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海外映画取材といえばこの人! 渡辺麻紀が見た聞いた! ハリウッド アノ人のホントの顔

クリス・ヘムズワース

連載

第30回

── 今回も引き続きNetflixの作品ですね。

渡辺 はい。『タイラー・レイク -命の奪還-』というアクション映画がとても面白かったので、そのタイトルロールを演じているクリス・ヘムズワースにしました。何でもこの作品、Netflix始まって以来の高視聴率(視聴世帯数)らしいです。

映画『タイラー・レイク -命の奪還-』
Netflix独占配信中

── それだけクリスの人気が高いということなんですか?

渡辺 それもあるのかもしれませんが、本作のスタッフがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のメンバーということも大きいと思います。製作が『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)などのアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟で、原作のグラフィックノベル&脚本をジョー、監督は兄弟の作品を担当していたスタントコーディネーター兼スタントマンのサム・ハーグレイブ。そこに主演は“クリヘム”ですからね。MCUファンは観たくなると思いますよ。

『タイラー・レイク -命の奪還-』 でサム・ハーグレイブ監督がアクションシーンの演出中。

── ファンのニーズに応えているんですね?

渡辺 もしかしたら。でも私は、MCUじゃ到底できないようなアクションがさく裂していて、そこが良かったんです。つまり、ディズニー傘下だとどう頑張ってもR指定のアクションはできない。どんだけ人が死んでも流血シーンはほぼ無理。そこをリアルに表現しているし、そもそも監督のアクションに対する独自のビジョンが伝わってくる。監督、そしてクリヘムを含め、みんなが一丸になって、これまでできなかったアクションを作ろうとしているのが伝わってくるんです。

その中にあって、クリヘムも良かった。彼は、いつか終わりがくるMCUシリーズ以外のハマり役を探していて、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(15)のときには「マーベルのおかげでキャリアが安泰だなんて考えていない。こうやってマーベルの一部になれたものの“ちょっと待て、あと何本やれる?”と不安になることがある」って。次の一手を模索していたのに、ことごとく失敗していたから彼にとっても救世主となった作品じゃないですかね。

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