SKY-HIの無観客ライブ「SKY-HI Round A Ground 2020 -RESTART-」が7月19日に配信プラットフォーム・Thumvaで生配信された。

SKY-HIは新型コロナウイルス感染拡大の影響により、3月と4月に予定していた全国ツアー「SKY-HI Round A Ground 2020」の開催を自粛。今回はツアー会場の1つとなっていた神奈川・KT Zepp Yokohamaから“オンラインで演る意味のあるライブを”というコンセプトのもと、最新のテクノロジーや演出を取り入れたパフォーマンスが約2時間半にわたって配信された。

ライブ冒頭でSKY-HIがXRコンテンツの開発チーム「2ndFunction」「REALROCKDESIGN」「AVC（映像センター）」と完成させたというスペイシーな世界観のパフォーマンスが映し出されたのち、1曲目として新曲「Sky's The Limit」がスタート。SKY-HIは7月17日に配信リリースされたばかりの楽曲をスモークが漂うステージでパワフルに初披露した。その後、彼はレーザーが会場全体を飛び交う演出やプロジェクションマッピングによるダイナミックな映像を交えて楽曲を次々と歌唱し、パーティーチューンの「Limo」では曲の前半をアコースティックアレンジで歌い上げた。また中盤の「スマイルドロップ」ではドラムを演奏しながらラップを披露し、SALUとのコラボ曲「SS」ではこの日のために書き下ろしたという新たなヴァースを繰り出すなど、多彩なパフォーマンスでライブの視聴者を魅了した。

SKY-HIは「この世の中は最高なことばかりじゃないが、最高に近付くことができる。そういう存在が俺たちだと思う」という言葉と共に、こういった状況下でライブを行うことや伝えることの意味を改めて語った。ライブが後半に差しかかると、SKY-HIは「音楽は止められない！」という言葉と共に、外出自粛期間中に自身のバンド・SUPER FLYERSと制作した「#Homesession」を披露し、ステージ上で軽快なステップを踏みファンを楽しませた。またライブでの定番曲「I Think, I Sing, I Say」では、アーティスト仲間への感謝と愛を表現しながらフリースタイルラップを披露。視聴者に「調子はどうだ！」と投げかけ、画面の向こうのファンを盛り上げた。そして「カミツレベルベット 2020」が始まるとこの日一番の笑顔を見せ、配信コメント上で沸き起こったシンガロングに応えるようにパワフルな歌声を響かせた。

アンコールに突入すると、SKY-HIはアップテンポなラブソング「Blanket」を歌唱。その後、タイのアーティスト・スタンプとのコラボ曲「Don't Worry Baby Be Happy」、アグレッシブなナンバー「Seaside Bound」、ダンサブルな「Double Down」を立て続けにパフォーマンスし、ラストナンバー「Snatchaway」では「Everybody この世界を遊べ！」とシャウトする。全35曲のパフォーマンスを終えたSKY-HIは来年開催予定のツアーへの期待を語ったあと、ファンとの再会を約束しライブを締めくくった。

この公演の模様は8月2日までアーカイブ視聴が可能。またYouTubeでは公演前半の様子を視聴できる映像が8月2日までの期間限定で公開されている。

SKY-HI「SKY-HI Round A Ground 2020 -RESTART-」2020年7月19日 セットリスト

00. Intro
01. Sky's The Limit
02. Simply Yourlife
03. Doppelganger
04. Persona
05. Run Ya
06. 何様
07. F-3
08. Limo
09. TOKYO SPOTLIGHT
10. Tumbler
11. Chit-Chit-Chat
12. 愛ブルーム
13. スマイルドロップ
14. ナナイロホリデー
15. Name Tag
16. Walking on Water
17. SS
18. As A Sugar
19. フリージア
20. Young, Gifted and Yellow
21. Luce
22. そこにいた
23. Over the Moon
24. アイリスライト
25. #Homesession
26. Marble
27. I Think, I Sing, I Say
28. New Verse
29. カミツレベルベット 2020
30. リインカーネーション
＜アンコール＞
31. Blanket
32. Don't Worry Baby Be Happy
33. Seaside Bound
34. Double Down
35. Snatchaway

※「Doppelganger」の「a」はウムラウト付きが正式表記。
※記事初出時、一部表現に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。