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井上芳雄が「銀河鉄道の夜」を読む、無観客収録の特番を衛星劇場で放送

ナタリー

20/7/27(月) 17:00

「井上芳雄の『銀河鉄道の夜』」より。(c)衛星劇場(撮影:鷹野政起)

特別番組「井上芳雄の『銀河鉄道の夜』」が、CS衛星劇場で9月19日21:00から放送される。

東京都内のスタジオで無観客収録されたこの番組では、井上芳雄が1人で宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のリーディングに挑む。「井上芳雄による『夜と霧』~苦しみの果て、それでも人生に然りと云う~」「星の王子さま」で井上とタッグを組んだ笹部博司が上演台本・演出を手がけ、音楽・演奏を宮川彬良が担当。劇中では朗読だけでなく、井上の歌唱も交えて物語が紡がれる。

井上は「『世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない』という宮沢賢治さんの言葉は、不安が続く今のこの状況になって、より必要な言葉として染みてきます。自分だけが幸せになろうとすることは、本当の幸せなのか。競争社会で他人に勝って生き残らねば、ということだけではもうやっていけない。このコロナ禍で誰もが気付き始めていると思います。本当の“さいわい”をどう見つけていくのか、『銀河鉄道の夜』が一つのヒントになればと思います」と語った。

なおCS衛星劇場では、同日9月19日23:30から、2014年に新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 能楽堂で上演された「井上芳雄による『夜と霧』~苦しみの果て、それでも人生に然りと云う~」もオンエアされる。

井上芳雄コメント

「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」という宮沢賢治さんの言葉は、

不安が続く今のこの状況になって、より必要な言葉として染みてきます。

自分だけが幸せになろうとすることは、本当の幸せなのか。

競争社会で他人に勝って生き残らねば、ということだけではもうやっていけない。

このコロナ禍で誰もが気付き始めていると思います。

本当の“さいわい”をどう見つけていくのか、「銀河鉄道の夜」が一つのヒントになればと思います。

笹部博司コメント

井上芳雄で「星の王子様」を上演した。その先には「銀河鉄道の夜」があった。

サン=テグジュペリと宮沢賢治の内面はとても似ている気がするのだ。

二人とも人生に正面からぶつかった。夢見ることを愛することを諦めなかった。

その摩擦がとても切ない。井上芳雄にはその摩擦をいたわる優しさがある。

それにしても賢治の夢見る力の強さはどうだ。

コロナがなければこの企画は実現しなかった。

そしてやってみて思うのは、「銀河鉄道の夜」ほど、今の私たちを勇気づける作品はないということだ。

宮川彬良コメント

この朗読劇は無理をしない、宮沢賢治の言葉のメロディを楽しむ立場で音楽が存在する。

たまに対旋律を奏でたり、空気にちょっと色付けをしたり。言葉を楽しむための道標のようなものである。

そうなのだ、主旋律は全て言葉として本に書かれているのだ。

天から降って来た言葉の音を、今宵井上芳雄とともに楽しもうではないか。

CS衛星劇場「井上芳雄の『銀河鉄道の夜』」

2020年9月19日(土)21:00~

原作:宮沢賢治
上演台本・演出:笹部博司
音楽・演奏:宮川彬良
出演:井上芳雄

CS衛星劇場「井上芳雄による『夜と霧』~苦しみの果て、それでも人生に然りと云う~」

2020年9月19日(土)23:30~

※初出時、「井上芳雄の『銀河鉄道の夜』」の放送情報に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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