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ハンバート ハンバートが電車の中から配信ライブ、車窓に流れる景色が2人のハーモニーを彩る

ナタリー

「ハンバート ハンバートの歌声電車 ~線路はつづくよ~」の配信画面。

ハンバート ハンバートのオンラインライブ「ハンバート ハンバートの歌声電車 ~線路はつづくよ~」が、7月10日にスペースシャワーがプロデュースするLIVEWIREにて実施された。

昨年8月には初の無観客オンラインライブとして、閉園直前の東京・練馬の老舗遊園地としまえんからパフォーマンスを配信したハンバート ハンバート。2人は今回、東京の三軒茶屋駅と下高井戸駅という近いエリアを結ぶ、都内に現存する数少ない路面電車の1つである東急世田谷線を会場とし、走行中の車両内をステージ代わりに、前回に引き続きコンセプチュアルなライブを繰り広げた。

ライブの10日ほど前から日本中で雨模様が続き、各地で記録的な降水量となっていたが、当日は降り続いていた雨がすっかり晴れて気持ちのいい青空に。オンラインライブは駅のホームにハンバート ハンバートの2人が立つシーンで始まり、駅に到着した2両編成の小さな電車に乗り込んだ彼らは、車両の中央に設置されたマイクに向かって夫婦漫才のような掛け合いをしながら電車にまつわるエピソードを話し始める。

そのうち電車は動き出し、2人は「もうちょっとゆっくりしたいところだけど、1曲くらいやるか」と、リラックスした雰囲気で「長いこと待っていたんだ」を歌い始める。冒頭の歌詞をこの日だけの車内ライブバージョンに替え、美しいハーモニーが車内いっぱいに広がっていった。

2曲目に披露されたのは吉田拓郎のカバー「結婚しようよ」。ガタンゴトンという走行音や、レールの軋む音がかすかに聞こえる中、佐藤良成は車両の中央に立ってアコースティックギターを奏でながら、佐野遊穂は椅子の手すりに腰を掛けたり揺れる車内を動き回りながら、それぞれ楽しげに歌を紡いでいく。車両には2人のほかにも、何事もないかのように車窓を眺める数人の乗客が座っており、まるで日常とパラレルワールドの狭間でライブが行われているかのようなシュールな雰囲気。電車は住宅街の隙間をすり抜けるように走り、車窓には沿線に咲くアジサイやクチナシの花などが次々に映し出された。

代表曲「おなじ話」を歌い終わり、佐野が過去に車内で起きた驚きのエピソードなどを話しているうちに、電車は終点の下高井戸駅に到着。2人が「虎」を歌い始めると、電車はそのまま折り返して三軒茶屋駅を目指し始めた。ライブが後半に突入すると、2人は車窓に景色が流れるスピードとシンクロするような軽快なリズムで「23時59分」や「国語」を演奏。佐野がブルースハープを吹くと、配信の画面越しにも伝わるほどの高揚感で車内が満たされた。

最後に佐藤が弾くフィドルの音色に乗せて佐野が「ホンマツテントウ虫」を歌い、電車は三軒茶屋駅に到着。「ホンマツテントウ虫」を歌い終えた2人は、そのままノンストップで童謡「線路は続くよどこまでも」を歌い始め、電車は再び下高井戸に向かって出発。2人が「ありがとう、ハンバート ハンバートでした」と言ってカメラに向かって一礼すると、世田谷線の日常を切り取った映像とともにエンドロールが流れ、ゆるいようでいてしっかり計算された45分間の配信ロードムービー「ハンバート ハンバートの歌声電車 ~線路はつづくよ~」は幕を下ろした。

なお、このオンラインライブは7月25日いっぱいまでアーカイブを配信中。チケットは25日21:00までLIVEWIREのオフィシャルサイトで販売される。また本公演の開催を記念し、東急世田谷線の三軒茶屋駅、松陰神社前駅、宮の坂駅、松原駅、下高井戸駅にて7月13日までスタンプラリーを実施中。各駅に掲出されているポスター内のQRコードにアクセスし、5駅分のスタンプを集めると、先着250名様にメンバーのサイン入りデジタル壁紙がプレゼントされる。

「ハンバート ハンバートの歌声電車 ~線路はつづくよ~」2021年7月10日 セットリスト

01. 長いこと待っていたんだ
02. 結婚しようよ(吉田拓郎のカバー)
03. レンタカー
04. おなじ話
05. 虎
06. がんばれ兄ちゃん
07. 23時59分
08. 国語
09. メッセージ
10. ホンマツテントウ虫~線路は続くよどこまでも

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