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スペノ×松原俊太郎「ささやかなさ」香川公演経て東京で再構築、出演者は4名に

ナタリー

スペースノットブランク「ささやかなさ」初演より。(photo by Dan Åke Carlsson)

スペースノットブランク「ささやかなさ」が、5月22日から29日まで東京・SCOOLで上演される。

これは、スペースノットブランクが昨年香川・MOTIFで二人芝居として上演した松原俊太郎の戯曲「ささやかなさ」を、四人芝居として新たに立ち上げるもの。舞台表現における“ささやかさ”が描かれる本作には、続投する古賀友樹と西井裕美のほか、荒木知佳と矢野昌幸が新たに出演する。

松原は「2019年はスペースノットブランクとの出会いの年でした。メールで言いたい放題言い(すみません)稽古にも出ず(致し方ない)に迎えた『ささやかなさ』高松公演の初日、観客のひとりとしてその場にいた私は、シンプルに感動していました。キボーと言ってもいいかもしれません」「東京公演では、よりたくさんの『ささやかなさ』を発生させたいと思っています」とコメントしている。なお23日18:30回と24日18:30回には松原、26日14:30回には作家の鴻池留衣、29日14:30回には出演者が登壇するポストパフォーマンストークが実施される。チケットの販売は4月4日10:00にスタート。

松原俊太郎コメント

2019年はスペースノットブランクとの出会いの年でした。メールで言いたい放題言い(すみません)稽古にも出ず(致し方ない)に迎えた「ささやかなさ」高松公演の初日、観客のひとりとしてその場にいた私は、シンプルに感動していました。キボーと言ってもいいかもしれません。
高松公演はひとまずの終わりを迎えました。戯曲はひとつの上演が終わってもまだ終わりません。書き終えた段階で一度終わりを迎え、上演と公演で終わりを迎え、次の上演を待望しています。いずれの終わりも大変でしょうが、ことさら強調したいのは、一度目の終わりのことです。家から一歩も出ず、音楽と首振りのなかで一日とも呼べない時間と格闘するのです。ほんとうに終わらせないといけないのか、誰かが勝手に終わらせてくれればいいんじゃないか、そう思うことしばしばですが、いまだそのようなブン投げかたはできていません。「ささやかなさ」も、ものすごく強く「む」のキーを叩いて終わらせたつもりでしたが、いざ舞台上にいるふたりの俳優を前にすると、もっともっと人物たちが発話し発動する姿を、ないはずのつづきを、見てみたくなってしまいました。この身勝手かつ稀な思いを尊重していただけるそうなので、さらには2名の俳優が加わるとのことなので、東京公演では、よりたくさんの「ささやかなさ」を発生させたいと思っています。

スペースノットブランク「ささやかなさ」

2020年5月22日(金)~29日(金)
東京都 SCOOL

作:松原俊太郎
演出:小野彩加、中澤陽
出演:荒木知佳、古賀友樹、西井裕美、矢野昌幸

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