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ゆくえしれずつれづれが表現する“素直な自分”と“互いを繋ぎとめる想い” 現体制初アルバム『paradox soar』インタビュー

リアルサウンド

20/8/26(水) 12:00

 ゆくえしれずつれづれの3rdアルバム『paradox soar』が会心の出来だ。2015年に結成され、幾度もメンバーの脱退を繰り返しながらも、現4人による体制が整ってから約1年半。『paradox soar』はそんな4人の歩みの集大成であると同時に、自分の弱さを曝け出し、相手の存在を受け入れられるーーすなわち、ありのままの自分を表現できる場所がゆくえしれずつれづれであることを強く示す作品だ。これまでシャウトを多用した歌唱やハードコアな音楽性を得意としてきたなかで、ストレートかつメロウなロックナンバーが増え、「歌」そのものの魅力が前面に表れたのも本作の特徴である。

 オリジナルメンバーのまれ・A・小町、リーダーのメイユイメイ、幽世テロルArchitect(現KAQRIYOTERROR)から移籍してきた个喆、1年半前には新加入メンバーだったたかりたから。インタビューを読めば明白だが、4人のキャラクターは本当にバラバラだ。しかし、そんな4人の個性を一切押し殺すことなく、自由に解き放つことで逆にグループそのものの個性へと昇華させられるのが、今のゆくえしれずつれづれの魅力である。終盤に収録されたメンバーそれぞれのソロ曲は、その象徴と言えるだろう。入場者数制限を行いながら『Overdestrudo』ツアーで全国を回り、多忙ながらも充実した日々を過ごす4人と正面から語り合った。(編集部)

「新しいゆくえしれずつれづれの世界観を作りたい」

ーー个喆さんとたからさんは、ゆくえしれずつれづれとしてアルバムに参加するのが初めてだと思いますが、完成してみてどんなお気持ちですか。

たかりたから(以下、たから):新しい自分を見つけられた作品になりました。ライブ中とかは、どんどん前に前にっていう自分を出していけたんですけど、今回のアルバムは聴かせる曲が多かったので、感情表現や技術として新しい部分が見つけられたかなって思います。

ーー具体的に新しいと思えたのはどういうところなんでしょう?

たから:高音の発声がすごく綺麗に出るようになりましたね。最初は本当に高い声が出なかったんですけど、ファルセット自体と、ファルセットと地声の中間地点を出せるようにならないとなってずっと思っていたら、高い部分のパートをもらえて。「howling hollow」とか、本当に聴かせるぞっていう気持ちで努力することができました。

ーー个喆さんはいかがですか。

个喆:アルバムなのでだいぶ前に録ったシングル曲もたくさん入ってるんですけど、割と最初の方に詰め込まれているので、聴いていくうちにだんだん成長の過程を楽しんでもらえるんじゃないかなって思います。今まで个喆は高い声が多めだったんですけど、今回は低いフレーズのパートもあったので、たからと逆になっていったのが面白かったです。

ーーたからさんと得意分野を入れ替えてみるチャレンジもあったんですね。

个喆:はい。私も「howling hollow」が気に入っていて、歌い出しはすごく落ち着いてて低いフレーズから入るので好きです。あとはスクリームが増えたんですけど、个喆的にただぶっ飛んだ感じのよくわからない叫びじゃなくなってきたので、それも個性として聴いてくれたらいいなって。

ーーオリジナルメンバーである小町さんは3枚目のフルアルバムになりますけど、現体制として初めてのアルバムをどのように感じていますか。

まれ・A・小町(以下、小町):メンバーの脱退と加入の繰り返しで慌ただしい状況が続いてたんですけど、ようやく今この体制で落ち着いて。もう変わりすぎているので、小町的には別物になったと思っているんですけど、いい感じになってきたねって周りから言われるので、やっと物語が繋がってきた感じがしてます。このメンバーになって1年半くらいですけど、その最初のシングル(「Odd eye」)から入ってるので、4人の軌跡が詰まった1枚になったかなって。私はあまり前向きになれないタイプの人間なんですけど、今は周りのメンバーもすごく支えてくれているので、前よりも逃げ場がないなって思います(笑)。

ーーというのは?

小町:悪い意味ではなく、逃げようとしても捕まってしまうというか、4人がちゃんと繋がれていて孤立していない感じ。みんながしっかりとお互いを見ているんだろうなって。

ゆくえしれずつれづれ(Not Secured,Loose Ends)”Odd eye” Official MusicVideo

ーーなるほど。メイさんはアルバムを振り返ってみていかがですか。

メイユイメイ(以下、メイ):アルバムを通したら「Wish/」が印象に残ってる大切な曲かなって思います。今までのつれづれにないようなストレートで前向きな歌詞で、「みんながいるから私はここに立っている」というのが強く出ている曲だったので、本当に今だからこそ歌えるなって思いました。今までは「君」に対して「僕はここにいるよ」って歌ってきたと思うんですけど、今回は逆にこっち側から「そばにいてね」と言えるようになったんじゃないかなって。

ーーどうしてそれを言えるようになったんだと思いますか。

メイ:これまでは人にすがれない臆病な側面が前に出てたんですけど、そうじゃなくて、自分の弱いところも全部受け止めてくれるメンバーと群青さん(ゆくえしれずつれづれのファンの通称)がいるから歌えていますね。

个喆:一緒に生きていこうね、っていう感じに个喆は思ってました!

たから:うん、同じです。

ーー自分は今作のキーワードは「愛」だなって思ったんです。1曲目の「Wish/」のなかで〈Love is indeed(愛は確かにある)〉というシャウトが入っていて、ラストの「Hue」でアルバムを締めくくる言葉が〈ぼくは愛を誓おう〉なんですよね。愛を探しに行って、自分たちにとっての愛とは何かを掴み取るまでの16曲のストーリーになってると感じたんですけど、そう言われてみるといかがですか。

小町:愛か……そうですね。「Wish/」は今までと異質で、想いと想いの上に生まれた楽曲だなと思うし、そこから想いを仲介してくれるような曲たちがちゃんと連なって生まれてきてくれたので。愛はあるなと思います。

ーーその愛って、具体的にどういうものだと捉えて歌っていますか。

小町:私はあまり愛がわからない人間なので、基本的に誰かを愛せないんです。でも一つ確かに愛せるもの……コドモメンタルに尊敬する人たちがいてくれるので、それを強く想いながら歌ってます。

たから:私は、つれづれにいたいと思えるのは今のメンバーがいるからなので、そういう想いを乗せて歌った感じはします。それを愛というのかはわからないけど。

ーー个喆さんが幽世テロルArchitect(現KAQRIYOTERROR)からの移籍だったのに対して、たからさんはつれづれに新加入されて一番難しいポジションだったんじゃないかと想像したんですけど、そこからどういう努力を積み重ねてきたと思いますか。

たから:私自身の努力よりも、みんなが受け入れてくれたことが大きいかも。メイがちゃんと指導してまとめてくれて、小町は何も言わずに寄り添ってくれて、个喆はずっと隣にいてくれて。そういう3人の支えが大きいなって思います。

ゆくえしれずつれづれ “Wish/” Official MusicVideo

ーー个喆さんはいかがですか。

个喆:「Wish/」を歌った時はメンバーのことはあんまり考えてなくて、勝手に頭の中で女の人と男の人を想像して、「大事な恋人いなくならないで!」みたいな感じだったんですけど、今考えたらつれづれのこと歌ってるなって思います(笑)。

ーーもともとラブソングとして捉えていたんですね。聴き返してつれづれの曲だなって思えたのはどうしてだったんですか。

个喆:MVを撮ったからですかね。こまちゃん(小町)のことをみんなで囲んで、「いなくならないでー!」って思う4人の歌だなって。

メイ:メイもやっぱりメンバーに対しての愛だなって思います。今まで何人もゆくえしれずつれづれを脱退した人たちがいたので、もう絶対にこの3人を離したくない! っていう気持ちで歌いました。

ーー〈ただそばに居てほしい〉って歌われているのが象徴的ですよね。メイさんは途中加入されて、今までグループが変わっていく過程を見ていたと思うんですけど、つれづれが最初からずっと体現してきたものと、変わってきた今のつれづれが体現しているもので、何か違いを感じていますか。

メイ:最初にメイが加入してきた時は、長い期間つれづれの世界観を作ってきた人たちに囲まれていたので、初めはその世界観を守ろうとするのに必死だったんです。加入して1年経って、全然完璧じゃない自分が新体制のリーダーになったんですけど、そこでやっぱり自分が知ってたゆくえしれずつれづれの世界観はこのメンバーでは作れないなって感じました。たからと个喆が悪いわけじゃなくて、今のメンバーで新しいゆくえしれずつれづれの世界観を作りたいっていう想いに変わりましたね。

ーーそう思った時に、具体的にどういうところが一番変わったと思いますか。

メイ:前は脱退した(◎屋)しだれがかなり前面に出ていたんですけど、今はそういうのがなくて、4人それぞれが自分たちの個性を持って前に出られるようになりました。そこがすごい変わったなって。メイもしだれがいた時はずっと甘えていて、ただついていくことしかできなかったんですけど、今は少しでもみんなを引っ張っていこうっていう、大きい愛はあると思います。

ゆくえしれずつれづれ(Not Secured,Loose Ends) “ssixth” Official MusicVideo

「表現することで自分が救われている」

ーー「愛」という言葉を取り上げてお話を伺いましたけど、生きづらさや孤独といったテーマもゆくえしれずつれづれの歌のなかで大きいですよね。そこは皆さんの中でどのように消化して歌っているんですか。

メイ:メイは共感します。夜中に起きてたら、今世界で起きているのはメイだけなのかもしれないって思うんですよ。「howling hollow」は本当に孤独を感じてすごく共感しました。

个喆:メンヘラだ(笑)。

メイ:そうなのかな……みんな、そういうのないの?

たから:共感というより、自分は曲のストーリーを外から見ている感覚でした。自分の中にそういう部分がないとは言い切れないんですけど、感情移入するとうまく歌えない気がする。

ーーたからさんは、歌うことで表現されている自分には何が表れていると思いますか。

たから:本当に素直な自分だと思います。歌を聴いていると何も作ってる感覚もないし、作られているとも思わないので、ただ自分がまっすぐ歌っている感覚です。

ーーそれは、いま自分が生きてるなっていうのを実感するってこと?

たから:ああ、そうですね。普段自分を客観視することってあまりないじゃないですか。こうして作品として聴いてみると、自分を見ることができる。ああ、今自分はここにいるんだなっていうのはすごく感じますし、それはつれづれに入って初めて感じたことかもしれないです。

ーー个喆さんはどうでしょうか。

个喆:个喆は孤独を感じたことはあんまりないです。一時期、「あ……一人だ」って思ったことがあったんですけど今は一人じゃないし、今のつれづれは希望に向かってる曲も多いから、やっぱりそのまま自分っていう感じです。難しい歌詞の時は全然わからないので、自分にはないものを勝手に想像するような感覚なのかな……わかんなくなっちゃった!(笑)

ーー(笑)。でも、まさにグループのポジティブなエンジンになってるのは个喆さんですよね。

个喆:はい、すごくポジティブではあります(笑)。孤独ではないけど、自分の素直なまま歌っているのはたからと一緒です。

ーーそんなポジティブな个喆さんですが、今の活動を始めるに当たって何か憧れとかはあったんですか。

个喆:幽世テロルArchitectにいた時は憧れとか何も考えず、がむしゃらでした。つれづれのことは入る前から大好きだったから、そこに自分が入ることで好きだった世界観とかが変わってしまうのが嫌で……でも同じものは作れないから、いいやって諦めて考えないようにしようと思ったら「illCocytus」みたいなクセ強めの曲ができたりして(笑)。つれづれに入るときに「好きだけじゃやっていけないよ」ってめちゃめちゃ言われたんですけど、今は「好き」だけでやっていけるなっていう気持ちです。

ゆくえしれずつれづれ”REDERA”Official MusicVideo

ーーなるほど。小町さんは先ほど「あまり前向きになれないタイプの人間」と言ってましたけど、つれづれで歌う言葉には共感しているのか、全然違うのか。どういう感覚でしょうか。

小町:つれづれの曲はもろそのまま自分なので、共感ではないですね。自分の苦しさそのまま歌ってんなって。

ーー小町さんはつれづれのアルバムが3枚目になるわけですけど、歌われている苦しみは変わってきていますか。

小町:最初は「凶葬詩壱鳴り」という曲から始まったんですけど、それが誕生の瞬間の何もわかってない歌だったと思うんです。でもそこからいろんな人に会って、いろんな感情を知って色づいていって、曲の中にも情緒性とかが見えてきたのかなって。

ーーゆくえしれずつれづれの楽曲って「簡単に人を理解できるわけない」っていう気持ちと、「それでもそばにいたい」っていう気持ちが同じ度合いで混ざっている音楽だと感じているんです。言い換えると、反発心と寄り添う心の混ざり合いを体現していると思うんですけど、小町さんのなかにある葛藤もそういうものに近いんでしょうか。

小町:その葛藤がずっとあるからこそ痛いし、だからこそ痛くないっていうふうにも思います。それが悩みの種なんですけど、世界がどうであれ、重ねた想いと想いは変わらないよっていう気持ちは以前よりもありますね。自分はたぶん一人でも生きていける人間なんですけど、初めて大切なものに出会えたので、やっぱりその存在が大きいんです。生まれ変わりたくてつれづれに入って、「凶葬詩壱鳴り」とともに自分も歩き始めたなっていう想いでやってきてます。

ゆくえしれずつれづれ(Not Secured,Loose Ends) “凶葬詩壱鳴り feat. ぜんぶ君のせいだ。” Official Music Video

ーー生まれ変わりたかったというのは、一人で生きていける自分を変えたかったということですか。

小町:いや、そこは別に変えるつもりはないですし、一人で何かを探し続けるのも自分にとっては幸福だと今も思っていて。でも出会ってしまった人とは「離れたい」「離れたくない」っていう両面で戦っているので、その狭間で苦しんでますね。大体の曲の歌詞はGESSHI類さんが書いてくださっていて、心の中の矛盾、罪、混沌としたものを全部並べてもらっていて。いつもそのまま自分だなって思うからこそ、好きというより、苦しいものもらっちゃったなあ……という感じです。

ーーそれでも、その中に今の自分を置いていくしかないっていう感覚?

小町:そうですね。この活動が好きかどうかはいまだに掴めてないんですけど、表現することに興味があるのは変わらないですし、コドモメンタルの尊敬する人が作ってくれているものを表現する一人としていられるのは幸せです。

ーー表現者でありたいっていう想いは強いんですね。

小町:表現者なんてカッコいいものにはまだなれてないですけど、本質的にそういうものが好きなので。表現することで自分が救われている感じです。

「楽曲そのままのよさ、嘘のない感情を届けたい」

ーーそんな4人の個性が表れたソロ曲について伺いたいんですが、まずたからさんの「Arrhythmia」は歌ってみていかがでしたか。〈Because this story is mine.〉という言葉をシャウトで歌っているのが印象的でしたが。

たから:これも歌詞を見て「たからだな」って思いましたし、そうなりたいっていうのもあるのかもしれない。だからこそ最後のスクリームのメッセージにも強いものを込められたのかなって思います。

ーーそして「Mezzo Forte」が个喆さん。

个喆:はい。个喆は「死にたい」って言う人が嫌いなんですけど、自分が「死にたい」と思ったことがないっていうのがすごく表れてます。

ーー〈筋金入りポジティブ思考〉って歌ってますもんね(笑)。

个喆:あはは。もう自分すぎて聴かれるのが恥ずかしいくらい(笑)。でも、ちょっと優しすぎる曲だなって思うんですけど、自分はこんなには優しくないです。

ーーそうなんだ。最後に〈君とぼくで 意味なんてなくていい/生きるの〉で終わりますけど、そういう感覚は个喆さんの中にあるものなんですか。

个喆:个喆が好きな人たちは、あくまでも例え話としてイリーガルな生き方をしている人であろうが誰でも、本当に誰でも生きてくれたらそれでいいので、いなくなってほしくないなっていう気持ちです。人にはあんまり興味ないんですけど、好きな人たちには生きててくれって思う。

ーー例えば「illCosytus」の中に〈死にたい生きたい〉という繰り返しのフレーズがありますけど、个喆さんは「生きたい」の裏返しの気持ちとして「死にたい」を捉えていたんでしょうか。

个喆:うーん……そうですね。本当は生きたいのに「死にたい」って言うのは嫌いなので。そもそも死にたいと思ったことないしわからないから、やっぱり个喆のなかでは「死にたい」っていう気持ちは入ってないです。

ーーそこから15曲目「Existence Metaphysical」が小町さんの曲ですが、これはポエトリーリーディングが印象的な曲ですよね。そういう表現手法についてはどう感じますか。

小町:純粋に好きだし、自分の心の独り言を乗せるような感覚ですね。歌だとメロディの疾走に持っていかれちゃう部分がどうしてもあるけど、ポエトリーリーディングはそこを言葉でちゃんと繋ぎ止められるなと思います。だから今後、ポエトリーだけの曲が自分にもっとあってもいいのかなって(笑)。

ーーそしてラストの「Hue」で締め括られる流れが素晴らしかったんですけど、メイさんはこの曲についてはいかがでしたか。

メイ:この曲は『exFallen』に入っていたソロ曲の再録なんですけど、歌詞を書いていただく時に「メイはこういう人間です」ってことをたくさん喋ったんですよ。そうやって書いていただいた歌詞だったので、本当に全部そのまんまの自分で。夜中の4時くらいに歌詞もらったんですけど、泣きましたね。この歌でもっと強くなろうと思いました。もともとすごく寂しがり屋なんですけど、今はこの居場所があるから一人じゃないし、一緒にいるメンバー、群青さん、居場所を作ってくれてる人たちを裏切りたくないので、たくさんの愛を示したいなって常日頃思っています。

ーーそうやって輪が広がって行くのが見えるようなラスト4曲で、とても良かったです。今『Overdestrudo』ツアーを全国回っていると思いますが、今日お話いただいたような充実感も葛藤も様々なことを実感しているツアーだと思います。率直に感じているのはどういうことなんでしょうか。

ゆくえしれずつれづれ”Still Roaring”Official MusicVideo

メイ:今はソーシャルディスタンスを取りながら、入れる人数も少なくて、動けないし声も発せられない状況でライブしているんですけど、みんな静かに立って見ているだけでも楽しんでもらえるように、ちゃんと聴かせられるライブをしていきたいなっていう、挑戦みたいなツアーでもあります。

ーー手応えはいかがですか。

メイ:ライブ中に泣きながら聴いてくださる方もいるので、よっしゃ! って感じです。もちろんまだまだですけど、以前に比べたらいいライブできるようになってきたかなって。

たから:たからは今までと変わらないかなって思っちゃいました。配信ライブに慣れてた部分もあったので、別に群青さんが声や動きで応えてくれなくても大丈夫っていうか、4人で楽しくやれればいいかって(笑)。でも心の中ではちゃんと群青さんたちがみんなブチ上がってることを知ってるので。

个喆:个喆は特典会がなくて寂しい分、ライブ中にお客さんの目をめっちゃ見てお話している気持ちになってます。目が合わなかったら一生見続けます、合うまで(笑)。

ーーははははは。普段はファンの方が「目合わないかな」と思って見続ける方が多いと思うんで、すごい斬新な話ですね。

个喆:変なところが頑固なので、「気づいてー!」って思いながら見ちゃいます(笑)。

ーー小町さんはいかがですか。楽曲の振り付けは小町さんですが、振り付けに対してお客さんが反応できないなかで、考え方が変わった部分もあるんでしょうか。

小町:そこは特に変わらないですね。以前はしだれと半分ずつくらいで考えてたんですけど、ファンと一緒に楽しむ曲は全部しだれがやってくれて、自分は曲の世界観を作る振り付けだけにしか興味なかったので、自分の考え方は変わらないです。でも、今までよりもちゃんと見られているだろうから、振り付けとして伝えられる部分をより大事にしようって思えるツアーでもあるので、そこはちょっと嬉しいかもしれない。

ーーそこは思いがけない嬉しいところですよね。振り返ると、ダンスグループとハードコアの融合というこれまでの強みだけじゃなく、ストレートスタイルのロックナンバーが増えて、メッセージや歌そのものの強みが増した作品になったと思います。本作のリリースとツアーを経て、どんなゆくえしれずつれづれになっていきたいですか。

メイ:こういう状況のツアーなので、声を発してお客さんと何かすることの一体感というよりは、歌やダンスを通してちゃんと見せられるライブをして、気持ちで一つになれることを証明したいです。本当にストレートな曲が多くなってきたので、楽曲と歌詞のよさをそのまま届けられるようにしたいなと思いますし、嘘のない感情を届けていけるような、そういうゆくえしれずつれづれになりたいです。

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※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

リアルサウンド 公式Twitter
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<締切:9月9日(水)>

■リリース情報
ゆくえしれずつれづれ
3rdフルアルバム『paradox soar』
2020年8月26日(水)発売 ¥2,750(税込)

<収録曲>
M1:Wish/
M2:ssixth
M3:REDERA
M4:illCocutus
M5:unison ash
M6:VERITAS
M7:Odd eye
M8:howling hollow
M9:Dear Sorrow
M10:memento
M11:Grotesque promise and I really hate me
M12:Still Roaring
M13:Arrhythmia
M14:Mezzo Forte
M15:Existence Metaphysical
M16:Hue

■リンク
ゆくえしれずつれづれ公式サイト
ゆくえしれずつれづれ公式Twitter

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