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川本三郎の『映画のメリーゴーラウンド』

ブルックリン・ドジャースの話から…『東京暗黒街 竹の家』『東京物語』…最後は『駅馬車』につながりました。

隔週連載

第5回

18/8/21(火)

 ブルックリン・ドジャースの話を続けたい。1950年代の日本にもこの強豪チームのファンがちゃんといた!
 日本でロケして作られたサミュエル・フラー監督の『東京暗黒街 竹の家』(55年)。ロバート・スタック演じる捜査官が、東京で暗躍する犯罪組織(ボスはロバート・ライアン)の実態を探るため、ひそかに日本にやってくる。組織に潜入する。
 ある時、ロバート・スタックは東京の町を歩く。床屋に入る。すると、おかみさんがいう。「ブルックリン・ドジャースは強いわね!」。日本でもドジャーズが知られていた!
 この映画は55年の2月に日本でロケされているが、55年のシーズンではドジャースはワールド・チャンピオンになっている。
 そして56年には、読売新聞社の招きで来日。ジャッキー・ロビンソン、ギル・ホッジス、ロイ・キャンパネラらスター選手が日本のファンの前でプレーした。
 ブルックリン・ドジャースは日本でもおなじみのチームだった。

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