「キスより素敵な手を繋ごう」、「ひとりしばい『THE LOVE』」など。7月に「5 years after」、8月に「イケメン戦国THE STAGE ～連合軍VS“戦乱の亡者”雑賀孫一編～」が控える。