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長塚圭史がアーサー・ミラーの代表作に挑む、舞台『セールスマンの死』

CINRA.NET

18/10/1(月) 20:12

舞台『KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「セールスマンの死」』が、11月3日から神奈川・横浜のKAAT神奈川芸術劇場で上演される。

同作は、1949年にアメリカ・ブロードウェイで初演され、『ピュリツァー賞』を受賞した劇作家アーサー・ミラーの『セールスマンの死』をもとにした作品。1950年前後のアメリカを舞台に、かつては敏腕セールスマンだったが、現在は社長にお荷物扱いされ、30歳を過ぎても自立できない息子たちを持つ60歳のウィリー・ローマンの死に至るまでの2日間を描く。

主人公のウィリー・ローマン役に風間杜夫、ウィリーを献身的に支える妻のリンダ役に片平なぎさがキャスティング。長男のビフ役を山内圭哉、次男のハッピー役を菅原永二、ウィリーの上司ハワード役を伊達暁、ビフの友人バーナード役を加藤啓、バーナードの父で、ウィリーの友人チャーリー役を大谷亮介、ウィリーの兄ベン役を村田雄浩が演じるほか、ちすん、加治将樹、菊池明明、川添野愛、青谷優衣が出演する。演出を長塚圭史が担当。

長塚は同作について「風間さんがウィリー・ローマンを引き受けてくれたことによって、扉は開かれました。或るありふれた男の、理想を抱いた父親の、そして愛すべき夫の生涯と彼の家族の心象が見事に描かれた戯曲です。ウィリー・ローマンは目まぐるしく進歩する世界の中で何を見たのか。『生きる』ということをじっとりと深く見つめたこの作品を、ずっとご一緒したいと願っていた片平なぎささんをはじめ、素晴らしいキャスト・スタッフと共に上演出来ることに、いや、でもやっぱり恐怖と、それでいて途轍もない期待に胸が膨らむばかりなのです」とコメントを寄せている。

『KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「セールスマンの死」』は11月3日、11月4日にKAAT神奈川芸術劇場でプレビュー公演を実施。11月7日から11月18日まで同会場で上演され、11月29日、11月30日に愛知・東海市芸術劇場大ホール、12月8日、12月9日に兵庫・西宮の兵庫県立芸術文化センターを巡る。チケットは現在販売中。

長塚圭史のコメント

恐ろしい戯曲です。演出する余地などほとんど許されていないようでいて、どこまでも自由に飛び回れるような余白もある。いつかこれだけの戯曲と向き合える日があったら幸い、とほとんど夢見るような心持ちでおりましたが、まさかこうして本当に実現することになろうとは。『LAST SHOW』と『マクベス』で風間杜夫さんとご一緒したことは、私の劇人生において最も貴重な経験となっています。その風間さんがウィリー・ローマンを引き受けてくれたことによって、扉は開かれました。
或るありふれた男の、理想を抱いた父親の、そして愛すべき夫の生涯と彼の家族の心象が見事に描かれた戯曲です。ウィリー・ローマンは目まぐるしく進歩する世界の中で何を見たのか。「生きる」ということをじっとりと深く見つめたこの作品を、ずっとご一緒したいと願っていた片平なぎささんをはじめ、素晴らしいキャスト・スタッフと共に上演出来ることに、いや、でもやっぱり恐怖と、それでいて途轍もない期待に胸が膨らむばかりなのです。

風間杜夫のコメント

この作品が世に生まれたのは1949年。僕と同い年である。以来、現代社会の普遍的問題を内包した話題作として重ねて上演され、日本でも印象的な公演実績を残している。その評判は耳にしたが、観る機会を逃していた。いま台本を手にすると、俺もこんな深い役をやる年齢に達したのかと、あらためて思う。僕はセールスマンの経験を持たないが、時を刻むように急ぎ足で役者稼業を続けてきたことを振り返ると、生き方はそれ程遠いものではないかもしれない。役者としての力量だけではなく人間そのものが問われる時に来たような気がして、いささか身が震える。いや、信頼できる演出家と楽しい共演者が一緒だ。同じ時間を生きたこの作品に、僕の全てをゆだねてみよう。

片平なぎさのコメント

数少ない舞台経験の中でも翻訳劇は二作品目となる『セールスマンの死』。不安と期待にもうソワソワザワザワ。どうにも落ち着かない自分がいます。誰からも必要とされなくなった老いた夫、追い詰められ苦しむ夫のたった一人の理解者である妻リンダは、私にはまるで聖母のように見えます。長年連れ添った夫婦の間に流れる空気感とは…。難しい芝居が要求されそうです。「スチュワーデス物語」以来、35年振りにご一緒させていただける風間杜夫さんに心を寄せながら、才能あふれる長塚圭史さんに沢山の肉付けをしていただきたい思いです。自分が、この先、舞台人として生きていけるか!?チャレンジ精神を持って臨みます。

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