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「岬の兄妹」和田光沙が夫を亡くした女性演じる「パラダイス・ロスト」3月公開

ナタリー

20/1/8(水) 7:00

「パラダイス・ロスト」

「岬の兄妹」で知られる和田光沙の主演作「パラダイス・ロスト」が3月20日に公開される。

「パラダイス・ロスト」は、「あるいは佐々木ユキ」「秋の理由」などを手がけてきた福間健二の長編劇映画第6作。東京郊外を舞台に、心臓発作で夫を亡くした亜矢子の姿が描かれる。和田が亜矢子、江藤修平が夫・慎也役で出演。我妻天湖が慎也の異父弟・翔、小原早織が亜矢子の友人・佐々木ユキ、木村文洋がユキの恋人である映画作家・川村講平に扮した。森羅万象、宇野祥平、佐々木ユメカ、スズキジュンゾもキャストに名を連ねる。

和田は本作について「大切なものを失って立ち止まった場所で、再び人や景色や包み込む世界と出会い、歩きだす物語です」と説明。福間は「ひとりの死者が自分の去った世界を見ている。そのイメージ。映画にも詩にもある客観の視線。だれがそれを見ているのかという昔からの問いがある。そのひとつの答えになるのではないか。そう思ったとき、『パラダイス・ロスト』は動きはじめた」と述べている。

「パラダイス・ロスト」はUPLINK吉祥寺で公開。全国でも順次ロードショーとなる。

和田光沙 コメント

「パラダイス・ロスト」は、大切なものを失って立ち止まった場所で、再び人や景色や包み込む世界と出会い、歩きだす物語です。亜矢子という女性が失った楽園を漂うように、不安なときも手探りで、福間監督の作品に散りばめられた様々な言葉を手がかりに、みんなで作り上げました。すべてのことはメッセージ。ぜひ観てください。

福間健二 コメント

この地上の「いま」を抱きしめたい。
パラダイス・ロスト。ミルトンの大名作「失楽園」の原題が頭に浮かんだ。同時に、木下夕爾の詩「死の歌」と原民喜の遺作短篇「心願の国」をかさねあわせて見出していた、この世の外に追われる死者の、地球への思いも。
ひとりの死者が自分の去った世界を見ている。そのイメージ。映画にも詩にもある客観の視線。だれがそれを見ているのかという昔からの問いがある。そのひとつの答えになるのではないか。そう思ったとき、「パラダイス・ロスト」は動きはじめた。
この地上、この世界。うまく行っているように見えていたことも音たてて崩れている。パラダイスを夢見ることはもうできないのだろうか。ここで私たちはどう生きて、どう夢をとりかえすのか。生と死の境界をこえる視点から、幻想的かつリアルに、「いま」を抱きしめたいと思った。私たちの生きる場所を再発見するために。

(c)tough mama

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