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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

『牝』(c)東映

小西康陽 5243 シネノート

6月から7月

毎月連載

第13回

19/7/19(金)

 このひと月、数はそれほどではなかったけれども、前半、つまり6月は素晴らしい映画ばかり観ることができた。そのほとんどはシネマヴェーラ渋谷で観た、ということになるのだろう。<欲望のディスクール>という旧作日本映画の特集はじつに素晴らしいものだった。残念ながら今回は未見の作品を優先して、以前に鑑賞済みの作品はほとんど観ることができなかったのだが、できることなら劇場に通いつめて選ばれた作品29本のすべてを観ておきたかった。けっきょく観ることができたのは、
渡辺祐介『牝』
大庭秀雄『女舞』
阿部豊『色ざんげ』
吉村公三郎『堕落する女』
鷹森立一『夜の歌謡シリーズ 命かれても』
久松静児『愛のうず潮』
木村恵吾『牝犬』
内川清一郎『禁猟区』
五所平之助『大阪の宿』
市川崑『億万長者』
井上梅次『夜の熱帯魚』
木下恵介『風前の灯』
久松静児『怒りの孤島』
の13本。いま、この作品の監督の名前を写しているだけで、あらためてこの特集がいかに充実していたかを思い起こすことができる。とりわけ感銘を受けたのは『牝』、『夜の歌謡シリーズ 命かれても』、『愛のうず潮』、そして『大阪の宿』の4作品。いやあ、『女舞』も『堕落する女』も『禁猟区』も『夜の熱帯魚』も素晴らしかったのだけど。

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