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NiziU“縄跳びダンス”、SEVENTEEN「Left & Right」、TWICE「Fanfare」……ダンスチャレンジで広がる可能性

リアルサウンド

20/7/13(月) 6:00

 ショートムービープラットフォーム・TikTokで、ハッシュタグを用いたカバーダンスが流行している。アーティスト側が公式の企画として発信することも多い“参加型“のムーブメントは、ユーザーにとって簡単に真似できることから、楽曲の新しい楽しみ方として定着しつつある。ことK-POPでは、1月に発売されたZICOの「Any song」に合わせて踊る「アムノレチャレンジ」の印象が強いだろう。楽曲のアーティスティックさが強調されるような、可愛くて真似しやすいダンスだったことから、著名人をはじめ多くの人にカバーされ、結果として同楽曲のヒットを大いに後押しした。以降、「アムノレチャレンジ」に続くダンスチャレンジが、TikTokでは定期的に広まっている。

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 オーディション番組『Nizi Project』よりメンバーが選抜され、待望のデビューを果たしたNiziU。プレデビュー曲「Make you happy」は楽曲のチャーミングさや、サビの部分の「縄跳びダンス」が話題となっていた。TikTokでも「#NAWATOBIdance」チャレンジと題して、多くの投稿があった。「縄跳びダンス」は一見覚えやすいダンスである印象を受けるが、難易度は意外と高い模様。『Nizi Project』は、日本人がメインの韓国式サバイバル番組として、かなり注目度が高かっただけに、すでにグループの知名度も高い。そのため、NiziUのメンバーと同年代の若い世代に限らず、幅広い年代の著名人がカバーしており、これからのNiziUの活躍への期待も感じさせている。

 SEVENTEENの新曲「Left & Right」を用いた「#LeftRightChallenge」は、メンバー自身がユニークな投稿をしたことでも話題を呼んだ。中でも、メンバーのHOSHIとDKが出演する動画では、横並びに置いてある二つの食べ物を用いたことで、無邪気さがアピールされている。このように、ダンスチャレンジのみならず、同楽曲で多く登場する「Left & Right」というフレーズにちなんだ投稿で、ユーザーの発想力を活かす遊びを考案した。「Left & Right」が収録されたアルバム『Heng:garae』は韓国でミリオンセラーを達成するなど、その人気も着実に上がっている。

 韓国のみならず日本での活動も積極的に行っているTWICEも、新曲「Fanfare」を用いた「#Fanfareチャレンジ」という企画を発信している。7月8日付のオリコンデイリーシングルランキングでも1位を獲得した同楽曲は、デビュー当初のTWICEを彷彿とさせるような、弾けるパワーがアピールされている曲で、個性豊かなメンバーがカラフルに表現されている。サビの振り付けはアップテンポで可愛らしく、後輩グループとなったNiziUも「#Fanfareチャレンジ」に挑戦しているなど、若い世代を中心に流行しそうな予感がする。

 このように、TikTokによって楽曲のクオリティの高さを見せるだけではなく、軽快で粋な音楽性やダンスが増加傾向にあるように感じる。これまでもキャッチーなパフォーマンススタイルは存在していたが、それとは別に“簡単に真似できるダンス”もよく見られる。また、カバーダンスだけではなく、ユーザーが様々な趣向を凝らすことを可能にしたため、新たなコンテンツとして人気を得た。K-POPだけではなく、LDH所属グループなどもこのようなハッシュタグチャレンジを発信しており、今後定着していくだろう。

 TikTokが支持された背景の一つは、新たなアーティストの楽しみ方を提供したことだろう。これまでも様々なSNSで、アーティストだけでなく、応援するファンも感想や情報を発信してきたが、アーティストとTikTokの親和性については目を見張るものがある。これまで、ファンが応援動画を投稿するプラットフォームは数分~十数分の動画をアップできるYouTubeがあったが、パソコンを用いた本格的な編集を要するイメージがある。それに対して、TikTokは、数十秒で魅力が伝わるような動画を投稿するには最適のプラットフォームであり、その手軽さから多くの動画が投稿されている。また、動画の対象となるアーティストは幅広く、動画のテーマ性も細分化されている。一度投稿された動画が話題になれば、レコメンドにも上がる場合もあるため、TikTokをきっかけにアーティストがバズる可能性も感じさせている。(momotoxic)

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