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BALLISTIK BOYZ 奥田力也、グループ支えるラップとダンスの鋭い個性 流暢な英語&ムードメーカーなキャラも魅力に

リアルサウンド

20/11/17(火) 6:00

 2019年5月22日、メンバー全員がマイクを持ち、アクロバティックなパフォーマンスを繰り広げる7マイク・フリースタイルグループ、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE(以下、BALLISTIK BOYZ)がメジャーデビューを果たした。メンバーは、2017年に開催された『EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 5 ~夢を持った若者達へ~』のボーカル部門ファイナリストである日髙竜太、加納嘉将、ラップ部門のファイナリストである松井利樹、海沼流星。そして、2013年に開催されたオーディション『GLOBAL JAPAN CHALLENGE』に合格し、次世代アーティストを育成する「PROJECT TARO」の一員として3年間のニューヨーク留学を経験した深堀未来、砂田将宏、奥田力也。メンバー全員が歌、ダンス、アクロバットを武器としており、Jr.EXILEの先輩達も脅威に感じたというほどハイスペックな7人の素顔とは? BALLISTIK BOYZのメンバー一人ひとりに焦点を当てる本連載の第6回目は、ラッパー・奥田力也について紹介していく。

 “Ricky”こと奥田力也は、1999年10月12日生まれで大阪府出身。奥田がダンスを始めたのは、小学2年生の時。保育園の頃にEXILEを知り、2007年にEXPG STUDIO 大阪校が開校されたのがきっかけで入校。そこで初めてダンスレッスンを受けたという、生粋のJr.EXILEだ。今もピンクやオレンジなど派手な髪色にしていることが多いが、幼少期からかなりファンキーな髪型をしていたことも、ファンには周知の事実だろう。

 2011年にはEXILE GENERATIONSに選抜されるほどの実力をつけ、キッズダンサーとしてEXILEのライブやMV撮影に参加するように。その中で“アーティストになりたい”という明確な夢が見えてきたようだ。その後、中学2年生の時にオーディション『GLOBAL JAPAN CHALLENGE』に合格したことが大きな転機となり、現メンバーの深堀や砂田と共に、次世代アーティストを育成する「PROJECT TARO」の一員として渡米。3年に渡る留学生活では、ニューヨークやロサンゼルスを拠点に、本場のダンスや歌、エンターテインメントに関わることを貪欲に学んでいった(参照:モデルプレス)。「NYに留学してから歌やラップを始めました」(引用:BALLISTIK BOYZが語る、EXILE TRIBEの一員としての覚悟 「新しい時代をリードしていく」)と語っている。そして、2017年に帰国すると、LDHの先輩である5人組ヒップホップユニット・DOBERMAN INFINITYと、EXILE HIROが手がける新グループのメンバーに選出。武者修行の後、2019年にBALLISTIK BOYZとして鮮烈なデビューを果たした。

 ちなみに、公式ブログによると、今でこそグループの武器となっている流暢な英語も、留学生活の中で自然と身についたそうで、英語で授業を受けたり、現地でできた友達とサイファー(複数人で行う即興のラップバトル)をしていたりと、当時はまさに英語漬けの毎日だったそうだ。しかし、小学生の頃から海外に対する興味が強く、英語が話せるようになりたかった反面、本音は「勉強が得意ではないので、まさか自分が英語を喋れるようになるなんて思ってなかったです」(引用:モデルプレス)とのこと。そんな彼が今、当たり前のように英語で作詞している姿に勇気づけられる人も多いことだろう。

 主なダンスジャンルは、ヒップホップとR&B。デビュー曲「テンハネ -1000%-」のMVでは間奏のストンプパートでセンターを張っており、身軽でキレのすごいダンサーというイメージが強かったが、今年9月に行われた『LIVE×ONLINE IMAGINATION』では、R&B調のトラックに合わせてしなやかなソロダンスも披露。そのギャップがBALLISTIK BOYZのパフォーマンスに新たな彩りを与えていた。「テンハネ -1000%-」や「44RAIDERS」といった楽曲の振付は、「PROJECT TARO」の3人が中心となって制作しているが、BALLISTIK BOYZが初めて披露したオリジナル曲「PASION」は、砂田曰く「ラテン調だったのでダンスホールというジャンルの振り付けを力也が考えてくれました」(引用:ナタリー)。メンバーの海沼も、奥田の振付の個性について「力也は音取りがわかりやすくてキャッチーな振付を作る」(引用:SPICE)と分析しており、コレオグラファーとしても信頼されているようだ。

BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE / 「PASION」 Documentary Music Video

 また、ラップに関しては、やや太めの声質と落ち着いたトーンが特徴的。低音でゴリゴリに攻めてくる松井と、中毒性のあるソリッドな声質で挑発する海沼を繋ぐような役割と言えるだろう。個性豊かなMCチームの中でも、個性の強さに自信を持ち、「ラップを海外ではじめたので、日本語と英語を混ぜて歌詞を書きますし、それが自分だけの世界観に繋がっているのかなと思います」(引用:モデルプレス)と語る。さらに最近は、ボーカルとしての顔も徐々に見せており、自らメロディを考えてオリジナルソングを作っては、レコーディングしているそう。自身のInstagramでは、自ら歌詞とメロディを手がけた楽曲の歌唱動画も公開している。

 そんな奥田のキャラクターは、“BALLISTIK BOYZのムードメーカー”。小学生の頃から付き合いがある砂田によると「寂しがり屋。常に誰かに構ってもらわないと気が済まない人」だそうだが、それは仲間への愛情が深いからこそ。人懐っこく優しい性格のため、GENERATIONSのメンバーを始めとする先輩達からも可愛がられている。大阪人らしい陽気さや面白さにも定評があり、“楽屋で一番ハジけるメンバーは?”という質問を投げかけられた際には、自分を含めた4人が奥田の名前を挙げる場面も。筆者がBALLISTIK BOYZにインタビューした際には、メンバーがふざけ合っているところでも真面目に話を聞いていて、丁寧に言葉を選んで発言している印象が強かったため、もしかしたらメンバー1オン・オフの切り換えが激しいタイプなのかもしれない。

【5秒で答えて】奥田力也 │ BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE

 グループとしては「NYで感じた現地のバイブスを忘れずに、日本と海外のヒップホップのノリをうまく融合させてBALLISTIK BOYZならではの風を吹かせたいです」(引用:BALLISTIK BOYZが語る、EXILE TRIBEの一員としての覚悟 「新しい時代をリードしていく」)と意気込みながら、いずれは“自分が作った歌をメンバーに歌ってもらったり、自分でパフォーマンスしたりしたい”という夢も持っている奥田力也。コロナ禍の自粛期間においても、果敢に新しいことに挑戦してきた彼のことだから、その夢が実現する日はそう遠くないだろう。仲間想いの彼が作る楽曲が、BALLISTIK BOYZの7人、そしてファンの心を優しく繋いでいく。

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38

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